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★親の三つのタイプ第124号 [I-3 親の構え・役割]

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2005.11.27 親の三つのタイプ124号
ーこの日のために親業を学んでいた!ー

 11月17日(木)夜、仕事の研修として(教育委員会主催である)、顔見知りでもある、親業訓練協会シニアインストラクターSさんの講演を聴いた。1時間近くの講演だった。


 親業インストラクターである私としては、「講演の仕方を学ぼう」と思って聞いていた。

 講演の終わり頃、Sさんはご自分の経験を話された。

 Sさんは、高校3年生と中学2年生の2人の娘がいる。その長女がまだ3歳の時に、親業に出会ったSさん。
 そのSさんが「私は、この日のために親業を学んでいたのではないかと思う。」と言って、長女が中学1年生の頃の経験を話された。

 あれは、忘れもしない長女が中1の9月1日のことだったそうだ。長女が帰宅後、様子がおかしいと直感したSさんは、同居しているおばあちゃん、大おばあちゃんに「黙って普段通りにしていて」と言った。そして、自分自身も普段通りにしていたという。
 そして夜。寝るときになって、長女が母である自分のふとんの中に入ってきた。そこで長女が今日の出来事をいろいろ話してくれたという。悪口を言われたこと。休み時間無視されたこと……。
 母親の自分としては、とてもつらかったが、親業で学んだようにじっと聞いてあげた。こんな状態が2週間近くも続いたという。
 そしてある日、長女の方から「担任の先生に電話する。」と言った。その後、Sさん自身が電話を替わり、「先生は何もしなくても大丈夫ですから。」と伝えたという。
 そして、Sさんがひたすら聞いてあげると、長女の方で、「あの人には謝らなくっちゃ。」とか自分でやることを考えて一つ一つ実行していったという。

 長女は、母親と担任の先生という自分を分かってくれる人がいることを知っていたので、何とか乗り越えることができたという。

 この後、Sさんは驚くべきことを言った。

「娘は、『あのいじめがあって、今の私がある! 自分は傲慢だった。』と言っていました。」
 
 「いじめられることが成長の機会とは!」と、私は驚いた。

 さらに、Sさんは三つの親のタイプを紹介した。

 一つ目は、我が子に立ちはだかる壁。それを、親がバン!と壊して、「さあ、障害はなくなったよ。安心して進みなさい。」というタイプ。

 二つ目は、「壁があるでしょう。あの壁は、この金槌を使って壊してね。ああ、梯子もあるわ。これを使ってもいいかも。それから……。」と、我が子にあれこれ指図するタイプ。

 三つ目は、「この壁は娘が乗り越えられる壁だと受け止める。自分から乗り越え成長していけると信じて、ただ黙っている。ただいずれ傷つくだろうから、その時に心に貼ってあげる絆創膏をもって見守っているタイプ。

 「壁こそ伸びるチャンス! 自分は、三つ目のタイプでありたい」と講演を結んでいた。

 壁とは言い換えれば発達課題であり、基本的に本人が解決することである。従って、基本的に三つ目の方針が正しいと、私も思う。本人には解決するだけの力があり、それだからこそ問題が生じているのだと捉えたい。

 ただ、本人が解決するのが基本としても、それに対してヒントを与えたり、サポートしたりすることも親の務めだと思うので、私の場合、二つ目の指図というよりアドバイスもかなりすると思うが……。

 一つ目の親のタイプは、親が問題を解いてあげるというもので、それでは本人が鍛えられない。子どもは楽だろうし、親も当面は心配しなくてすむだろうが、子どもはますます親に依存する。算数の計算問題であれ、泳ぐ練習であれ、本人がしなければ本人の成長にならないのだ。

 長くなった……続きは、次回のブログ記事「我が子が壁にぶつかる日」をお読み下さい。

家族専科http://www016.upp.so-net.ne.jp/kazoku/

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サイドバーミニブログ:週刊「心にしみた言葉」を更新しました。第3号です。

 


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tulip

はじめまして。このたび「母性本能って?」というブログをスタートさせたtulipです。なにぶん初めてのことでして、ブログ…その機能の細々したことが全く分かっておりません。「関連記事」の欄にファーザー様のブログ先が記載されておりましたので、飛んで?きました。小学校の先生をなさってるそうですね。しかもHPによると「心の教育」云々…。うわぁ、私、穴があったら入りたいです。親としては私もやはり「三つ目のタイプ」でありたいです。ただ、今は「壁にぶつかりゃ、とっとと自分で越えやがれ」と放任。3歳前のムスメの心はボロボロ…、絆創膏を貼ってやることもなし。「泣くな!泣くな!」と責め立てるせいか、夜はシクシク寝言で泣いています。
ムスメに対して今日一日の酷い仕打ちを反省・懺悔するブログ。洗いざらい書いてしまうと少し楽になります。自分が楽になると同時にムスメの心も楽になることを祈って。
by tulip (2005-12-31 01:16) 

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