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老いた実母を元気づけたい! その2 第749号ー心優しく育っていたクニコー [K2 親孝行]

◆リード:わが家は、2階に私と妻、アキコ、クニコが生活し、1階に実母が生活している。今月は、実母の誕生月である。実の妹が亡くなって以来、何かと弱気になっている母を何とかして元気づけたいが……。

2010.10.2 老いた実母を元気づけたい! その2 第749号

ー心優しく育っていたクニコー

 前号に弱気になっている実母の様子を書き、

 まだ十分親孝行をしていない私としては、実母が元気で生きているうちに、実母のためにもっと何かしなければと思った。

 と結んだ。


【アイデアいろいろ】

 母の誕生月である10月は、いつものように外食をして、誕生日プレゼントを渡してという以外に、もっと工夫が必要だ。はじめは、家族5人で母の好きな所へ紅葉を見に行く一泊旅行を考えた。しかし、10月の予定を組んでみてびっくり、文化祭や廃品回収、七田発表会などが重なって、泊を伴う旅行が難しいことがわかった。
 ならば文化祭の代休日に日帰り旅行を、今考えている。

 誕生日のプレゼントも、本当に母が喜びそうなものを、本人に聞いてプレゼントしようと思っている。たとえば、母のもっているipodと連動する音質のよいスピーカーなどを考えている。

 しかしである。ある程度は心を配っているつもりの私であったが、私が一番心にひっかかっているのは、先週母が言った次の一言である。

実母「1日中、誰とも話さないでいることがあるて。」(だから最近もの忘れがよくある。)

 私は、旅行や食事会といったそのとき限りのイベント的なことや、お金で買えるモノではないもの。もっと日常的なふれあい、毎日のふれあいで、母を喜ばせるようなことをしたいと考えた。


【クニコと話す】

 2日(土)、私はクニコ(小2)をN市にある七田チャイルドアカデミーに車で送迎した。
 その帰りの車中でのことである。

私「なあクニコ、もうすぐあーちゃん(実母)の誕生日だよね。」

クニコ「もう誕生日プレゼントを考えているよ。<イチゴのムースの刺繍>だよ。(手作り)セットも買っているよ。 それとお手紙。」

私「手紙のメッセージが大切だな。お父さんは、あーちゃんの好きな所へ一泊旅行に連れて行こうかなって思ってたんだけど、日が取れないんだよ。それに、それよりも大切なことがある気がしているんだよ。」

クニコ「何?」

私「あーちゃんがこの間、<一日中、誰とも話さないでいることがあるて>と言ってたんだよ。1階と2階に分かれて生活しているから、あーちゃんは、さびしいんだよ。」

クニコ「うん。」(穏やかな、それでいて凛とした声)

私「お父さんは、家に帰ったら必ず声をかけるようにしているけど、それだけじゃあ、さびしいんだよ。だから、あーちゃんがさびしくないように、クニコも、いろいろお話してあげた方がいいと思うんだ。今日あった出来事とか色々…。」

クニコ「うん。」(穏やかな、それでいて凛とした声)

私「月曜日は、いつも何時に帰宅する?」

クニコ「3時15分。(私:習い事は?)4時30分から5時30分まではエレクトーン。あーちゃんが送り迎えをしてくれている。」

私「だったら、帰宅したらすぐにランドセルを置きに行かないで、1階にいるあーちゃんとお話ができるね。 その後、送り迎えの中でもお話ができるじゃないか。 火曜日は?」

クニコ「火曜日はね、学校が終わったら児童館にいて児童館から直接ソロバン塾に行くの。家に帰ってくるのは6時20分頃。」

私「いつも夕食ができるのは、7時近くだから、あーちゃんと話す時間はあるね。」

クニコ「宿題をまずやらないと……。」

私「まずあーちゃんとお話ししてからね。それから宿題をすればいい。お話は短い時間でもいいから。」

……こんな感じで、1週間の動きを確かめていった。

私「あーちゃんと金曜日に食事したって、テレビを見てばかりいるだけじゃ、だめなんだよ。」

クニコ「うん。」


【クニコのアイデア】

 この後、クニコがびっくりするアイデアを出した。

クニコ「あーちゃん、一人でいてさびしいなら、誕生日プレゼントに声を録音できるモノを贈って、クニコやお姉ちゃんが声を録音して朝届ければいい。」

私「それいい! どんなことを録音するの。」

クニコ「あーちゃんは、起きるのが遅いから、今日の予定だとか楽しみにしていることなんかを録音しておいてあげればいい。」(あーちゃんが寝ている間にクニコは登校する)

私「なるほど、それいいね。」

クニコ「そうして帰ってきてから、今日の出来事をお話しすればいいよ。」

私「それいいな。お父さん、もうicレコーダーをもっているから、それを使えばいいんだ。」

 すぐ近くにいるのに肉声でなくわざわざ「録音の声」かとは一瞬思ったが、実母は朝起きてくるのが遅いし、クニコやアキコの声で1日をスタートするのもよいと思った。

 それに何よりも、クニコが優しい心の持ち主に育っていたことを知って、私はとても嬉しく思った。

 さっそくそのアイデアを実行に移せるようにしようと考えている。

【関連記事】あったかい家族日記  「家族の広場」 

親が元気なうちに親孝行!

  • K2 親孝行(12)
  •  

    ◆キーワード:1 実母  2 親孝行  3 孫

    ◆留意点

    ・この日の夜、アキコとも同じような話をした。アキコもOKであった。


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    コメント 2

    qooo

    クニコちゃん、ナイスアイディアです!!!
    やさしいお孫さんたちとの会話が、
    何よりもの孝行になりますね。
    元気づけられると思います〜。
    by qooo (2010-10-09 10:17) 

    ファーザー

    >qoooさんへ
    コメントありがとうございます。

    この一件以来、クニコへの私の信頼感は、格段にアップし、心から信頼できるようになりました。実際、クニコは、帰ってきてから、よくあーちゃんとお話ししています。

    わが子を信頼できるということは、とっても心地いいですね。
    by ファーザー (2010-10-11 12:41) 

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