今年の父の日のプレゼント 第972号

◆リード：6月16日（日）は、父の日であった。幸い今年も、娘たち二人から、父の日のプレゼントをもらった。今年のプレゼントは……。

2013.6.16（日）今年の父の日のプレゼント　第972号

近況：
　この21日（金）は、研究授業という名の公開授業。校長先生をはじめ校内の半数の先生方が、私の授業を参観される。学習指導案という、指導計画書も書いた。
　ここでの授業の善し悪しが、教員としての力量の評価となる。もちろん、大勢の先生方に見ていただいて、批評してもらうことで、お互いが学び合う場でもある。いくつになっても研究授業は緊張するが、この緊張感が教師としての力量を向上させるのだと思う。
　1ヶ月前から準備してきたが、いよいよ大詰めである。

＊研究授業は成功した！指導案は、こちら→H25 研究授業ブログ「お店作りをみんなで楽しもう」.pdf

【今年の父の日のプレゼントーアキコ編ー】

　夕食後、ようやく父の日のプレゼントをもらえた。
　まず、アキコ（中2）である。今回は、明日から期末テストということもあって、手作りプレゼントではなく、コルクボードとメッセージであった。

■アキコのメッセージ
　お父さんへ
いつもお仕事お疲れ様です。で、今日は父の日ということなので、コルクボードを贈ります！この紙みたいにメッセージを書いて使います。ふと見ると、アキコからのメッセージがはってある日があると思うので、楽しみにしていてね！　これからもお仕事頑張って！

アキコより

　このメッセージを書いたメモがコルクボードにはってあった。

私「ありがとう！　アキコからのメッセージが楽しみだな！」

　こういって受け取った。
　さて、翌日の帰宅後。
　コルクボードにさっそくメッセージメモがはってあった。

■アキコのメッセージ
　お仕事お疲れ様でした。ストレスもたまっていると思うけど、あさってはケーキだから、それを楽しみに頑張ってね！
アキコ
　
　さっそくアキコからのメッセージメモがもらえて、うれしくなった。そういえば、あさってはクニコの誕生日。おかげでケーキが食べられるわけだ。

【今年の父の日のプレゼントークニコ編ー】

　次は、クニコ（小５）である。
　クニコは、なんとハエトリグサ（植木鉢付き）とメッセージであった。

■クニコのメッセージ
　お父さんへ
　今日は父の日なので、「食虫植物ハエトリグサ」をおくります。この家にハエがいなくなるかも！？　ちなみに水やりは私がやるね！　これからもお仕事ガンバッテ～。
クニコより

私「ハエトリグサか、また何でこんなものを贈ることにしたの。」

クニコ「ハエはストレスを意味していて、それを食べてくれるクサだから。」

　なんでも、うるさいハエはストレスの象徴ということで、ハエ（ストレス）をこの家（父？）からなくしたいということらしい。
　実際みんなの見ている前で、クニコは、捕まえておいたハエをハエトリグサにやってみた。葉の上で、ハエを少し動かしたら、たちまち葉が閉じた。

私「すごいな。映像で撮っておけばよかった。」

　さて、翌朝。私の書斎の窓辺にあるハエトリグサに、クニコは水をやってくれた。

私「お父さんの部屋には、ハエがいないから、下のキッチンに移した方がいいかもね。」（ストレスはあるんだけど……）

　こう言った。
　実のところ、ハエトリグサよりも、きれいな花の咲く植物の方が好きなのだが、＜お父さんのストレスをなくしたい＞というクニコの思いやりを考えて満足することにしよう。

【父の日で感謝されることに感謝！】
　自分のことを振り返っても、幼・小・中学校時代に、父の日に感謝の手紙も、プレゼントもした記憶がない。
　それなのに、自分はこうして娘たちから毎年「父の日」のプレゼントと手紙をもらっている。あたたかい子どもたちに育ってくれて、本当にうれしい！
　これは、私が取り立てて父親らしいことをしているからというよりは、「父の日・母の日は、感謝の気持ちのこもったメッセージとプレゼントをする日」というように、躾けてきたからだ。伝統化してきたからだ。母の日には父親が、父の日には母親が、はじめの何年かは音頭をとって……。つまり、教育の成果なのである。

　さて、自分はといえば、父に心から感謝するようになったのは、20代も終わりの頃、内観をしてからである。内観をとおして、ようやく父の深い愛に気づくことができたのだ。

　こうして大学を卒業して小学校教員となり、働けるようになったのも、父が40年近くも雨の日も雪の日も働いてくれたおかげなんだと、内観をとおしてようやく気づいたわけである。cf.「父に感謝する子　第108号」

　まじめで、優しかった父。幸い妻は、私の父に会っている（父は、結納から約1ヶ月後、結婚式まであと1ヶ月という時、急死した。）。しかし、アキコもクニコも会ってはいない。いずれ父の話も娘たちにしてみようと思っている。

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「父に感謝する子　第108号」

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