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子育ての6つ目の鍵「自分の強みを活かす」その2 [D6 親が教える・その他]

◆リード:「子育ての8つの鍵 ーその6ー」として挙げた「自分の強み(資質・特技)を活かす」ということ。ファーザー家では、どう活かしているか!?

2007.3.23     検索HP『家族の広場』へ

子育ての6つ目の鍵「自分の強みを活かす」

その2ーファーザー家の経験からー

 前号で紹介したように、「子育て成功のための8つの鍵 ーその6ー」として、「自分の強み(資質・特長)を活かす」を挙げることに決めた。
 「自分の信念(ポリシー)を活かす」とも、「自分のユニークさを活かす」とも言い換えることができる。
 
 ファーザー家では、この6つ目の鍵はどう活かしているか?!

 結論を言えば、我が家ではこの6つ目の鍵をうまく使っているのである。

 まず父親である私であるが、一例を挙げると、「読書の習慣」がある。

 私自身が読書好きであり、「読書の習慣こそ最高の価値がある」という強い信念(ポリシー)をもっている。「読書には大きな価値があり、どんな本を与えればよいか、どうすれば読書好きになるかetc.」を知っているという強みをもっている。
 
 以前の記事「本好きに育てる」には次のように書いていた。


  我が子を本好きに育てたい! それは、私の育児方針の中で、とても大きな位置を占めている。今アキコが塾で習っているエレクトーン・習字・ソロバンよりも、大切なことだと思っている。習っているわけではないが、英語やスイミングよりも、大切だと思っている。

 なぜなら、本にはいろいろな人の経験からくる知恵がつまっており、かしこくなるにも、心が豊かになるにも、読書経験によるところが多大だと思っているからだ。個人の経験は限られており、他人の経験に学ぶことなしに大きな成長はないと思っているからだ。

 実際、本ほど安く価値あるものはなかなかないと思う。わずか数千円で、専門家(その道のプロ)の貴重な考えや情報、生き方を聞くことができ、学べるのだ。

 私自身、本から実に多くのことを学んできたので、その価値の大きさを実感しており、絶対に我が子を本好きにしたいと思っていた。

 以前のブログ記事にも紹介したが、アキコが生まれて1歳には、「ほるぷ」こども図書館の「めだかコース全58冊」(67319円)を、そして「ひよこコース全46冊」(62125円)を買い与え、私がほとんど毎日読み聞かせていたのである。

 おかげで、アキコは本好きになり、毎月家族で1回は行く市立図書館で本を借りて喜んで読んでいるし、学校の図書館からも本を借りて読んでいる。(以上以前の記事より引用)


 つい先日、アキコは通知票をはじめこの1年間で書いた作品ー絵、版画、作文、硬筆、作文etc.ーを山ほど持ち帰ってきた。
 その中に読書カードがあった。アキコは、学校の図書室から借りる際に使う「どくしょカード」によれば、1年間で106冊借りていた。
 3学期には、学年全体で「めざせ! 50さつカード」を使った読書運動があり、3学期だけで、図書館・学級文庫・ブックセンター・ふたば文庫・家にある本を合わせて、280冊も読んでいた。読書好きな友達と競争していたらしい。

 間違いなく、クラスの中でも抜きんでて読書好きになっているのである。

 まさに「読書の習慣を身に付ける」という子育てにおいて大成功している。

 
 なぜ「自分の強みを活かす」「自分の信念を活かす」というのが、子育て成功の鍵になるのか。

 第一に、親自身が信念と言えるほどに、自信や思い入れをもっていること。そのよさに体験的であれ理論的であれ、親が確信を持っているので、強い自信(意思)をもって、かつ意欲的に子供にすすめることができる。

 例えば、妻は算盤1級であり、アキコが1年生になると同時に算盤に通わせた。
 妻は「算盤は絶対にいい!」と言い、私自身は「パソコンの時代に算盤か……」という思いもよぎったが、妻がそこまで言うならと承諾した。妻は、算盤のよさに体験的に確信をもっており、それを娘に習わせることに強い意欲をもっていたのである。

 第二に、自分の土俵で(強みを活かして)相撲を取っているわけだから、専門家あるいは先輩として的確な指導またはアドバイスをすることができる。

 例えば、実母は、昔編み物の先生であったが、アキコに、私の誕生日に贈るマフラーの編み方を教えた。アキコは、小2にしてマフラーを編むことができた。
 実母は習字の先生でもあるのだが、アキコにずっと習字を教えている。その教え方たるや見事なものである。
 妻にしても、アキコがつまずいていれば、いつでも算盤を教えることができる。

 第三に、親が絶対によいと信念と強い意欲をもって、あるいは親から専門家として的確な指導やアドバイスを受けながら、我が子が学習を継続する結果、ものになるつまり、成果が出るのである。
 アキコの読書好きも、習字がうまくなっているのも、算盤が挫折せずに続いているのも、親ないし実母が、信念・強みを活かしているからである。

 これが借り物だと、親が挫折してしまい、結果としてものにならずに終わることが、多くなる。

子「算盤(エレクトーン……)もうやめたい。」(折に触れ、繰り返し繰り返し訴える。)
親「しょうがないわね。」(ある時、親は断念する。)

 こうなるのである。

 第四に、我が子に尊敬される。
 妻の算盤の腕前、実母の編み物、習字……これらにおいては、現状ではその技量の違いたるや歴然としており、アキコは逆立ちしても勝てない。しかも、丁寧に教えてくれるのだ。
 当然、我が子は親(実母も)を尊敬することになる。

 第五に、親子にふれあいが生まれ、親子の絆が深まる
 絵本の読み聞かせ、習字の指導……これらの活動を通して、どれだけ親子にふれあいが生まれ、絆が深まったか。そして、その期間がいかに幸せな一時であった(る)ことか。

 第六に、親子のふれあいが将来も続く可能性がうまれる。アキコの習字。おそらく中学生までは続くだろう。この間、実母とアキコのふれあいが続くのである。
 そればかりか、生涯にわたって続く可能性すらある。

 アキコはもう何年かすると、部活動を始めるだろう。そこで、あらかじめ卓球好きにしておくならば、生涯にわたってアキコと卓球を楽しむことができるわけである。(私は中学時代卓球部に属し、卓球に熱中していた。)


 これらのことは、「自分の強みを活かす」「自分の信念を活かす」ことの効用とも言える。つまり、6つもの効用があるのである。

 家族のそれぞれがそれぞれの強みを活かし、我が子にかかわる中で、我が子に尊敬され、心地よいふれあいの記憶とともに、親が信念といえるほどに大切に考える習慣、能力・技能を、我が子が習得するということ。
 これこそ子育ての一つの成功!
 と言えるのではないだろうか。

【関連記事】あったかい家族日記「本好きに育てる」

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◆キーワード:1 強みを生かす  2 子育て  3 子育て成功のための8つの鍵

◆留意点・その他:
・今回記事の内容は、『家族の幸せを創り出すセミナー』の第Ⅲ部「子育て」編についてのプログラムのほんの一部となる予定である。
 セミナーの内容は、大きくいって ①セミナーでなくては決して伝えられない内容 ②セミナーが望ましいが、本などでも伝えられる内容 ③どちらでもさして変わりなく伝えられる内容 とがある。
 ③(ないし②)の内容については、できるだけ公開していこうと思う。

 感想など、コメントしていただけるとありがたい。


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コメント 6

お越しいただきありがとうございました。
さっそくお伺いいたしました。
ためになる記事がたくさんですね。ゆっくり読ませていただきます。
とりいそぎご挨拶のみで失礼します。
by (2007-03-25 13:51) 

Shun

ファーザーさん、
興味深く読ませていただきました。強みを活かすという発想は大事だと思います。
ただ、自分の場合は「親自身が信念と言えるほどに、自信や思い入れをもっていること」がないのですが・・・。
by Shun (2007-03-27 23:50) 

先日はご訪問いただきありがとうございます
「子育て」に関して、新米の私としては興味があります
自分なりに色々考えますが、すべてが手探りです
まだ赤ちゃんだしな~なんて思ったり^^
この子は、何をしたいのか?そういうのを導くためにも習い事もいいのではと思ったりしますが、まだまだ手探りです、本当に
結局、親の背中を見て子供は育つんですよね
自分がしっかりしてないと!!ですね
ファーザーさんのおかげで、少し考えることができました
また遊びに来ます、今後ともよろしくお願いします
by (2007-03-28 07:03) 

泉河潤一

>エリカノーマさんへ
コメント&nice!ありがとうございます。

エリカノーマさんの記事も読みました。
「理想の家」いいですね。
我が家を新築するとき、家族で「ああがいい。」「いや、こうがいい。」と言い合いながら、家を構想したことを懐かしく思い出しました。

理想の家ができるといいですね。
by 泉河潤一 (2007-04-04 18:37) 

泉河潤一

> Shunさんへ
Shunさんなら、強みや思い入れというか「これだけは」という信念(ポリシー)や引き継いでほしい価値観・能力などきっとあると思いますよ。

こういうことを引き出すのが、実はセミナーなんですよね。

いつかセミナーでご一緒できればと思います。
by 泉河潤一 (2007-04-04 18:40) 

泉河潤一

>豆春 さんへ
コメント&nice!ありがとうございます。

「すべてが手探りです」というのは、わかりますね。親も、親業一年生ですから。

私は、七田教育研究所から出ていた(今もでている)『よいこになれシリーズ0歳児セット 右脳もいっしょにハイハイ編』(13,440円)「0歳児の手引き」を購入し、それを参考にしていました。

その辺りのことを、「ハウツー0歳児の育児」http://blog.so-net.ne.jp/kazoku/2005-08-13に書いてみました。よろしかったら、読んでみてください。
by 泉河潤一 (2007-04-04 18:47) 

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