★わが子への卒業メッセージ&わが子からの卒業メッセージ 第1003号 [J1 親子の会話・信頼関係]
◆リード:アキコが中学校を卒業する(した)。<卒業式の3月7日に渡す「保護者からわが子に向けたメッセージ」を書いておいてほしい。>というお願い文書が学校から来た。両親のどちらが書いても、両方が書いてもいいという。わが子にどんなメッセージを書くべきか。
平成26年3月7日(金) ★わが子への卒業メッセージ
&わが子からの卒業メッセージ 第1003号
ー忙しい中でも書くことに価値ありー
近況:
4月1日から児童数約600名の、ある市の中心校へ転勤となった。
昨日は初出勤。約30年の教員生活で初めて担任をはずれた。
小学校では通称「7学年」という。
自分から仕事を見つけて「傍を楽にすること」で周囲の信頼を得ていこうと思う。
【忙しい中での原稿依頼】
今年も卒業担任でもある私は、卒業を控えて特に忙しい。
何より職場の人間関係が最悪でストレスいっぱい。
それでも負けない、逃げない、投げ出さないで最後までやり抜こうと決心していた私であったが、帰宅すると心も体もへとへとである。
そこへ、
妻「お父さん、学校から原稿依頼が来ているわよ。アキコへの卒業メッセージを書いてほしいって。」
私「どれどれ。(結構な量だな。)困ったな、この忙しいのに。」
いつもは原稿というと私が書くことになるのだが、職場の事情を知っている妻は、今回ばかりは「お父さん、お願い。」とは言わなかった。
さて、どうしよう。「やっぱり自分も書かなきゃダメだな。」と決断し、半分ずつ書くことにした。
私「うーん、忙しいけど半分ずつ書くか。」
こう返事をしておいたのが、2月の半ば頃。
あっという間に10日ほどたち、気がつくと土・日開けが原稿締め切りとなっていた。正確には、妻に言われて気がついた。
【書いた原稿】
パソコンで原稿を下書きし、推敲しながら清書した。正味30分の仕事であった。
母親である妻も、それを読んだ上で、後半の半分を書いた。
私「うわー、タカちゃんの原稿、心がこもってるな。さすがわが子に向けたメッセージだ。この間、学校の子に書いた原稿とはえらい違うな。」(妻は小学校の特別支援学級の介助員)
妻(苦笑する)
【わが子が親向けに書いた原稿】
お返しにアキコから手紙が来た。
次の内容である。
【節目節目で伝え合う】
卒業式という節目で、普段話すことのあまりない思いを伝え合うということ。このことは、とっても価値があるのではないかと思う。
第一に、メッセージを読めば、自分が両親にとって宝物のように大事な存在だとわかり、自尊心が高まる。
第二に、メッセージを読めば、これまで両親に支えてもらってきたし、これからも支えてもらえるという安心感がもてる。
そして何よりメッセージをもらうということ自体、うれしいものであろう。忙しい中で自分のために時間を割いてくれたということであればなおさらに。
わが子からメッセージをもらうということも、ありがたくうれしいことだ。
アキコ「色んな事を教えてくれてありがとう。つらい仕事を頑張ってくれてありがとう」
アキコ「いつもアキコの気持ちを考えてくれてありがとう」
ここまで親に感謝できるまでに成長したアキコを本当にうれしく思う。
アキコが「お父さんには北半球、南半球の違いを」と書いているのは、私が「いつかオーストラリアへ行って、本当に北半球が夏の時に南半球は冬なのかこの目で確かめてみたい。」と何度も言ったことがあるからである。
「お母さんにはオーロラを見せられるように」と書いているのは、妻が「オーロラを見てみたい。」と何度も言ったことがあるからである。
アキコからのこの手紙を読んだ後、妻とこう話した。
私「よし、本当にアキコに連れて行ってもらおう。楽しみだな!」
妻「そうね!」
このことがきっと実現することを願っている。
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