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第49号 プロ中のプロに資産をゆだねる [M 家計・投資・買い物 他]

2005.7.16(土)プロ中のプロに資産をゆだねる 第49号

最も効率の良い投資は何か?!その2
ープロ中のプロに資産をゆだねるー

 前号「最も効率の良い投資は何か?!」で、「ユダヤ人大富豪の教え」の本田健氏によれば、自己投資こそが最高であるとして、次のように氏の主張を紹介していた。


 (本田健氏は)「幸せな経済自由人が行う5つの投資」と題して、1番目に自己投資、2番目に人脈投資、3番目に寄付投資、4番目にビジネス投資、そして5番目に初めて「経済投資」(株や不動産などの売買)をあげている。

 つまり、5番目の位置づけなのだ。
 
 しかも、「私は普通の人には、経済投資はあまりお勧めしませんが、それは経済投資に使える余裕資金が不足している場合が多いからです。例えば、リスクをとって100万円を投資して、30%のリターンを得たとしても、利益は30万円です。それでも利益が出ればましですが、損をする場合も多いことを考えると、とても割に合いません。経済投資で成功するためには、最低限、ある程度まとまった余裕資金を手にしてからと考えたほうがよいでしょう。」と書いている。

 そして、「投資の中で最も確実に高いリターンが得られるものは、自己投資です。」として、最もお勧めしている。

 私自身、自己投資に一番投資してきたし、現在もそうである。

 プロとしてその道で生きていく人以外は、余裕資金で優待なども楽しみながら、適度にバランスを取りながら株式投資をしていくのが良いと思う。
 そうでなければ、信頼できる投資信託を見つけて、餅は餅屋に任せてしまうことだ。

 私自身ようやくそうしたレベルで安定することができた。……以上前号より

 さて、ここで「信頼できる投資信託を見つけて、餅は餅屋に任せてしまうことだ」と書
いた。どういう意味か?

 株式投資をするといっても、本気でやろうとしたら大変な時間とエネルギーを取られてしまう。これを説明し出すと、1冊の本になってしまうと思うので、たとえて言えば、おそらくは「受験生を抱えた母のような状況になってしまう」が近いのではないだろうか。

 経験から言えることだが、間違いなく本業にかけるかなりの時間とエネルギーを取られてしまう。

 買う銘柄の情報収集・選択、売買の時間ばかりでない。
 株価が上がったら上がったで、「(できるだけ高く売りたいから)いつ売ろうか。」と気になる。売ったら売ったで、その後が気になる。自分が売った後にもっと株価が高くなれば、「しまった。早く売りすぎた。」と後悔することになる。
 下がったら下がったで「大変だ。資産が目減りする。どうしよう。」となる。「ここで損切りしよう。いやまだまだ持ち直す。」と思っている間にさらに下げるなどということはざらである。
 上がりも下がりもしない場合は、「どうして上がらないんだ。早く上がらないかな。」となる。
 つまり、どんな状態でも気になってしまうのだ。そして、下手をすると、仕事の手がつかなくなる危険すらあるのだ。

 ※ ある意味でパンドラの箱を開けるようなイメージすら生じるが、「いつまでも株はあぶない」ということで遠ざけてばかりはいられないと思うのだ。「自動車はあぶない」と言って、乗らないでいるわけにはいかないように。

 そこで、「餅は餅屋に任せてしまう」という選択肢が有力な方法としてクローズアップされてくる。たとえて言うならば、凄腕の家庭教師・塾の講師などに息子(娘)の受験の指導について一任するということだ。

 百戦錬磨ベテランの教師にゆだねてしまえば、あとは大船に乗ったつもりで、本業に精を出せるというわけだ。子どもにしても、教え方のよくわからないシロウトの親に指導してもらうよりも、ずっとよいわけである。

 その代わり、それなりの指導料を払えばいいわけである。こっちの方がずっと効率がよい。

 問題は、凄腕の家庭教師・塾の講師を見つけることにある。つまり、信頼できるよい投資信託はどれかということである。
 
 私はどれを選んでいるかというと、「さわかみ投信」である。
http://www.sawakami.co.jp/torihiki/to_siryo.html
 さわかみ投信株式会社代表取締役 澤上篤人氏が運営している。長期保有型の本格投信である。
 
 理由はといえば、澤上篤人氏の講演テープを聴き、その著作を何冊か読み、その哲学・理論は十分納得できること。必ず勝てる哲学と方略をもっていると判断できること。月2回送られてくるレポートがすばらしく、それを読むとどんな相場の時もその哲学と方略が決してブレることがないこと。氏のこれまでの経歴。そして実際、6年間の投信の実績を確かにあげていること……などである。

 ちなみに、2005年6月30日の「さわかみファンド」月次報告書によれば、基準価格は13,808円で、設定以来38.1%5年前比では(20.4%)、複利年率は5.7%である。純資産額も1009億58百万円と一千億円を突破した。顧客も直販分で52,097名である。(私は500番以内、長女は6千台、次女は5万台の顧客番号である。)

※2005.12.30現在は、さらにパフォーマンスが向上している。基準価格は17,768円で、設定以来77,7%、5年前比では71,2%、複利年率は9.5%である。純資産総額は1624億26百万円であるl。顧客も直販分で68,134名に増加している。

 私は、1999年の設立当初からさわかみ投信をしている。

 その当時は、誕生したばかりで、まだ実績は上げていなかったが、必ず勝てる哲学と方略をもっていると確信していたので、迷いはなかった。

 しかし、自分でも株式投資をしていたので、自分でやる方に熱中していた。今こうしてふり返ってみれば、すべてさわかみ投信にしておかばよかったのだとわかる。(成果はもちろん株式投資にかけたエネルギーと時間を考えると……。)

 現在は、私と娘二人すべて定期的に購入する方式(月掛け方式)にしている。こうするといいとずっと思っていたが、完了したのはこの7月である。

 5年あまりの歳月がかかってしまった。

 昨年、確か船井幸雄氏がその著作でさわかみ投信を紹介していたと記憶している。ずいぶん遅い紹介だなと思ったが、「やっぱり」と少し安心したことを覚えている。

 長々書いてきたが、もちろんさわかみ投信である必要はない。自分で勉強し、これだと確信できる投資信託などを決め、一任すればいいのだ。

 結婚相手のように決めるまでは慎重に探し、いったん決めたら後は任せきればいいのだから、効率的である。そして、その判断が間違っていなければ、大きな報酬となって家計を潤してくれるだろう。
家族専科
http://www016.upp.so-net.ne.jp/kazoku/

参考までに澤上篤人氏の著作を一つだけ紹介しておく。私は、ここで紹介する本を含めて4冊読んだ。とても納得できた。
 自分の資産をたとえ一部であれ預けるのだ。よく勉強し、納得して行動したいものだ。

この3年が投資信託の勝負どき―長期保有型投信こそ財産づくりの本命だ

この3年が投資信託の勝負どき―長期保有型投信こそ財産づくりの本命だ

  • 作者: 澤上 篤人
  • 出版社/メーカー: 明日香出版社
  • 発売日: 2000/09
  • メディア: 単行本


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コメント 1

sunny-place

今日のブログ、論文を読んでいるみたいで、しかも素人の私にも響きました。
哲学めいた話ではあるが、さわかみファンドがどのようなものなのか、非常に興味がわいてきましたね。
一時は私も投資信託を考えて、いろいろな投資信託の本を買いあさっていました。しかし世の中にはそれほどファンドに関する本なんてないし、あったとしてもどれも同じことしか書いてないし(初心者向けの本なんで当然と言えば当然ですが・・・)
しかし投資理論が理解できると言うのはすごい話ですね。よほど分かりやすいのでしょうね。澤上氏の書籍を一度拝読させていただきます。
by sunny-place (2005-07-17 00:09) 

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