わが子が一人で洗車した日! 第679号ー洗車ができるようになるまでのステップー [B4 手伝い・作業・飼育・栽培]
◆リード:アキコが小1、クニコが3才の時、父の日のプレゼントとして始まった「父の日洗車」。この30日、アキコ、クニコは、初めて自分たちだけで、洗車した。洗車など、普通大人がする仕事を、子供に任せるにはどうしたらよいだろうか。
2009.12.30 わが子が一人で洗車した日! 第679号
ー洗車ができるようになるまでのステップー
【洗車のアルバイト代、アキコ100円、クニコ50円】
昨日から、今日妻の車を洗車すると約束していたアキコ(小5)。
昼食後、さっそくやることになった。
私「アキコ、じゃあアルバイト代100円あげるから、がんばってね。」
クニコ「クニコもやるから、クニコにもお金ちょうだい。」
私「うーん、クニコはやらなくてもいいよ。その分、お金がかかるから。」
クニコ「クニコもやりたい。」
私「しょうがない、じゃあクニコはアルバイト代50円ね。」
クニコ「やった!」
というわけで、クニコも一緒に洗車のアルバイトとなった。
わが家の場合、家事手伝いは原則無料奉仕である。アキコの米とぎ、クニコのゴミ集めにしても、それをやったからと言って、お金をあげることはない。家族は助け合うのが当然と考えているからだ。
ただし、洗車だけは例外で、外注すればお金がかかるも「洗車」は、100円のアルバイト代が支払われる。その分、きちんとやるように躾けている。
【妻の車を洗車】
妻の軽自動車は、今年6月に購入したばかりなのだが、黒い筋の汚れの模様がついてしまう。自動車屋さんによれば。放っておくと落ちなくなるそうだ。
私「この黒い筋の汚れを、しっかりと落とすんだ。放っておくと、落ちなくなるんだよ。」
アキコ「わかった。」
私「それから、このグリーンの布でボディを拭いて、ブルーの布で窓ガラス、ピンクの布で車内のプラスチックのところを拭くんだよ。」(使う場所によって、色分けしてある。)
アキコ「知ってるよ。」
私「じゃあ、頼んだよ。」
いつもは、私も一緒にやるのだが、今回は私も仕事で忙しく、アキコ、クニコにやってもらうことにした。
はじめだけ様子をみていると、アキコはクニコも上手に使いながら、洗車していた。
アキコ「クニコ、ここシャワーで流して。」
クニコ「うん、わかった。」
クニコがシャワーをかけ、アキコがボディを拭いているのである。
これは、前回まで私とアキコが二人で洗車していると同じパターンである。そのときは、私が拭き、アキコがシャワーであった。
大丈夫そうなので、私は二人に洗車を任せ、書斎に戻った。
【洗車のチェック】
30分ほどしただろうか。
気がつくと、アキコ、クニコが洗車を終え、家の中に戻ってきた。
私は、仕事具合をチェックしに、外に出た。
私(うーん、まずまずだな。ただ、後ろの上部に黒い筋が少し残っているな。あと、後部左側のドアの辺りも少し黒い筋が残っているな。腹の部分に近いところに、土が残っている。ここはよく拭いていないな。 でも、大人が誰も付いていない状態で、ここまでできたのだから、上出来だな。)
このように、評価して家の中に戻った。
私「アキコ、クニコ、洗車は95点だ。ほんの少しだけ、黒い筋が残っているところがある。このままだと、アキコには95円、クニコには45円だ。どうする、やり残しをやれば、100円、50円あげるけど。」
クニコ「もうやだ! クニコ45円でいい。 お姉ちゃんはどうする?」
アキコ「お姉ちゃんは、ちゃんとやって100円もらう。」
クニコ「じゃあ、クニコもそうする。」
というわけで、アキコ、クニコは再び外に出て、私と一緒にやり残したところをやった。
私「ほら、ここ見てごらん。黒い筋が残っているだろ。」
アキコ「そうだ。」(そう言いながら拭く。)
クニコ「ここ背が届かなかったんだ。」
私「そうか、そういう場合はお姉ちゃんに頼むといいね。この腹の近くのところ、土が付いているけど、ここもよく拭いてくれ。」
こう説明しながら、アキコと手分けして拭いた。
かくて仕上げ終了。
私「はい、100円。ありがとう。」
アキコ「ありがとう。」(こう言って受け取る。)
私「はい、50円。ありがとう。」
クニコ「ありがとう。やった!50円だ。」
【お父さんの車を洗車する】
私(この仕事ぶりなら、お父さんの車もやってもらおう。)
私「お父さんの車もやってくれると、また100円、50円あげるけど、どうする。」
アキコ「やる!」
クニコ「クニコもやる!」
というわけで、少し休んでから、お父さんの車もやってもらうことになった。
妻の車の洗車と同じように、段取りと注意するところを確認し、任せ、最終チェックだけした。
【実母の車を洗車する】
アキコ、クニコが私の車を洗車しているとき、実母が帰ってきた。
私「お母さんも、アキコ、クニコに洗車してもらうかね。100円だよ。」
実母「そんなに安くていいの。」
私「いいんだよ。本人たちは、それで満足しているんだから。 お菓子を足してあげるぐらいはいいけど、(洗車料金の)相場を上げないでね。」
アキコ、クニコは、私の車を洗車した後、そのまま実母の車を洗車した。
手際よく、協力し合って働くアキコ、クニコを見て、驚く実母。
私「アキコは立派な働き手だよ。しっかり力を入れて拭いてるろ。」
実母「そうだの。 アキコちゃん、クニコちゃん、すごくうまいね。」
私も、実母も、アキコ、クニコの成長ぶりにうれしくなり、わが子を誇らしく思えた。
この後、あーちゃん(実母)からも、100円、50円をもらい、大喜びの二人であった。
私「こんな調子で、月に3台やれば、お小遣いが300円増えるね。」
こう言うと、アキコはにこにこしていた。
クニコは、「お姉ちゃんばっかり100円でずるい。クニコも100円ほしい。」と言っていたが、クニコはお姉ちゃんに教えてもらいながら、やっているのだからと、50円の金額は変えなかった。
【アキコ、クニコが洗車できるようになるまでのステップ】
アキコ、クニコが自分たちだけで洗車できるようになるまでは、大まかに言って、次のステップがあった。
■はじめの段階は、私が中心になってやり、できるところを補助的に手伝うという段階である。2005年6月の父の日、つまり、4年6ヶ月前の段階がそうであった。
やり方を手取り足取り教えて、やれたところをほめた。そして、手伝ってくれたことを感謝していた。
この段階、2006年、2007年、2008年、2009年の父の日ごとにやっていた。年齢が高まるごとに、子供たちの働き具合は高まっていった。つまり、補助的に手伝うというよりも、特にアキコは、重要な働き手になっていったのである。
■今年、新車を購入したのを契機として、アキコにアルバイト代を払い、私と一緒に洗車するようになった。アキコは、力も強くなって重要な働き手になり、お金を払うだけの仕事をしてくれるようになったことも大きい。この8月、11月は、私と一緒にやった。
■今回、アキコは自分が中心になり、クニコに教え協力し合いながら、自分たちだけで洗車をした。何回も一緒にやる中で、洗車の段取りや注意するところなど、しっかりとできるようになっていた。
ただし、見落としがあるので、この段階でも、途中や最終段階でのチェックは必要である。
洗車も一つの学習である。少しずつステップを踏んでできるようになるものだ。
一緒にやる中でやり方をまねながら(学はまねぶからできたという)、ひなが羽を繰り返し繰り返しばたつかせながら跳ぶ練習をする(習うの語源)ようにして、できるようになるわけだ。
はじめて私と一緒に洗車を初めて以来、4年6ヶ月にして自分たちだけでできるようになった。
私は、自分たちだけで協力し合って洗車しているアキコ(小5)、クニコ(小1)を見て、頼もしく感じたし、わが子を誇らしく感じた。
それは、妻や実母もそうであった。
「いつのまにか、わが子はここまで成長したんだ。」と。
アキコ、クニコも、アルバイト代をもらってうれしそうだった。
それは単にお金をもらえたからばかりではもちろんなく、仕事ぶりを認められ、家族の役に立ち、感謝されたことによる満足感が大きいだろう。
お手伝い(アルバイト)は、する方もしてもらう方も、本来ハッピーになるものである。
是非ともやらせたいものだ。
その場合、はじめは一緒にやり、きちんとやり方を教え、ほめながら徐々に徐々に鍛えていく。そして、一人でできるように導いていく。
そうするならば、お手伝い(アルバイト)は、わが子を誇らしく感じるくらいに成長させるよい機会になるだろう。
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◆キーワード:1 洗車 2 お手伝い 3 バイト
◆留意点・その他:
今年から一児の父となった私です。
いつも記事楽しみにしております(^^
来年もよろしくお願いいたします!
よいお年をお迎えください!(^-^
by がっちゃん (2009-12-31 11:23)
>がっちゃんへ
コメント&nice!をありがとうございます!
いつも記事を楽しみにしておられるとは、作者としてうれしい限りです。
一児の父親になったとのこと、おめでとうございます。
アキコが初めて産まれた日を思い出します。1日のうちに、朝・昼・午後・夜の4回も、アキコを見に行き、看護婦さんの間で有名になってしまいました。(笑)
過去記事を含めて本ブログ記事が、がっちゃんさんの、これからの子育てに参考になれば幸いです。
よいお年をお迎えください。
by ファーザー (2009-12-31 21:48)