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「かしこく・強く・あたたかく」父と子塾 その2 第677号 [D1 父と子塾]

◆リード:2005年9月10日(土)に第1回「父と子塾」を開いた。以来、原則として週1回のペースで、ずっと続けてきた。直近の「父と子塾」の様子をお届けする。

2009.12.20 「かしこく・強く・あたたかく」父と子塾 その2 第677号

ー1週間のめあてのふり返りと次週のめあての立案ー

 前号の続きである。

 前号で紹介した「1.あいさつ」→「2.幸せになる五つの約束」→「3.1週間のグッド&ニュー発表」の次は、「4.1週間のめあてのふり返りと次週のめあての発表」である。

【1週間のめあてのふり返り】

私「じゃあ、1週間のめあてのふり返りにいくぞ!」

 こういうと同時に、アキコは、壁にかけてある「1週間のめあてボード」を取り出し、テーブルの上に置いた。いつものことである。

■かしこくなるため(学習)のめあてをチェック

 そして、アキコ、クニコは、ぞれぞれ立てていた学習のめあての数を数え、そのうち、○が付いた(達成できたという印)めあての数を数えた

アキコ「アキコは、13分の12。」(学習のめあて13個のうち12個達成。たとえば、チャレンジ国語3で一つのめあてとなり、そのページをやり遂げれば、○が付く。)

クニコ「クニコは、16分の11。」

私「アキコ、すごいよ。92%の達成率だよ。クニコは、約70%3分の2の達成だね。まずまずだけど、もうちょっとできたんじゃないかな。」……

 こんなふうに、いつもめあての達成率で評価している。
 よほどのことがない限り、少なくとも60%を上回るようにさせている。


■強くなる(心身)ためのめあてのチェック

 ここは、学校や家庭の行事の成功に向けてがんばるというようなめあてがくることがよくある。例えば、マラソン大会前なら、「20分休みにグランドを○周走る」などの、体を強くするめあてがくる場合である。

 わが家の場合、読書は心も強くすると思っているので、読書のめあてを立てることも、結構ある。
 今回、アキコは、「ハリー・ポッター」の本を読むことにしていた。あの厚い本を1冊二日で読んだとか言っていた。完全にはまっている。

 学習をきちんとやることは、心を強くすることでもあるので、「チャレンジ学習をしっかりやる」というめあてにすることもある。(クニコのめあてがそうだ。)


■あたたかい心になるためのめあて(手伝いなど)をチェック

私「お手伝いはどうだったかな。」

クニコ「ゴミ捨て、パジャマ運びちゃんとやってるよ。」

私「そうだよね。お母さん、助かってるよ。」

アキコ「米とぎ、お風呂掃除もやったよ。」

私「米とぎ忘れないでよくなったね。お風呂掃除は、この前注意したけど、角まできれいに洗ってくれ。 二人とも、箸置きがダメなときがあるんだよな。」……

 こんなふうに、お手伝いを中心にチェックしていく。ここで、お母さんが入って、注意したり、こんなふうにしてほしいとお願いをしたりすることもある。


【次週のめあての立案】

■かしこくなるため(学習)のめあてを立てる

私「じゃあ、来週の学習のめあてを立てるぞ!」

 こう言わなくても、段取りが身に付いているアキコ、クニコは、すぐにスケジュールボード(ホワイトボード)の今週のめあてを消して、来週の学習のめあてを立て始める。

アキコ[21日(月)は、チャレンジ国語5だな。22日(火)はチャレンジ算数5とチャレンジ作文5……。]こんなふうにつぶやいたりしながら、テンポよくやっていく。

クニコ[21日(月)は、チャレンジ13。そして、七田チャイルドアカデミーの高速視聴読と20単語だな。22日(火)はチャレンジ14と本読み……。]クニコもこんなふうにつぶやいたりしながら、テンポよくやっていく。

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 以前は、ホワイトボードに手書きでめあてを書いていた。それでは非効率なので、カードを作り、貼る形にしている。このやり方だとずっと速い。

 ここでのポイントは、「無理をしない。楽をしない。」ということ、ちょっとがんばればできそうな程度にしておくことである。言い換えれば、気を抜けば達成できないが、ある程度努力すれば、十分達成できる範囲にすることである。

 もう一つポイントを言えば、ただ「チャレンジ国語」としないで、「チャレンジ国語5」と書かせることである。ちゃんとやる範囲(学習ページ)を明確にすることである。きちんとテキストで確認させるとよい。

 アキコ、クニコの二人ともそうであったが、この習慣が身に付くまでには、子どもの強い抵抗に遭う。いちいちチェックするのが面倒だからと、「チャレンジ国語」で済まそうとするのだ。ここは、二人ともかつて私の強い叱責を買うこととなったが、今は二人ともしっかりと身に付いている。つまり、「チャレンジ国語5」というような形で書いている。

 だから、私は、もうあれこれ言う必要がなく、基本的にはまかせている。
 が、時折口を出すこともある。例えば、

私「作文チャレンジはどうなった。エレクトーンの練習が足りないんじゃないか。」とか

「日曜日は○○へ行くからこんなにできないだろ。その分、土曜日に多めに学習しておいた方がいいんじゃないか。」などと、

言うことがあるのである。

 妻によれば、このプラン立ては重要で、父と子塾が珍しく約1ヶ月もなかったことがあったのだが、そのときの学習量は少なくなりがちであったそうだ。


■強くなる(心身)ためのめあてを立てる

○アキコ…ハリー・ポッターを読む。
 ※冷静に考えると、どうしてハリー・ポッターを読むことで、心が強くなるのかな? 強くなる魔法でも覚えられるのかな?

○クニコ…クリスマス会の準備をがんばる。チャレンジをがんばる。


■あたたかい心になるためのめあて(手伝いなど)のめあてを立てる

 わが家の場合、現在、アキコとクニコは、次のお手伝いをしている。

○アキコ…□風呂掃除 □箸置き □台ふき □米とぎ(長岡式酵素玄米を基本的に食べているので、お米と小豆と塩を計ってボールに用意する仕事。クニコが保育園に通っていた時は白米の米とぎであったが、現在は米・小豆・塩の用意である。)

○クニコ…□ゴミ捨て □母・アキコ・クニコ3人分のパジャマ運び □箸置き □台ふき 

 この4月からずっと変わっていない。休みになると、少し増えるが、普段はこの内容である。もちろん、臨時のお手伝いはある。


 長々と書いてきたが、この「1週間のめあてのふり返りと次週のめあての立案」は、10分程度で終わる。

 が、この10分がきわめて重要だ。

【ふり返りの効用】

 ふり返りについて言えば、次の効用がある。

①がんばりを認められる、「がんばったんだ。 私ってすごい。」という自己肯定感をはぐくむ機会にすることができる。

②足りなかったところを注意されたり、励まされたりすることで、ゆるんだたがを締め直す機会にすることができる。親からすれば、お手伝いのことでも、学習のことでも、きっちりと注意を促し、たがを締め直す機会にすることができるのである。


【めあての立案の効用】 

 めあての立案について言えば、次の効用がある。

①1週間、いつ、何を(家庭)学習すればよいのか、子どもが見通しを持つことができる。

②その日の学習課題が明確になっているので子どもはそれをやることができれば、後は基本的に好きに時間を使うことができる
 親にしても、いちいち「今日の学習はどうなっているの?」などと注意を促す必要もほとんどない。その日の学習課題は、親子の了解事項なので、「もっとこれもやったら。」などと小言を言う必要もほとんどない

③あらかじめ、1週間の中で、家族イベントや習い事などで忙しいときは少なめに、空いているときは多めにするように学習課題を調整しているので、無理なく学習できる

ふり返りを踏まえて、めあてを立てているので、親の注意やアドバイスが踏まえられている。例えば、お風呂掃除にしても、今度は角まできちんと洗うということになるのである。


【かしこく・強く・あたたかく】

 わが子をどう育てるか!?

 わが家は、「わが子をかしこく・強く・あたたかく」ということで、アキコが幼稚園の頃から一貫している
 このことは、夫婦の間ばかりでなく、子どもも自覚しているのである。

 だから、それをめざして、三つのめあてを立てているのである。

 かしこくても、強くなければ、事を成し遂げることができない。
 
 強くても、あたたかい心がなければ、孤独で寂しく、周囲の協力を得られず、幸せになれない。

 強く、あたたかい心があっても、かしこくなければ、正しい判断ができない。的外れなことをして無駄が多かったり、悪い人に利用されたり騙されたりしてうまくいかない。

 この三つがそろっていること。それが大切だ。

 だから、アキコが小学校1年生、クニコが入園前から、この三つのことについてめあてを立ててずっとやってきたのである。

 おかげで、アキコ、クニコは、かしこいばかりでなく、強くなった。強いばかりでなく、あたたかい心の持ち主に育った。
 もちろん、まだまだだが、これからも、その方向で育てていく決意である。

【関連記事】検索HP『家族の広場へ』

なぜ勉強するのか

勉強ができるだけでよいのか!

http://kazoku.blog.so-net.ne.jp/2005-10-08

http://kazoku.blog.so-net.ne.jp/2005-10-08-1


◆キーワード:①父と子塾プログラム  ②父と子塾  ③第2期47回父と子塾

◆留意点・その他:
・アキコ、クニコと、この1年間、論語を音読してきた。その論語の中にも、次の言葉があった。
子曰わく
「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず。」(孔子先生がおっしゃった。「知者は(判断力があるので)迷うことがなく、仁者は(広く、ゆとりのある心があるので)心配することがなく、勇者は(強い心があるので)恐れることがない。」

 やっぱり昔から、この三つは大切だと考えられていたのだ。


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