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子育ての悩み、その原因はいったい何? その1 第1120号 [子育ての悩み]

◆リード:子育ての悩みの原因について考えてみました。

(元は拙著『うちの子、どうしていうこと聞かないの!と思ったら読む本』の「序章 子育てで悩んでいませんか?」からです)

 

1120201869日(土)

 子育ての悩み、その原因はいったい何? その1

相互にからみあっている原因

 子育てには、たくさんの悩みがつきものです。

 拙著『うちの子、どうしていうこと聞かないの!と思ったら読む本』のなかでも、20もの問題を提起しています。

 

 たとえば、

偏食(好き嫌い)

夜ふかし(睡眠不足)

テレビ・コンピューターゲーム・スマホ・SNSLINEFacebookなど)依存症 

着替えや歯磨きなど、自分のことが自分でできない

お手伝いをしない

親子の会話やふれあいがない

外遊び・集団遊びをしない

宿題・勉強をしない、読書しない

あいさつができない、言葉づかいが悪い、公共のマナーを守れない

泣いたり叩いたりして自分の要求を通そうとする

キレやすく友達とトラブルが多い

  :

 個々の対応法を知る前に、子育ての悩みや問題の原因を考えてみましょう。

 

■原因が一つとはかぎりません

 たとえば、「?宿題・勉強をしない、読書しない」について考えてみます。

 昔なら学校からいったん帰宅すれば友達と合流しないかぎり遊びはむずかしかったのですが、今は一人でできるコンピューターゲームが誘惑します。テレビだって昔に比べたら衛星放送はもちろんたくさんのチャンネルがあり、DVDレンタルもありで、その気になれば好きな番組は見放題です。これも強力な誘惑者です。

 

  さらに、私たち親が子どもの頃にはまったくなかったスマホやインターネットがあります。SNS(LINEFacebookなど)やメールの返信に追われたり、書き込みをめぐってトラブルが発生したりしています。

  SNSやネットを通じたゲームに何時間も費やしていては、とても勉強時間や読書の時間はとれません。宿題を終えることすらむずかしいでしょう。それどころか、貴重な睡眠時間すら奪っています。このことが授業中の集中力や落ち着きのなさを生じさせています。

 バランスのよくない食事や添加物の多いお菓子なども問題です。たとえば、糖分の取り過ぎは集中力を奪い、切れやすくします。落ち着きたくても落ち着けないのです。このことが小児成人病の発症をはじめ子どもの体をダメにし、かつ集中力を奪っているなど、生活全般にも影響を及ぼしています。

 

 家庭学習の習慣が身につくまでには、継続した親のサポート、つまり勉強を見てあげて教えたりほめたりすることが必要ですが、共働きの親にはかなりむずかしいことでしょう。

 かくて学年が進むにつれて勉強はむずかしくなり、家庭学習の習慣が身についていない子はだんだんと勉強がわからなくなってきます。そして、勉強への意欲がそがれていくのです。

 

 「勉強しない」という悩み一つとっても、

 

> 誘惑が多くてがんばりにくい環境

> 集中できない脳

> がんばりがきかない体

> 親が共働きで子どもの勉強をサポートしにくい状況

 

 など、さまざまな要因が考えられます。

 このように、子育ての悩みや問題の原因は、相互にからみあっていて、からまった糸のように、ほどくことがむずかしくなっているのです。(その2へ続く)


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