補欠から先発レギュラーへ 第920号ーキャンプは間を縫ってー [C4 部活動]
◆リード:アキコ(中2)の公式試合の応援をした。アキコは、公式試合で初めて先発レギュラー入りを果たした。野球部男子の中にあって、たった一人の女子部員。しかも、中学に入って初めて始めた野球にもかかわらず、よくやったと思う。
2012.9.15 補欠から先発レギュラーへ 第920号
ーキャンプは間を縫ってー
近況:
9月16日(日)、17日(敬老の日)、T家と恒例のキャンプをした。
場所は、隣市のNキャンプ場である。
午後3時頃にキャンプ場に着き,さっそくテント張り。
その後は、夕食作り。夕食メニューは、ビーフシチュー、サラダ、飯ごうを使ってのご飯炊きであった。
T家の奥さんは、風邪のため体調がすぐれず、初めての不参加(子どもがすごく楽しみにしているので、それでも開催となった。T家は、父親と子ども二人の参加である。)。
妻は、夕食を作り始めてすぐに(子どもたちに野菜を切らせ始めたところで)アキコを迎えに行った。アキコは、野球部の練習が1日あったのである。
残された男親二人と、クニコとT家の子ども二人で、ビーフシチューやサラダ作り、ご飯炊きとなった。
だが、別にどうということはない。私はボーイスカウトでカレーなど何度も作ったことがあるし、Tさんも林間学校の指導で何度もカレーや飯ごう炊さんなどは経験しているから。子どもたちも、カレーライスなど、何度も作っているから。
かくておいしいシチューができた頃、妻がアキコを伴って帰ってきた。
夜の焚き火と会話。翌日の釣りや温泉、カードゲームなどなど、楽しい2日間であった。(翌日もアキコは早朝にキャンプ地を発ち、公式試合2日目に参加の予定であったが、15日(土)の1日目の2回戦で負けてしまい、2日目に勝ち進めなかった。)
この連休中も、野球の試合や練習試合がずっと入っている中での、キャンプ開催。
日をずらしても、土・日休みなしの野球部の活動では、同じなので、この日の開催となった。しかし、やってよかった。
15日(土)は、O野球大会であった。
前回8月の公式試合では、ロシアに1週間行ったことで練習を休んだ結果、せっかくつかんだレギュラーの座を奪われ、1日中ずっとスコアラーであった。
今回、アキコは公式試合で初めて先発レギュラー入りを果たした。野球部男子の中にあって、たった一人の女子部員。しかも、中学に入って初めて始めた野球にもかかわらず、よくやったと思う。
背番号は「7」。守備位置はライト。打順は9番であった。
【試合の様子】
アキコは、第一打席で、ファーボールで出塁した。
ところが、アキコの次の打者がライナーを打ち捕球され(ワンバウンドかライナーかよく見えなかったらしい)、アキコは飛び出しほぼセカンドに到達していた(セカンドでゲッツーを食らうことを恐れていた)ので、ダブルプレーとなった。私は、大声で「アキコ、戻れ!」と言ったのだが……。
私「申し訳ない。」
他の保護者にそう言うと、
他の保護者「いやー、私もワンバウンドかと思ってましたよ。」
と言われ、少し安心した。
第三打席では、アキコは内野ゴロ。しかし、相手のエラーで1塁セーフとなった。
私「エラーで出塁か。なかなかヒットを打てないな~。」
他の保護者「いやー、アキコちゃんだからあれでセーフになったんですよ。アキコちゃん、足速いから。」
なるほど、言われてみれば、少しボールをはじいたくらいのエラーだから、足が遅かったら確かにアウトだ。こう思い直した。
結局、初先発は、ファーボールが2回。相手のエラーで出塁が1回と、三打席とも出塁した。ライトフライも捕り、守備でも確実だった。
午後には、第二試合。こちらも先発レギュラーで、守備はレフトとなった。
こちらは、残念ながら負け試合であった。
【がんばったアキコ】
中学校に入って初めて野球を始めたアキコ。
しかも、男子の中に混じっての部活動。
当然1年生の時は、公式試合に参加することはなく、いつもコーチャーかスコアラーであった。
1年生時は、2年生に顔見知りの女子が1名いたが、その子が3年生となり、今年6月の大会を最後に引退しても、女子一人で部活動を続けた。
土・日も基本的に休み無し。期末テストや中間テストの直前ぐらいだけが休みであった。
家に帰ってからも、素振りの練習を欠かさず、本当にがんばったと思う。
そんながんばりを監督にも、他のメンバーにも認められ、アキコはレギュラーになれた。
親としてもうれしい限りである。やっぱり補欠でベンチ入りしている姿ばかりでなく、打席に立ったり、守備についてりしている姿を見て、応援したいものだから。
それに、試合という真剣勝負の中で学べることが多いから。
試合の中で学べること、試合の中でしか学べないことは、多い。
ここ一番というチャンスで回ってきたときに、打席に立つ緊張感。そこで、打てなかった悔しさ。情けなさ。自分のエラーから得点されてしまった自責の念。
自分の失敗を、他の部員がカバーしてくれたときの安堵感や感謝の思い。チャンスで打てたとき、ファインプレイでチームの危機を救ったときの喜び。一瞬で下す冷静な判断と行動。チームワークの大切さ……。
これらは、試合の中でなければ体験できない。学べない。
先発レギュラーとしてがんばる中で、失敗を含めて、多くのことを学んでほしいと思う。
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◆留意点・その他
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