「母の日」は感謝の気持ちを育てるよい機会 第967号

◆リード：毎年めぐってくる母の日。この日は、子どもが日頃の感謝の気持ちを母親に伝えるよい機会である。父親である私は、この機会を活かして、子どもに感謝するという心を育てる機会としてきた。母親にプレゼントや感謝の手紙を贈るように促してきたのである。近年は、この働きかけなしでも、子どもたち自身で動くようになってきた。

2013.5.12（日）　「母の日」は感謝の気持ちを育てるよい機会　第967号

ー母の日のプレゼントー

近況：
　つい最近の夫婦の会話。
私「～アキコって、(男性に）モテてるのかな？」

妻「モテてるみたいよ。」

　こう言って、妻が教えてくれたのが、野球部内での最近の話。
　二つのチームに分かれてゲームをする関係で、3年同士、2年同士でチーム分けのジャンケンをした。3年生のアキコは「グー」を出した。それをこっそり見ていた一つ年下のB君は、2年同士のチーム分けジャンケンで何回やってもグーを出し続けたとか。そのB君は、「アキコ先輩、いっしょにキャッチボールしましょう。」とよく言うとか。（アキコは、「もうやる相手は決まってるよ。」と（つれなく）答えたそうだ。）
　私に似ると、一部の異性から強くモテることになるのだが……。

【母の日に向けた準備】

　今年も、母の日のプレゼントは、私から特に言うまでもなく、それぞれ用意していた。
　以前の私の役は、姉のアキコが務めていた。

アキコ「クニコ（妹・小５）、母の日の用意している？」

クニコ「まだしていない。」

アキコ「そろそろやらないと、まずいよ。」

　以上、たまたま聞いた、姉妹の一週間前の会話である。

【母の日のプレゼント】
　実際のプレゼントと手紙は、それぞれ次のようであった。

■クニコのプレゼント
　かくてクニコは、遅ればせながら、当日（前日からか？）の午前中に食器洗い用のたわしを編み物で作っていた。かつて編み物の先生であったあーちゃん（クニコの祖母）に、教えてもらいながら。あとで妻に聞いたら、「プレゼント何がいい？」とクニコが聞いてきたので、「食器洗い用のたわしがいい。」と答えたのだそうだ。というわけで、プレゼントは、食器洗い用の手作りたわしであった。

■クニコのお母さんへの手紙
　お母さんへ
　今年の母の日のプレゼントは、しょっきあらい用たわしです！おばあちゃんにあげたらよろこんでいたので、お母さんにもプレゼントします！ちなみに今回はクニコの文字入りです！
　クニコより

■アキコのプレゼント
　アキコのプレゼントは、家庭科で作ったエコバッグであった。アキコが言うには、はじめからお母さんにプレゼントするつもりで作ったのだそうだ。

■アキコのお母さんへの手紙
　お母さんへ
　いつも、おいしいご飯を作ってくれたり、野球の送り迎えをしてくれたりしてありがとう！お母さんのおかげでアキコは、毎日幸せです☆ところで今年の母の日のプレゼントは、「エコバック」です。家庭科で作るというのが決まった時から、このバックは、お母さんにあげようと決めていました。これからは、買い物に行くとき、必ずエコバックを持っていってね。そして、一緒にたくさん買い物しようね！
　アキコより

【母の日の価値】

　プレゼントと手紙を受け取った妻の顔は、とてもうれしそうであった。
　「母の日」が＜日頃の子育ての苦労が報われる日＞となったからである。
　それは、母親である妻が実際に日頃子どものことを思いやってあれこれ気づかってきた結果ではあろう。
　だが、それだけではない。子どもに感謝の気持ちを育てること大切なことと考えて、ずっと「母の日」をその機会として活かしてきたからである。今でこそ、私の働きかけなしで、子どもたち自身でプレゼントも手紙も書いているが、子どもたちが幼いときはずっと私が働きかけてきたのである。
　母の日も、父の日も、子どもにとって親に感謝の気持ちを伝えるとてもよい機会である。父母にとっても、日頃の子育ての苦労が報われる日でもある。
　そうなれば、子どもにとっても、親にとっても価値ある日になるに違いない。そもそも「母の日」「父の日」とは、そういう日であろう。
　それには、母の日には父親の、父の日には母親の働きかけが必要である。今でこそ働きかけなしでそうなっているが、わが家の場合はずっとそのための働きかけがあって今がある。

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