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わが子をプラスの目で見る 第1186号 ―医者・妻の話を聞いて― [J1 親子の会話・信頼関係]

11862018826日(日)

わが子をプラスの目で見る

―医者・妻の話を聞いて―

【医者からの実母への接し方のアドバイス】

昨日、実母(あーちゃん)を医者に連れて行った。初期認知症のためである。

 終わり頃、医者にそうしたあーちゃんに接していく上での心構えを聞いた。

医者「本人ができないことではなく、できることに注目してください。できていることに注目して認めたりほめたりすると、本人はやる気が出ます。できないことは無視ししてください。」

 

 

「できることは自分でやらせて」とか「なるべく話しかけて」などの言葉を期待していたら、一番大事なことは「できないことではなくて、できることに注目して認めたりほめたりすること」だった。なるほど、その方がお互いにストレスが少なく、本人もやる気も出てくるし、生きる自信や意欲も湧くというものだ。その通り!と思って帰宅した。

 

【妻から次女クニコ(高1)への接し方のアドバイス】

 夜10時過ぎ、妻の部屋へ行って20分ほどおしゃべりをした。話題は、今日実母(あーちゃん)を医者に連れて行ったことの報告がメインだった。

 その中で、次女クニコのことも話題になった。

 

私「クニコは少し腰が重くないかな。デザートタイムで桃を食べる時とか、最近いつも実母や私がフォークを用意する。(この夏)帰省したアキコ(大学2年)は、さっとみんなのフォークが出ていたけど。」

妻「アキコも高校時代はそうだったよ。高校になると、勉強に忙しくなるから、ゆとりがなくなるのよ。クニコの方が中学の時いっしょに料理を作るとかお手伝いをよくしてくれたわよ。」

私「そうか、中学3年で新体操部を引退してからは、すごく余裕があったものな。」

妻「それに、アキコは自炊するようになったから、さっとできるんだよ。」

私「そうか。」

 

私「クニコにはもう少しあーちゃんに話しかけて欲しいと思ってるんだけど。」

妻「結構話しかけているよ。(それなのに)あんまり言うと、逆効果になるよ。」

私「そうか逆効果か。結構話しかけているか(もうちょっと話しかけて欲しいけど)。」

 

【クニコを曇った目で見ていた私】

冒頭の医者の話と妻の話を聞いて、クニコに対する自分の最近の見方を見つめてみた。

■現状 ―できていないことに注目して不満があるー

 現状は、クニコのマイナス面=できていないこと に注目しがちであることがわかった。

・デザートタイムで腰が重く(スマホをいじっていることが多い)、実母や私がフォークや皿などを準備してしまう。

・夕食後も、自分(や私)の食器を洗って、さっと行ってしまう。食べている途中の実母や妻の食器はそれぞれが洗うことになる。

・自分からはあまり話しかけずに、実母の問いかけにもあまり反応しない。(私だけ反応することが多い。)

 

かくて、私としては、少し不満が生じていた。だから、クニコが行ってしまう前に食器を流しに置いて僕の分だけでもいっしょに洗ってもらうようにしていた。「もう少し実母に話しかけてくれ。」と繰り返し話す現状になっていた。

 

一番問題だと感じたのは、妻の「クニコの方がよくお手伝いをしてくれた」という証言と自分の見立て「アキコの方がお手伝いをする(し、実母によく話しかける)」とのギャップである。

私がクニコにアキコに比べてマイナスのレッテルを貼っていたから、中正な目で判断ができなくっていた可能性がある。

 

【クニコの見方をプラスの目で見ることに変える】

クニコの立場に立って考えてみた。

クニコにすれば、高校の勉強は厳しく(トップで入ったプレッシャーもあったはず)、部活もダンス部に入り、友達との交際もあり、時間は貴重なのだ。夕食後、自分の食器を洗う時間はあっても、まだ食べている途中の人の分まで待って洗う余裕はなかった。それでも、自分の分やお父さんの分は洗っていたのだ。

実母との会話にしても、笑顔で少しでも話すようにはクニコなりに努力していたのだ。

 

結論として、私はクニコをもっと肯定的にプラスの目で見ることにした。お手伝いも会話も心がけてやるようにしている子だと。貴重な時間を割いても、自分の分だけでも食器洗いをしていると。

そうしたら、比較的ゆとりのあるときなど、あーちゃんといっしょに料理を作ったり、食器を洗っている姿(比較的最近の)が思い出された。

やっぱり自分の要求の高さや思い込み(アキコの方がやる)、早くなんとかしたいという焦りといったものが私の目を曇らせていたと思い至った。

 

「クニコは思いやりがあり、大切な大切な大切なわが子だ」そうした根本的な認識に立ち、焦らずできているところをしっかりと認めて、かつプラスの目で見ていこうと思い直した。

そうしたら、気がとっても楽になった。そればかりか、先ほどエレクトーンを、クニコが弾いていたのだが、その姿がとっても愛しく見えた。

 

追記:8月27日(月)夜6時半、あーちゃんと私はカレーライスなどを食べ、その後あーちゃんは食器洗いをする暇もなく、習い事「生け花」の準備を始めた。そして、7時、私はあーちゃんを車に乗せて生け花教室に連れて行った。7時半、いつものように次女クニコがダンス部を終えて帰宅した。カレーライスを自分で温め直して食べた後、あーちゃんと私と自分の食器を洗ってくれた。当たり前のように。嬉しかった。

 

※ 過去記事2010.3.18 子どもが食器を割ったときの対応 第709号」を見てみたら、PTAの会合で遅くなる母のために、当時小1のクニコは、自分の食器を片付けた後、食器を洗い始めたことがあった。たまたま食器を割ってしまったが、その優しさを思い出した。


コメント(2) 

コメント 2

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今時いないくらいのすごく優しい女の子だと思いますよ。
by お名前(必須) (2018-08-26 15:27) 

ファーザー

ありがとうございます!そうでした。私の目が少しばかり曇っていたのでした。今日の食器洗いの様子を見ても、そう思います。
by ファーザー (2018-08-27 20:07) 

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