夏休みの自由研究その1ーテーマを決めるー [D4 家庭学習・自由研究・夏休み他]
◆リード:夏休みには、自由研究(科学研究を含む)課題がある。アキコの学校では小学校3年生からだ。まずは、テーマを決めねばならない。どうしたか?!
2007.8.28 夏休みの自由研究その1ーテーマを決めるー
5月の連休の頃だった。
アキコに「山吹色、すみれ色、うぐいす色……」など日本古来の色の名前を教えたことがあった。日本古来の色の名前を知らないアキコに驚いた私は、それからことあるごとに色の名前を教えていた。
私「あっ藤の花だ! あれ藤色って言うんだよ。」
アキコ「きれい!あかむらさき色かな。」
こう言って、私がシャッターを切る。
5月の中旬には、暗唱文集七段クリアーのお祝いのプレゼントとして、『きせつの図鑑』(長谷川康男監修 小学館)を贈った。そして、その中で紹介されていた季節ごとの「日本古来の色の名前」を2人で読んだりしていた。
私「本に載っていた『苗色』だよ。」
アキコ「アキコが写真を撮る! デジカメ貸して。」
このようにやっていたのである。
そして、6月9日(土)父と子塾では、「三原色からの色作り」に挑戦した。
アキコと私の間では、「色について調べてみよう」というのは、自然と決まっていたことだった。
私は、アキコと一緒にいろいろな色の名前を調べ、それにあった写真を撮る。そして、季節ごと、あるいは「花の色からできた名前、果物の色からできた名前……」ごとに分けて、アルバムのように整理する。あわせてKJ法なんか教えるといいかも……。こんなふうに思っていた。
アキコは小学3年生、ギャングエイジだから、体を使ってどんどん調べるやり方がいいな。できるだけたくさん生の写真ーたとえばヤマブキ、スミレ…ーが撮れたらいいな。
この一緒に撮った写真の枚数が親子の絆のバロメーターだな。こんなふうに思っていた。
ところが、デジカメが故障してしまい、ほとんど写真が撮れない間に、季節が過ぎていった。
6月のある日ことだった。
アキコ「自由研究、何にしようかな。」
妻「学習参観の後の、学級懇談で自由研究の話が出ていたのよ。3年生から初めての自由研究だから、(やらせ方がよくわからなくて、学級懇談の)参加者が多かったのよ。その点、家はお父さんが教師だからいいけれど。」
アキコ「○ちゃんは、△の研究をしようかなって言ってたんだよ。」
私「ふ~ん、アキコは色の研究でもすれば。」
アキコ「うん、そうする!」
これまでの布石がよかったのか、父親であり教師である私を信頼しているからなのか、すんなりと自由研究のテーマが決まった。
アキコの自由研究のテーマ(調べたいこと)は、
「いろいろな色の名前とその由来(その名前がつけられたわけ)」
を調べることである。
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◆留意点・その他
・色の研究では、テーマが広すぎる。これまでやってきたことからの、自然の流れとして、「いろいろな色の名前とその由来(その名前がつけられたわけ)」に決まった。
・研究の動機(調べたいと思ったわけ)・きっかけが、テーマと並んで大切と言われる。子供自身が調べたいと思うこと、つまり子供の興味・関心に沿ったテーマであることが大切だと言うわけである。夏休みの宿題だからしかたなくではなく、調べたいから調べる状態(内発的動機付け)が望ましい。
問題は、そんな状態をどうやってつくり出すかである。それには、布石を打つことである。いっしょにいろいろやってみることである。親自身が興味・関心あるいは問題意識をもつことである。親自身が追求させたいことを、子供自身が追求したいことに転化しなければならないのである。
この自由研究、そっくりもらいたいです!
その図鑑も欲しい!!
写真と組み合わせるのっていいですね。
(メモ、メモ・・。)
来年うちの子も小学生。
自由研究、楽しみです♪
by miyu (2007-08-28 22:52)
>miyuさんへ
来年小学生ですか。楽しみですね。
自由研究については、調べる力をつける、調べ方自体を教える、調べたことのまとめ方を教えるなどなどつけたい力はたくさんあります。
私としては、調べること自体の楽しさにふれさせることを第一のねらいにしています。そうでないと、「大変だから二度とやりたくない!」となりかねません。
いっしょに調べることを楽しみながら、親子の絆を深めたいと思っています。
by 泉河潤一 (2007-09-01 10:34)