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ワタミ社長に学ぶ ②プログラム編100 [D1 父と子塾]

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 2005.10.8 ワタミ社長渡邉美樹さんに学ぶ『父と子の勉強会』②プログラム編100

 前号の続き。ワタミ社長渡邉美樹さんの『父と子の勉強会』の立志編に続いて、今回はプログラム編を紹介する。

 引用元は、『父と子の約束』(世界文化社 1575円)ー「『父と子の勉強会』で、私なりに考えたカリキュラム」の項よりーである。

 ◎ 渡邉美樹さんの『父と子の勉強会』についての紹介 その2「プログラム編」

◆勉強会の始まり・『父と子の約束五か条』暗唱テスト……美樹「勉強会の始まりは、『気をつけ』、『礼』、『よろしくお願いします』の挨拶から始まり、引き続き『父と子の約束五か条』の暗唱テストを毎回行った。 前文の「自分だけの大いなる人生を、勇気と希望をと誇りを持ち、歩き続けなさい」を大きな声で言わせ、その後は「一、約束は守れ、嘘はつくな……」と言わせたのである。この暗唱テストでは、いつも二人は合格した。」

・私の『父と子の勉強会』でも、1あいさつ「これから父と子じゅくをはじめます。れい。」7あいさつ「これで父と子じゅくをおわります。れい。」と、なっている。礼から始めるのは大切だと、私も思うのでまねている。初めて私の「『父と子の勉強会』の実際」というブログ記事を読んだ人は驚いたかもしれないが。

 先週もこのようにやったところ、アキコが「お父さん、あいさつの後『おねがいします。』『ありがとうございました。』と言った方がいいんじゃない。」と言うので、次回(今日)からこのようにやるつもりである。

・私の『父と子の勉強会』では、あいさつの後、「2「たいせつなこと」をいう」として、「かしこく、つよく、あたたかく……お約束 ・生命と物を大切にする。 ・にこにこと元気よくあいさつをする。 ・姿勢をよくする。 ・ありがとうという。 ・最後まで一生けんめいやる。……」ということにしている。これも、美樹さんのやり方をまねたのである。

◆三部構成の勉強会……美樹「勉強会は、全体で、三部構成になっていた。
 まず、第一部は将也、烈士に毎日、日記を書かせていたので、この日記をもとに、その1週間で感じた悩みやうれしかったことなどを必ず発表させて、3人でディスカッションした。
 第二部は、子どもたちが選んだ課題図書について、子どもたちがあらかじめ1週間以内に読む範囲を決めて、その内容について子どもたちに要約と感想を述べさせ、私がコメントした。このコメントに対して、子どもたちが自分の考えを話すのである。 この課題図書選びは、最初は私が選んでいたが、しばらくしてからは子どもたち二人に選ばせた。~中略~
 この第一部と第二部が、勉強会のメインだった。私が子どもたちに伝えたかったことは、「強く、優しく、正直」な人間になってほしいということだ。『父と子の約束五か条』を一言で言うと、「強く、優しく、正直に」となる。これが、一番大事な私の哲学なのである。~中略~私の一番大切な哲学を息子たちに伝えるために、そのための道場として、第一部と第二部があった。」 と結んでいる。

・美樹さんは、このように書き、日記や本の中の具体的な話から自分の哲学を子どもたちに伝えていた。
 親がこのように、自分の生き方、信念、価値観を伝えるというのは、すばらしいと思えたし、必要なことだと思った。また、その時困っていることや悩んでいることを早めに察知し、サポートする父親でありたいと思った。そこで、同じようなプログラムを採用した。
・私の場合「3 1週間のグッド&ニュー……(グッド「この1週間でよかったことは何ですか。」)(ニュー「かわったこと、困ったことなどは、何ですか。」)」

・私の場合「4 本、紙しばい、ビデオなどを一緒に見る……(感想を聞いて、それに対してコメントする。)」
                                                                
◆第三部……美樹「第三部は学校の勉強を、私が教える時間だった。学業のスタート・ダッシュの時期、ちょうど小学校1年生から3年生までの頃はとても大切なので、算数や国語を中心に見ることにした。~中略~小学校の1年生から3年生までの時期で、理解に対する姿勢が決まる~」

・美樹さんは、学校の勉強に関する宿題を出し、答えをチェックし、不正解の部分を集中的に教えている。その姿勢は、すばらしいと思った。
 私も、この時間ばかりでなく、本の読み聞かせをしたり、国語や算数などの勉強は見てきた。どんな忙しい週も見る必要はあると思うので、この時にはうえの子も下の子もじっくり見る機会として「6 学習の時間」を、私も設けた。
 やってみて、こんなにたくさん勉強しているのか!と驚くことも多い。

◆1週間ごとに自分の目標、夢に向かう目標設定を実践……美樹「勉強会における第一部と第二部では、この約束事が重要な意味を持つ。
 『1週間以内に本を読む』とか『1週間以内に作文を書く』という約束事、あるいは『来週までの目標は、なに?』と私が子どもたちに尋ねたとき、『僕は運動会の選手になりたい。だから、毎日500メートル走るんだ』というと、それが来週の勉強会までの約束ごとになっていく。それを必ず守らせるのである。
 このように、1週間ごとに自分の目標、夢に向かう目標設定を実践させた。これは、私たちの勉強会では、とても大切なことだった。
 ~中略~その答えに、『何を努力すればいいの?』と私の質問が飛ぶ。すると、『今週これをやろう、これとこれをやろう』と決まる。こうして、約束ごとが決まり、1週間後にその実践についての厳しいチェックが入るのである。~」

・このプログラムもすばらしいと思ったので、「5 1週間のめあて発表」として採用した。実践してみて、これはすばらしいシステムだとわかった。参照「第2回父と子の勉強会より」http://blog.so-net.ne.jp/kazoku/2005-09-19


 わたしの場合は、「かしこく・つよく・あたたかく」という大切なことと連動させる形で、それぞれについてめあてを立てさせている。

 例えば、今週アキコは「強くなるために、校内マラソン大会で3位以内に入る。」と決めた。そのために「グランドで走る練習をする」というめあてを立て、一生懸命練習している。マラソンカード7枚目にはいったと言っている。
 
 日曜日など、私も一緒に走っている。めあてがわかると、親もサポートしやすくなっていい。

 以上、渡邉美樹さんの『父と子の勉強会』のプログラムについて紹介してきた。合わせて、それをモデルとした、私の『父と子の勉強会』のプログラムhttp://blog.so-net.ne.jp/kazoku/2005-09-11

についてもごく簡単に紹介してきた。

 「なあ~んだ、美樹さんのまねか。」と思われた方もいるかもしれない。そのとおり、美樹さんの『父と子の勉強会』のまねである。

 よいことはまずまねること。そこから学びは始まる。「学ぶ」とは「まねぶ」からきたのである。それが最も速い習得・成長のコツでもある。

参照「父と子の勉強会 実際編」http://blog.so-net.ne.jp/kazoku/2005-09-11-1

父と子の約束―ワタミの成功を生んだ人間哲学の原点

父と子の約束―ワタミの成功を生んだ人間哲学の原点

  • 作者: 渡邉 美樹
  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 2004/10
  • メディア: 単行本

家族専科http://www016.upp.so-net.ne.jp/kazoku/

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みずたま

本自体を知らなかったのでとても参考になりました。
ぜひわが子達にも…と強く感じました。
けれど現実面ではなかなか難しいです。
 このBlogを、夫が自発的に見てくれれば何かを感じて変わるきっかけにも
なるかもしれませんが、私からすすめると逆効果でしょう。
(夫の性格上)
また母親の私が実行するにも無理があります。
理想では、教育は父が保育は母が…と思っています。
でも実際にはその両方が私の役目になっています、なのでこども達に
逃げ場があるか、ストレスが溜まっていないかなどに気を配る必要もあり大変です。
夫はこども達が可愛くて仕方ない、けれど面倒なことには関わりたくないという典型的な今のお父さんですが
早いうちに、今がどれだけ貴重な時なのかを自覚して欲しいと感じました。
by みずたま (2005-10-09 06:59) 

泉河潤一

 コメント&niceありがとうございます。

 育児に限らず、家族経営についてのバイブルは、スティーブン・R・コヴィー『ファミリー上・下』(キングベアー出版)だと、私は思います。
 まず、この本を、夫婦で読むことをすすめます。
 幸いなことに私は、日本語版の出た1998年に、この本を読んでいます。
 何度も繰り返し読み、どうしても妻にも読んで欲しいと思いました。
 何度もすすめたのですが、あまり本を読まない彼女は、いつまでたっても読もうとしません。「読む時間がない。育児で忙しく、自分の時間がない。」とかなんとか、言うのです。しょうがないので、「2時間アキコ(当時確か1歳)を僕一人で見ているから、その間、2時間のうち半分を使って読んでくれ。半分は自分の時間として好きに使っていいから。」と、説得(交渉?)しました。
 「半分は自分の時間に使っていい。」というセールストークがよかったのか、僕の熱意が通じたのか分かりませんが、「それならO.K.よ。」ということで、話がまとまりました。妻が読み終えるまで、1カ月ほどかかったように記憶しています。(育児の2時間の長いこと長いこと……、当時の実感でした。)
 おかげで、私が1歳のアキコとじっくり5回ほど関わった記憶が鮮明にあります。グランドで一緒にタンポポのタネを吹いて飛ばしたこと。カエルを捕まえて遊んだこと。小川に葉っぱの舟を浮かべて遊んだこと……。
 気づきを促すのは、気づいた人の責任とまでいいませんが、気づいた人次第であると思います。
by 泉河潤一 (2005-10-09 16:45) 

ちゅーこ

 はじめまして。ちょうど渡邉美樹さんがモデルの小説「青年社長」を読み始めたところだったので、こんな本を書かれてるんだ~と興味深く記事を読ませていただきました。
 良いと思ったことをちゃんと消化されて実践されていて、ファーザーさんはすばらしいなと思いました。お子様たちにとってもかけがえのない時間でしょうね。
 仕事一筋のうちの夫にもこの本を読んでもらって、夫婦で子供たちのことを話し合う機会にしたいなと思います。
by ちゅーこ (2005-10-15 12:08) 

泉河潤一

コメント&niceありがとうございます。
「青年社長」私も読みました。美樹さんの本は、読むようにしています。

美樹社長は、講演テープを聴いて以来のファンです。
それで、ワタミの株まで買ったくらいです。
すばらしい人格の持ち主ですよね。
先に紹介した本の中で「私の目指す姿、私の考える理想の経営者像とは、マザー・テレサなのである」と言い切っています。
私は経営者としての美樹さんではなく、父親としての美樹さんをモデリングしています。
by 泉河潤一 (2005-10-15 15:59) 

なつみ

とてもすばらしいプログラムですね!
おもしろそうです。
父親が育児に積極的に参加するということ、とても大切だと思います。
by なつみ (2005-10-23 06:51) 

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