SSブログ

足し算・引き算・かけ算・わり算がマスターできる学習ゲーム [C2 学習]

◆リード:「勇者計算騎士ナリガイガー」というインターネット上の学習ゲームがある。繰り上がりのない足し算、繰り下がりのない引き算(小学校1年生1学期の学習内容レベル)から繰り上がりのある足し算、繰り下がりのある引き算(小学校1年生2学期の学習内容レベル)、かけ算(小学校2年生の学習内容レベル)、わり算(小学校3年生の学習内容レベル)、余りのあるわり算(小学校3年生の学習内容レベル)まで、幅広い算数の学習内容をカバーしている。この学習ゲームに特別支援学級の子供たちは熱中した。そして、楽しみながら足し算・引き算・かけ算・わり算の計算練習をすることができた。この学習ゲームのおかげで、かなり計算力が向上した。オススメの学習ゲームサイトである。

2008.2.23 足し算・引き算・かけ算・わり算がマスターできる学習ゲーム・学習ゲームの効用

ー子供たちの計算力のアップに大きく貢献した「勇者計算騎士ナリガイガー」ー


 
 現在、特別支援学級の子供たちを担任している。

 学年が1年、2年、3年にわたっているが、基本的に通常学級レベルのそれぞれの学年の算数の内容を教えている。

【計算力をつける学習ゲーム「勇者計算騎士ナリガイガー」】

 1年生のAさんは、1年生算数の中核指導内容である<繰り上がりのある足し算・繰り下がりの引き算>をマスターした。

 2年生のBさんは、2年生算数の中核指導内容である<かけ算九九>をマスターした。どの段であっても、すらすらと計算できる。

 3年生のCさんは、3年生算数の中核指導内容である<わり算>をマスターし、さらに<余りのあるわり算>もマスターした。

 私は、はじめからあきらめることをせず、「きっとできるはずだ!」という確信をもって指導してきた。きめ細かい指導のステップを踏み、百玉算盤や具体物の活用などの指導の工夫などを通して、もちろん本人の努力や保護者の協力もあって、可能になった成果だ。

 その計算力を確実なものする段階、定着させる段階(理解の段階ではない。理解させるのは教師の指導だ)において、大きな力を発揮したのが、この「勇者計算騎士ナリガイガー」というインターネット上のサイトである。

 このサイトは、次のような画面になっており、

・繰り上がりのない足し算、繰り下がりのない引き算(小学校1年生1学期の学習内容レベル)から
・繰り上がりのある足し算、繰り下がりのある引き算(小学校1年生2学期の学習内容レベル)、
・かけ算(小学校2年生の学習内容レベル)、
・わり算(小学校3年生の学習内容レベル)、余りのあるわり算(小学校3年生の学習内容レベル)まで、

 幅広い算数の学習内容をカバーしている。

 学習したいところをクリックすると、該当する計算問題が出てくる。
 それを解くと、相手のモンスターを倒せる。


 間違えると逆にやられる。即座に、間違いを示すと同時に、正答が図解と共に示される。

 10問ほど正解すると、相手のモンスターを倒すことができ、レベルが上がる。
 そして、新しい武器をゲットできる。成長が新しい武器で示されるのだ。

 10問連続して正解し、相手のモンスターを倒す瞬間が、子供たちが最も喜ぶところである。

Bさん「ねっ、Aさん見て!見て! ○○を倒すよ。 やった!」

 子供たちは、モンスターを倒したい一心で、新しい武器をゲットしたい一心で、このゲームにはまっていた。熱中していたのである。

 結果として、計算力ー足し算、引き算、かけ算、わり算の力ーが確実にアップしていった。

 私は、45分の算数の授業のうち、通常10分程度、多い時で15分ぐらいをこのゲームによる計算練習に当てていた。二人交代でするので、一人5分から8分ぐらいである。

 不思議なことに、なかなか飽きがこないで、ほぼこの半年間熱中していた。(途中、別のサイトも入れたりしたが)

 小学校1年生から小学校3年生までの計算力をつけるには、とてもよい学習ゲームであり、オススメの学習ゲームサイトである。

【学習ゲームの効用】

 さて、「学習ゲームの効用」について述べる。

 第一に、学習能力が高まるということである。このゲームで言えば、足し算・引き算・かけ算・わり算の計算力がつくということである。これは学習ゲームの絶対条件である。

 第二に、ゲームの要素である「楽しさ」があるということである。ゲーム中の楽しそうな様子は、見ているこちらまで嬉しくなる。

 第三に、楽しいということの結果として、学習意欲が高まるということがあげられる。子供たちは「またやりたい!」、「この勉強が終わったら、ゲームやってもいい?」としばしば言った。
 ずるい私は、「このプリントが終わったらね。」と言い、それを利用して、難しい学習課題に挑戦させていたのである。

 第四に、楽しいから、繰り返し挑戦するということになることである。言い換えれば、練習を何回も繰り返すということだから、結果として習熟することになる。

 第五に、やり過ぎることなく適度に楽しむことで、ストレスを発散できるということである。

 第六に、今回のように基本的に一人でもやれるゲームならば、その間、指導者の手が空くことである。

 画面に近づき過ぎないこと、きちんと順番に楽しむということ、ねらいや能力に応じた挑戦するコース(この場合で言えば、ある程度はできるが定着していないところを選ばせる。ねらいが計算力の定着だから。好きにさせると、既に簡単に解けるところばかりをねらう場合がある)を選ぶことなどをきちんと見ていれば、あとは子供たちに任せることができる。
 指導者(親)は、子どもが学習ゲームに熱中しているしばしの間、別の有意義な仕事にその時間を振り向けることができるのである。

 ざっと、これくらいの効用が考えられる。

 繰り返すが、よい教材ー学習ゲームもそれに含まれるーを知っていることは、子供の力をつけるうえで、大きな成果を生むのである。(教師にとっては、教材研究という重要な仕事内容の一つである)

 このゲームでターゲットにしている指導内容は、どれも小学校1年生から3年生までの算数の中核的な内容であり、かつ習熟の必要のある内容である。

 なかなか学習を見ていられない本ブログ読者のために、わが子の足し算・引き算・かけ算・わり算の計算力をアップ(定着)させたい本ブログ読者のために、紹介してみた。

【関連記事】あったかい家族日記 「家族の広場」

子育ての心構えとポイント

 nice!を戴くことは、とても励みになっています。よかったらnice!をお願いします。

◆キーワード:1 学習ゲームの効用  2 学習ゲーム  3 足し算・引き算・かけ算・わり算の習熟

 

◆留意点・その他
・この「勇者計算騎士ナリガイガー」というゲームサイトは、「TOSSランド」というポータルサイトに登録されているものです。

「TOSSランド」は、
日本最大・世界でも有数
教師・保護者・子どもの学習に役立つ
全教科全分野で日本一のコンテンツ
五千人の教師がボランティアで作り無料 
です。
 向山洋一氏によって創案されました。

 ちなみに、私の実践も6つ、この「TOSSランド」の中に審査をパスして登録されています。

・「TOSSランド」の「子どもランド」に入って、いろいろな学習ゲームなどを探されるのもよいでしょう。

・「勇者計算騎士ナリガイガー」への入り方は、次の通りです。
①「TOSS」で検索して教育のポータルサイト「TOSSランド」に入ります。
②「TOSSランドナンバーをクリックし、5420396を打ち込みます。

 これでうまくいかない場合は、googleに「勇者計算騎士ナリガイガー」と打ち込んでください。すぐに見つかります。「narigaiga」をクリックします。
 ただし、上の①・②のやり方を覚えると、「勇者計算騎士ナリガイガー」に限らず、たくさんの学習ゲームなどを参考にできます。

・「勇者計算騎士ナリガイガー」については、暴力性を助長するという批判が出るかもしれません。ある子がその音楽に合わせて、パンチをしていたので、全くその可能性を否定はできないような気がします。そこで、私は、音声は消してこの学習ゲームをやらせました。

・我が子も、このゲームは楽しみました。本来は通常学級向けに開発された学習ゲームです。


nice!(4)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:育児

nice! 4

コメント 4

大人にとってハテナなものも、子どもにとっては
大きな能力の向上になることがあるのですね。
計算はまだまだできる年ではない娘ですが、
最近出たおもちゃを「買ってやる」代わりに「ひらがなを覚える」
という約束をしたら、やる気が急に出てきてびっくりしました。

あんなおもちゃ一つで・・・
でもそれが向上心になれば、一つのステップになりますね。
by (2008-02-24 17:05) 

ファーザー

>ぺんたごんさんへ
コメントありがとうございます。

 学習ゲームも玉石混淆です。今回紹介したものは、かなりよいと判断したので、紹介しました。

 学習のやる気については、「楽しいからやる。」「面白いからやる。」が基本だと考えています。読書で言えば、楽しいから読むということですね。これを内発的動機付けといいます。

 プラスの何かをもらえるからやる、叱られたくないからやるというのは、外発的動機付けです。
 学習意欲については、内発的動機付けが基本だと考えています。

 だた、励みの一つとして、時としてほうびがあるのは、私もしたことがありますが、許容範囲でしたね。
by ファーザー (2008-02-29 18:12) 

岡本太一

楽しそう
by 岡本太一 (2009-04-22 17:00) 

樫本 正信

楽しくします。
by 樫本 正信 (2010-08-06 20:14) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0