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娘に信頼されているのを確信した瞬間!第36号 [J1 親子の会話・信頼関係]

2005.6.28(火)娘に信頼されているのを確信した瞬間!第36号

・先週の土曜日、家族で図書館へ行った。前回借りた本20冊を持って、家族4人で車に乗り込んだ。(A市立図書館は一人当たり5冊まで借りられる。)

 私は、図書館に着き、借りた本の入った手提げ袋をもって、先に立って歩いた。図書館の正面玄関に来たときである。後ろからクニコが「お父さ~ん。」と言いながら、まっすぐに私の所へ駆けてきた。そして、私の腕の中へ倒れ込んできた。私はさっと抱き上げて、図書館に入った。とっても素敵で心地よい瞬間だった。

 「お父さ~ん。」というクニコの声、駆けて来るクニコの姿、そして倒れ込んできたクニコを受け止めた体の感覚。これらとともに、おそらくこの瞬間は、一生忘れないだろう。

 私が抱こうとすると、「お母さんがいい。」と、よく泣きながら言っていたことが思い出される。その度に妻が「どうしたの。お父さんでしょ。」と言ってくれた。(この対応は有り難かった。母親が恐がるものを恐がり、母親が受け入れるもの受け入れるもの傾向が強いそうなので。)それでいて、絵本を読んで欲しいときは「お父さん、この本読んで。」と言って、膝の上に乗って読んでもらって喜んでいた。自分で気が向くと、よくお父さんの膝の上に乗ってきた。そんな時あまりにかわいいので、「捕まえた。もう離さない。」とやると、とたんに嫌がり「タスケテ。」などと言っていた。
 ところが、いつ頃からか「お父さんダッコ。」などと言うようになってきた。そして、この図書館での一件である。私が次女から信頼されていることを、全身で確信した瞬間であった。
 
 長女についても同じような一件があり、今でもはっきりと覚えている。
 今から4年程前、私は現職のまま(恵まれたことに給料をもらいながら)、大学院で学んでいた。家族4人で学生世帯寮に入っていた。キャンバスを歩いていると、遠くからアキコ(当時2才)が「あっ、お父さんだ! 『お父さ~ん。』」と言いながら、手を振ってくれたことがあった。この瞬間も、私が長女から信頼されていることを、全身で確信した瞬間であった。

 さて、岩月謙司『娘は男親のどこを見ているか』(講談社+α新書)がある。その中に「非常に重要な父と娘の恋物語」という一節がある。少し長くなるが一部引用する。

 「小さい女の子が『わたし、パパのお嫁さんになる!』と言うことはよくあっても、『ボク、お母さんと結婚したい!』と言う男の子はそれほどいません。これは、女の子特有の現象です。女の子が幼児期(2歳~4歳の頃)に、お父さんに恋をする時期があるために発生する現象です。 お父さんを自分の父親として認知すると、娘は父親と恋をしたくなるのです。娘にとってこの時期にする父親との恋物語は非常に重要です。 なぜなら、お父さんとの恋が成就した娘は、将来、いい結婚ができるようになるからです。 娘との強い信頼関係で結ばれた女性は、将来、たとえ、男性に2,3回裏切られても、『いや、きっとこの世には自分と愛と信頼の関係を作れる男性がいるはずだ』という信念で恋人を探しつづけようとします。誠実な男性を探そうという意欲が揺らぐことはありません。父親と同じように誠実で、自分を愛してくれる男性がきっといるに違いないと信じつづでられるからです。信じる人間はいるか探し当てるものです。つまり、いい結婚ができるのです。 しかし、父親との恋に破れると、この世に自分を本気で愛してくれる男性なんているはずがないと、思うようになります。……(以下略ファーザー)」
 また、あとがきには「たとえ不美人に生まれても、お父さんが、幼児期からかわいい、かわいいと言ってあげたら、本当にかわいい顔になっていきます。顔の作りは良くなくても、愛嬌があったり、そばにいるとほっとする何かを持っている女性になるのです。……(以下略ファーザー)」とある。

 父親と強い信頼関係で結ばれること、娘へのあたたかい接し方は、娘の幸福にきわめて重要なようだ。ちょうど2年ほど前に読んだ本だが、あちこちにラインが引いてある。
 父親は、読んでおいて損はない本だと思う。

家族専科http://www016.upp.so-net.ne.jp/kazoku/

娘は男親のどこを見ているか

娘は男親のどこを見ているか

  • 作者: 岩月 謙司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/05
  • メディア: 新書


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さとちゃん

先日は私の記事へ、こちらの記事をご紹介頂きまして有難うございま した。その後私の方から、こちらの記事へトラックバックをさせて 頂きましたが、ファーザーさんはまだトラックバック機能をお使い になられていらっしゃらないとの事で、私の記事のコメント欄でも レスさせて頂きましたが、トラックバックの方法について私のやり 方をご紹介させて頂きます!

先ず、トラックバックしたい相手の記事の下、トラックバック欄
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そしてそのコピーしたURLを、トラックバックしたいご自分の記 事を
編集するページの詳細設定の項目の中の、“トラックバックURL ”の項目に
貼り付け、保存します。これで、相手の記事へのトラックバックが 完了します。

是非、試してみて下さい!
by さとちゃん (2005-07-10 00:10) 

泉河潤一

ありがとうございます。
今度試してみます。
by 泉河潤一 (2005-07-10 07:40) 

えっちゃん

大変参考になりました。気持ちが大切と言うことですね。
ぜひ娘に「結婚する!」と言われるよう,日々思いを伝えていきたいものだと再確認しました。
コメント&紹介,ありがとうございました。また時々遊びに来たいと思います。
あと,家族専科も少しは意見させていただきました。私も小学校教師・大学で心理学を専攻・教育的カウンセリングの手法に興味がある…などの関係上,興味深かったです。まだ斜め読みですが,時間がある時にでもまた見たいと思います。
by えっちゃん (2005-08-07 00:37) 

泉河潤一

大変参考になったということで、嬉しかったです。
家族専科も見られたということで、ありがとうございます。
こんなコミュニケーションができるブログって、いいなと思いました。
by 泉河潤一 (2005-08-07 06:58) 

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