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アキコ、生徒会副会長に立候補! その4 第939号ー立ち会い演説会のスピーチ原稿完成!ー [D6 親が教える・その他]

◆リード:アキコが生徒会副会長に立候補した。立ち会い演説会の原稿をはじめ、放送原稿、ビラ原稿など、どうしたらよいか、アキコの方から相談を受けた。信頼されている証拠である。私が行ったアドバイスは何か?!

2012.12.2 アキコ、生徒会副会長に立候補! その4 第939号

ー立ち会い演説会のスピーチ原稿完成!ー

近況:
 2学期アキコが書いたという「学年新聞」を読んだ。フランクリン・R・コヴィー氏『7つの習慣』の中の「インサイド・アウト」について紹介してあったからだ。アキコが10歳のときに贈った『7つの習慣ティーンズ』からだと思うが、アキコの読書ぶりにびっくりした。(一部だけ紹介します。)

■二学年新聞
 もうすぐ生徒会役員選挙ですね。「自分の力で□中を変えたい!」と思って立候補した人も多いのではないでしょうか。ということで、今回の学年新聞では、「まず自分が変わる」という考え方、「インサイド・アウト」という考え方について紹介します。……

 以下、図入りで紹介してある。

2年生新聞.JPG

 

【文章構成図をもとにアキコにアドバイス】

 前々号で紹介したように、アキコに原稿をもとに新幹線の中で「文章構成図」を書いた。

 東京から帰宅後、その文章構成図を見せ・解説しながら、アドバイスをした。

文章構成図.JPG

■「活躍する人が決まっている、まとめる人が決まっている」ことのみに対策を考えていることに対して……
私「今活躍できていない人ばかりでなく、今活躍している人にもアピールできる内容も足した方がいい。」とアドバイス。


■「勉強や部活に追われる生活」のみを問題にしていることに対して……
私「勉強や部活に追われる生活(アキコの生活そのものでは?!)について、もっと分析して共感できるように書いた方がいい。たとえば、勉強や部活に追われる生活も確かに問題だが、アキコは部活でもレギラーになったし、勉強もうまくいっている。もっと問題なのは、勉強でも部活でも芽が出ない、うまくいかない生活だろ。勉強や部活以外に何か、やりたいこと、やれることが学校生活にあるといいんだよね。」とアドバイス


■「お楽しみカレンダーに<早く帰れる日>を書くことで、その日を楽しみに待てるというアイデアに対して……
私「早く帰れる日がわかると楽しみに待てるというのは、早く帰れる日に楽しみ方がわかっている人のこと。その過ごし方がよくわからないとダメだろうから、その過ごし方・楽しみ方の例も、お楽しみカレンダーに書くといいのじゃないか。その過ごし方・楽しみ方についてその道のプロに聞けば、それ自体活躍の場にもなるだろ。」


 アキコは、私のアドバイスをもとに、付箋にメモを書いて、文章構成図に書き足した。

■付箋1
・ダンスなどのスポーツ、勉強(学力勝負):活躍している人
 ↓
・自分の持っている特技を最大限に生かしてもらうステージにする。
・手芸だったら、校内に作品を展示
 ↑
・活躍アピール期間をつくる。その中の1日にレクを入れる。


■付箋2
「活躍アピール期間」
・スポーツ、劇→ステージ発表
・手芸・絵→校内に展示
・話すこと→放送で紹介
(盛り上げ)


■付箋3
・勉強、部活がんばっているつもりなのに結果が出ない。先生におこられる。→ブルーになる。
・家に帰ってものんびりできない。一体どこでリフレッシュするの?
 ↓
・お楽しみカレンダーなど。


【スピーチ原稿の改訂 その1】

 夕食時、このようにアキコと相談しながら作った「立ち会い演説会のスピーチ原稿」がとりあえずできた。
 夕食後に、家族全員の前で、アキコに音読してもらった。

私「全体的に少し一文が長いな。」

アキコ「アキコもそう思う。」

実母「もっと短く切った方がいい。」

 かくて夕食後、再改訂となった。


【スピーチ原稿の改訂 その2】

 再改訂した原稿を、妻に見てもらった。

妻「この<まとめる人が決まっている。活躍する人が決まっている>というのは、アキコのことでしょう。きっと聞く人はそう思うんじゃない。(学年委員長だ、ロシア訪問だ……といろいろ活躍している。)」

 妻の言うことはもっともだが、かといって全くなくすことはできず、<いつも同じ人ばかり活躍しているようにも思います>ぐらいに変更した。
 さらに、お楽しみカレンダーのことなど、実現(公約)できるかどうかを含めて、妻とアキコは相談していた。(妻は2年前まで、アキコの中学校の指導員であった。)


【完成したスピーチ原稿】

 かくて改訂したこと、はじめのアキコの原稿から5回ほど。一応、スピーチ原稿は完成した。

■立ち会い演説会原稿
          副会長立候補者  アキコ
 私は、今の□中は、みんなが協力し合い、どの行事もうまく成り立っているとは思います。しかし、その反面、いつも同じ人ばかり活躍しているようにも思います。みなさんの中には、「自分ももっと活躍したい。」「リーダーをやってみたい。」と思っている人も多いのではないでしょうか。また、「運動が苦手だから、体育際のようなイベントでは活躍できない。」「今の学校行事や部活などだけでは、物足りない。」と内心思っている人もいるのではないでしょうか。
 そこで第一に、私はもっとみんなが活躍できる場、運動や勉強以外でも活躍できる多様な場を用意します。そして、みんなが主役になって活躍する学校をつくりたいです。
 具体的なアイデアを言えば、スポーツや劇が好きで得意な人は、ステージ発表をする。手芸や絵が得意な人は、校内に展示する。話すことが得意な人は放送で発表する機会を設ける。このような一人一人が主役になって活躍する特技発表イベント期間を設けることです。そんなイベント期間を設けることで、一人一人が自分に自信をもてる。友達の活躍ぶりを見ることで友達のよさに気づく。また、いっしょにイベントを創り上げる中で学年学級を超えて仲良くなれるなら、すばらしいと思いませんか。それは、とっても素敵な中学時代の思い出になると思うのです。
 二つ目の提案は、日常の学校生活を少しでも楽しいものにすることです。「勉強と部活に追われる生活。しかも、勉強も部活も思うように成果が出ない。ブルーな気持ちになってしまう。学校なんて楽しくない……。」こんな気持ちになることはありませんか。
 そんな気持ちを改善する具体的なアイデアとして、各学級で今月のお楽しみカレンダーを作ります。まず、ちょっとした楽しみをみんなで企画し、それをもとに、カレンダーを作成していきます。たとえば、「早く帰れる日とその楽しみ方」「デザートが付く日」などです。さらに、「おもしろいニュース」「お得な情報コーナー」など、ちょっとした掲示もできるようにします。ここでも、おもしろネタを紹介することが得意な人など、多くの人が活躍する場にもなります。しかも多くの人が活躍することで、みんなのブルーな気持ちが少しでも解消され、楽しい学校になっていくのではないでしょうか。そして、そのことが一人一人が主役になって活躍する学校につながっていくのだと思います。
 このように、私が副会長になったら、みんなが主役になって活躍できるイベント期間を計画します。また、お楽しみカレンダーなどを作り、みんなが楽しいと思える学校を作っていきます。もちろん、会長と力を合わせて、みんなのアイデアを活かして作っていきます。 そのために、副会長候補、アキコをよろしくお願いします。


 妻によれば、互角の戦いらしい。アキコのクラスの女子の一部は、「アキコちゃんには入れないから。」と言っていたという。アキコは何かと中心になって活躍し、嫉妬をかっている可能性があるらしい。ライバルのIちゃんは、部活の人数の多いテニス部出身というのも、アキコには不利だ。
 
 がしかし、勝つも負けるも人生経験。精一杯やることが大事だ。親としても、精一杯サポートすることが大事だ。
 明日は立ち会い演説会。アキコは、作文発表会のときのように、スピーチ原稿を暗唱して立ち会い演説会に臨むという。
 その後、すぐに投票。明日の夕方5時頃には、結果がわかるそうだ。
 できることなら、アキコの希望が叶ってほしい。
 だが、結果として落選しても、気持ちよく受け入れるだろうと思う。なぜなら、アキコのために、横断幕を書いて応援してくれたり、バレー部のように部を上げて応援してくれたりした友達がいたから。親からも精一杯サポートしてもらえたから。

◆関連記事:

◆キーワード:1 立ち会い演説会スピーチ  2 生徒会選挙  3 親が教える

◆留意点・その他:

・翌日学校で担当の先生に原稿を提出した。「よく考えた内容ね。」と言われたそうだ。そして、最後のところだけ、修正した方がよいとアドバイスされた。最後の段落だけ、次のように修正した。

・このように、私が副会長になったら、みんなが主役になって活躍する学校を作っていきます。そして、みなさんの学校生活を少しでも楽しいものにしていけるように頑張ります。 それには、みなさんの協力がぜひとも必要です。みなさん、副会長候補、アキコをよろしくお願いします。


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コメント 2

qooo

アキコちゃん、すばらしいですね〜!!!
その、積極的に学校生活に関わろうとする姿勢が、
何よりも素敵です。輝いています。
『7つの習慣』は、かつて読みましたが、ティーンズ版が
あるとは知りませんでした。すごいですね!!!
我が子にもいつか、送りたいなと思います。
なんだか、感動してしまいました。頑張れ!!
by qooo (2012-12-06 19:46) 

ファーザー

>qoooさんへ
コメントありがとうございます!

結果は残念ながら、落選でした。(ブログの次号を読んでください。)
それでも、よい経験になったと思います。
なかなか希望通りにはいかないですね。幼稚園時代に家族で見た「冬ソナ」のユジンに憧れたアキコは、高学年になったら放送委員をやるんだと決めていました。半期ごとに委員会は変わるので、チャンスは4回ありました。ところが2回も放送委員をやる子がいる一方で、アキコはとうとう放送委員はやれませんでした。よっぽで連絡帳で、やらせてやってくれと書こうかと思いましたが、親が学校裁量の部分まで介入してはいけないだろうと考え、思いとどまりました。そのときは、「運営委員をやってくれ」でしたね。
by ファーザー (2012-12-08 06:24) 

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