アキコ初めて野球の公式試合に出る 第887号ー万年補欠だと思っていたら……!!!ー [C4 部活動]
◆リード:3連休最後の今日30日は、アキコの公式試合であった。トーナメント戦で、1回戦は4対2で勝ち、2回戦に進んだ。1回戦では、ずっと1塁コーチャー&道具の管理。2回戦でも同様であった。しかし、2回戦の7回表最後の攻撃で、アキコはバッターボックスに入った!
2012.4.30 アキコ初めて野球の公式試合に出る 第887号
ー万年補欠だと思っていたら……!!!ー
近況:4月21日に、原田隆史「本気の教育でなければ子どもは変わらない」を読み終えた。原田隆史氏は、大阪市内の公立中学校教師敏江20年間勤務し、生徒指導を受け持つ傍ら、陸上部顧問として、大阪市立松虫中学校陸上部を7年間で13回日本一に導いた元中学校教師である。
私は、フナイjustCDで初めて原田氏の対談を聞いて感銘を受け、さらに氏の本を4,5冊読んだ。どの本もとてもよかった。最近アマゾンから原田氏の新刊「本気の教育でなければ子どもは変わらない」の案内メールが届いたので、さっそく購入して読んだ次第である。
陸上部に限らず、中学校の部活動を指導するリーダーは、原田氏の本を絶対に読んだ方がよい。実は、アキコの野球部の監督M氏にも、推薦したのだが、M氏はとても感謝していた。わざわざ直々にお礼を言われたぐらいである。
本書は、文庫版で値段は安いので、とりあえず一冊読んでみることをお勧めする。
【これまでのパターン】
中学校に入って野球を始めたアキコは、当然レギュラーにはなれず、練習試合の2試合目に一打席ぐらいバッターボックスに入ったり、1回ぐらい守備に入ったりの状態であった。
親としては、それでも、わが子がバッターボックスに立ったり、守備に入ったりするのが、とても楽しみだった。
当初は(今も)、「アキコの運動神経ならば、他の部に入れば間違いなくレギュラーになれるのに、なぜ野球部なんだ!」という思いが、私にはあった。なぜなら、中学時代卓球部のキャプテンとして活躍した私は、レギュラーとしての経験ー真剣勝負で勝つか負けるかの経験ーがとても価値があると思えたから。
ところが、アキコは中学に入ってまさかの野球部入部。さすがに、アキコの運動神経をもってしても、小学校から野球をやってきた、それも男子を相手にレギュラーを勝ち取るのは容易ではなく、補欠であった。
【勝負所でのまさかの起用】
今回の野球の公式試合も、これまで同様。一塁コーチャーかスコアラーだと予想していた。実際、1回戦は4対2で勝ったのだが、ずっと一塁コーチャーであった。
※バットの片づけもアキコの仕事
トーナメント戦2回戦に勝ち進んだアキコのチーム。先攻で最終回の7回表の攻撃。6回に2点を返し、6対2で4点のリードを許していたが、押せ押せムードであった。
何と3塁打が連続して続き、2点を返して6対4の2点差に肉薄。1アウトで、なおも三塁にランナーを置いての同点のチャンスである。おそらくは最後のチャンスである。
ここでM監督が
「打者、アキコ!」
なんと、最後の同点のチャンスの場面で、アキコの公式試合初打席である。
予想外の展開に、私は、あわててこの日のために買ったばかりの、一眼レフデジタルカメラEOS Kiss X5を構えた。
打席に立つアキコ。
観客席からは、
「アキコ! アキコ! アキコ!」
の応援コール。
一球目、力強いフルスイングであったが、バットは球をかすってファール。
二球目も、力強いフルスイングであったが、バットは球をかすってファール。
三球目は、見送りでボール。
四球目は、フルスイングしたが、バットは空を切った。
結局のところ、アキコは三振であった。
2アウト3塁に変わり、次の打者が打席に立った。そして、その打者が最後の打者と成り、6対4のまま試合は終了した。
※ 試合終了後のあいさつ(アキコは左から2番目)
【やっぱりうれしい!】
勝負所での起用で、期待に応えられなかったのは残念だったが、公式試合でアキコがバッターボックスに立つ姿を見られて、本当にうれしかった!
土・日返上でがんばってきたかいがあった。
あとで聞いたところによると、この場面での女の子であるアキコの代打起用に、相手チームはどよめき、驚いたという。
本来の打者A君は9番打者で、もし延長戦になっても、同じ外野手であるから、アキコは守備に入れる。練習試合でも、A君の代わりに打つことが度々あったという。練習試合での当たりが、アキコは最近とてもよかったので、今回の起用となったようだ。
勝負所での起用は、お情けではなく、監督としてちゃんと起用の根拠があったのである。もちろん、アキコは普段から練習を一生懸命やっていたという練習態度も評価してのことだろう。そうでなければ、他の部員が納得しないだろう。
いずれにしても、アキコの公式戦での初打席姿が見られてうれしかった。
試合後、M監督を見つけて、お礼を言った。
夕食時にアキコに聞いたら、アキコもまさか公式試合に出られるとは思っていなかったという。
私「M監督は練習試合でアキコが当たっている様子を見て、アキコに期待して起用したんだよ。今度は、いつ起用されてもいいように、心構えをしておかないといけないね。」
と言った。そして、
私「お父さんも、中学時代に部活動に熱中していたんだよ。公式試合に出て、真剣勝負をする体験は、とっても価値があると思うんだ。だから、この意味でもアキコが公式試合に出られて、お父さんはうれしかったよ。」
と言った。
私「アキコも、試合に出られてうれしかったろ。」
アキコ「うん。」
あの場面での突然の代打起用は、アキコには相当なプレッシャーだったに違いない。それでも、試合に出られてよかったと、アキコも思っていることがわかって、私は安心した。このプレッシャーも、真剣勝負のなせる技で貴重な経験である。
さて、冷静になって考えてみたら、責任感の強いアキコは、これで一層練習に熱が入るに違いないと思った。今でも、帰宅後血豆がつぶれるほどに素振りの練習をしているのに。
私「それもまあいいか。」
(考えてみれば、私も中学校時代は部活動に熱中していた。僕に似たんだ。)
公式戦に出られて、すっかり気をよくした私であった。
◆キーワード:1 応援 2 部活動 3 公式試合に出場
◆留意点・その他:
・一眼レフの望遠もすごいが、連写機能はすごい。おかげで、アキコがフルスイングした様子を何枚もカメラに納めることができた。コンデジだったら、撮れても3枚程度だったろう。買ってよかった。本気の教育でなければ子どもは変わらない (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 原田 隆史
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/04/03
- メディア: 文庫
野球部は、男子生徒さんと、同じなんですか〜!!
女子野球部なのかと思ってました。
すごい、ほんとに、野球が好きなのですね!!!
それだけでも、私は素晴らしいと思いました。
公式戦バッターBOXに立てたことは、
きっと、いつまでも、忘れられませんね。
by qooo (2012-05-07 12:15)
>qoooさんへ
男子といっしょなんです。女子は、幸いなことに、あと1名だけ3年生にいます。その子はいなくなったら、アキコ一人です。
日曜日の今朝も、練習試合のために朝5時30分に母と一緒に家を出ました。試合会場が遠いためです。
アキコともう一人の子が、女子にもかかわらず野球部に入部したことで、あちこちの中学校の野球部に問い合わせがいったそうです。「来年中1になるわが娘が野球部に入りたいと言っているのですが、女子でも入部できますか。」と。
もしだめなら、アキコの中学校にやるということですが、どの中学の野球部も女子でもOKだったそうです。おかげで、今年度は他の中学で女子の入部が何人かありました。
by ファーザー (2012-05-13 11:24)