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読書クイズ!? ー夕食時の団らんは、親子の信頼関係作りの最適な場ー [D6 親が教える・その他]

◆リード:4月28日から30日の三日間、私はセミナー三昧であった。その間、妻は二人の子どもを連れて同じ市内の実家に帰っていた。今日久しぶりの四人そろっての夕食の団らんとなった。夕食時の団らんは、親子のコミュニケーションの場、信頼関係作りの最適な場の一つである。

007.5.1 

読書クイズ!?

ー夕食時の団らんは、親子の信頼関係作りの最適な場ー

 久しぶりの四人そろっての夕食時の団らん。

 いつものように、夕食を囲んで(我が家は食事中はテレビを消している。団らんの妨げになるからである)グッド&ニュー(その日のよい出来事やニュースとなるような新しい出来事を発表しあう)が始まった。

 聞けば、クニコは保育園でお腹が痛くなり、早引きしたという。

 グッド&ニューが一巡したところで、アキコがこう言った。

アキコ「(アキコの属する)読書係で5月のイベントを考えなきゃな~。」

私「イベント? 何を考えてるんだよ。」

アキコ「本クイズを考えてるの。 本の一部を隠して、本の名前を当てるの。」

 聞けば、本の一部分を隠して(タイトルの一部だけ見えたりする)、その本の題名を当てさせるという。

私「う~ん、あんまりおもしろそうじゃないな。」

アキコ「全校の読書クイズでもそうやってたよ。」

私「お父さんはもっと頭を使う読書クイズの方がいいと思うな。」
(少しの間)
私「例えば『桃太郎は、さるときじとあと何という動物を連れて鬼退治にいったのでしょう』という問題とか。『さるかに合戦で、さるをやっつけたのは、うす・ハチの他になんでしょう』とか。」

アキコ(う~ん、どうかな?)

私「お父さんが、丁度アキコぐらいの時、学校のグラウンドに夕方4時頃かな紙芝居のおばあちゃんが毎週1回ぐらい来たんだよ。そのおばあちゃんはいつも紙芝居を読んであげて、その後クイズを出すんだよ。『次郎君は何を拾ったでしょう。』なんてクイズを出すんだよ。そのクイズを当てると、ソフトクリームをずっと小さくしたようなお菓子や、水飴をただでくれるんだよ。だから、お父さん必死で何かな~と考えていると、年上の男の子や女の子がハイハイハイ……と手を挙げて先に答えるんだよ。『サイフ』なんて答えると、『はい、正解』なんて言われて、お菓子をただでもらうんだよ。うらやましくって。」

アキコ・クニコ・妻は笑って聞いている。

私「またおばあちゃんが、『次郎君と雄一君と、あとだれがいたでしょう。』なんてクイズを出すんだよ。お父さんは、だれだったかな~なんて必死で考えていると、また年上の男の子や女の子がハイハイハイ……と手を挙げて、『健太君』なんて答えるんだよ。そして、またおばあちゃんは、『はい、正解』なんて言って、お菓子をただであげるんだよ。うらやましくって。」

アキコ・クニコ・妻は笑って聞いている。

私「今度こそと思って聞いていると、またおばあちゃんが、『サイフを拾った次郎君たちは、どこへ行ったでしょう。』なんてクイズを出すんだよ。お父さんは、どこだったかな~お家かな~なんて必死で考えていると……。」

クニコ「おまわりさんでしょう。」

私「そうなんだ。また年上の男の子や女の子がハイハイハイ……と手を挙げて、『おまわりさん』なんて、お父さんが答える前にみんな年上の男の子や女の子が答えるんだよ。結局お父さんは、一つもクイズを当てられないで、5円で水飴を買ってなめたりしてたんだよ。ただでほしかったけどな~。」

アキコ・クニコ・妻は笑って聞いている。

私「ところが、いつの間にかそのおばあちゃん、来なくなったんだよ。当時は白黒テレビで、紙芝居楽しみだったし、あのクイズを当てたかったのに……。あとで聞いたら、そのおばあちゃん、死んじゃったみたいなんだけどね。」

私「そうだ。紙芝居や絵本を読んでクイズを出すのもいいかもしれない。」

アキコ「『わたしのワンピース』なんかどうかな。」

私「桃太郎とかみんなが知っているのがいいと思うよ。5問のうち4問はみんながよく知っているもので出して、1問ぐらいはなかなか解けないものがいい。 そうだな、『わたしのワンピース』なら、絵本を読んでから『私のワンピースは鳥の模様の後、どんな模様になったでしょう? 正解は、草の実です』なんていうのもいいかもね。」

アキコ「読書係のみんなに(そのアイデアを)言ってみる。」

私「間違えた。鳥の模様の前が草の実模様だった!」

クニコ・アキコ「そうだよ。 アハハハ……。」 


 その後、アキコ・クニコと和室で野球をして遊んだ。クニコもバッターになったり、ピッチャーになったりしていた。

私「クニコ、お前本当に具合が悪くて早引きしたのか。」

と思わず聞いてしまうぐらい元気なクニコであった。


 さて、入浴後ふとみると、アキコが何か書いている。
 なんと、『わたしのワンピース』を読んだ後に、クイズを出す問題を書いていたのだった。

私「こんな問題もいいかも。『みにくいアヒルの子』は、大きくなったら何になったでしょう。1ワシ 2カエル 3白鳥 なんていう三択問題。」

アキコ「アハハ……。 お父さん、クイズに正解したら何をあげたらいいと思う。カードとかぬりえとか考えたんだけど……。」

私「水飴かな~。」

アキコ「真面目に。」

私「絵が得意なら絵とかね。」

 ささっとメモするアキコであった。

 

 我が子と学校での係のイベントをめぐってアイデアを出し合う。
 父である私は、我が子のためにアイデアを出し、我が子はそれをよいアイデアとして受け入れる。(紙芝居のエピソードが効いたかな?)我が子に信頼されている証拠であり、気分がよい。
 このようなちょっとしたコミュニケーションの積み重ねが、子どもとの間の信頼関係を深めていく。

 我が家は、食事中の団らんのこんなひとときに大きな価値を置いていればこそ、食事中はテレビのスイッチをオフにしている。

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◆キーワード:1 食事中の団らん   2 親子の会話・信頼関係を築く  3 小学校

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コメント 2

毎度ですが、またまた笑ってしまいました。
水あめのはなしが効いたかも知れませんね(笑)
読書係はアキコさんにぴったり!とも思ってしまいました。
早く、我が子も話すようになって欲しいなあ。
ちなみに我が家もご飯のときはテレビを消します。
理由はパパさんがテレビに釘付けになるからです。
by (2007-05-02 14:28) 

泉河潤一

>ちばおハムさんへ

コメントありがとうございました。

今日の夕食時、アキコの話によれば、読書係(4人)で、本の題名クイズと本を読んでのクイズのどちらがよいか話し合った結果、本を読んでのクイズに決まったそうです。

あと、クイズを当てた場合の賞品は、本のしおりに決まったそうです。

今回の私のアドバイスが生きたようでよかったです。
by 泉河潤一 (2007-05-02 21:35) 

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