陸上大会「みんなで応援し入賞を喜び祝った日」 602号 [A3 学校行事]
◆リード:6月30日に、市内小学校5,6年生が参加する市内陸上競技大会があった。小学校5年生のアキコは、5年女子800M走、5年女子400Mリレー(第2走者)の選手として参加した。母親であるタカちゃんは、約30年前の同じ大会で6年女子800M走で1位であった。運動会後の6月4日から放課後陸上練習をしてきたアキコだが、その結果は?
2009.7.4 陸上大会「みんなで応援し入賞を喜び祝った日」602号
ーアキコ、市内陸上競技大会5年女子800M走に挑戦ー
6月30日に、市内全小学校の5,6年生が参加する市内陸上競技大会があった。(今年はある事情により、秋ではなく今の時期になった。)
小学校5年生のアキコは、5年女子800M走、5年女子400Mリレー(第2走者)の選手として参加した。
実は、母親であるタカちゃんは、約30年前の同じ大会で6年女子800M走で1位であった。当時の記録2分47秒9。(5年時には、同種目で第2位)。
アキコが運動(体育)ができるのは、母親であるタカちゃんの遺伝ということになっているわが家。タカちゃんも、義母も、もちろん父親である私も、実母も、アキコが800M走の選手に選ばれたときから、この日の活躍に期待し、会場で応援することを楽しみにしていた。
前日の天気予報は、雨模様。夜中に少し雨も降り出して、明日の陸上大会は、翌日に延期かと思われた。
当日の朝、予定通り実施することが決まり、私は午後から年休を取り、陸上大会会場まで応援にかけつけた。
妻は、仕事上どうしても年休を取れず、実母と義母、そして私の3人の応援となった。
妻は応援にとても来たかったろうに…。その代わり、私がビデオカメラでアキコの活躍ぶりを撮影する。
【5年女子800Mの様子】
小さい市なので、全小学校といえども、7カ校である。
20名余りの代表選手たちが、スタートラインに並んだ。
実母と義母、そして私は、スタートライン(ゴールでもある)近くで応援した。
ピストルの合図で一斉にスタート。
20Mほど走った地点で、二人の選手が転倒した。
アキコは、走るスピードを抑え気味というか、大勢がスタートから全力疾走しているようで、200M地点まで、順位は真ん中辺りだった。
私(やっぱり、各校からの代表選手ばかりだから、アキコは入賞も難しいのかな。)
ところが、200Mを超えた辺りから、ぐんぐん順位をあげ、300M地点で1位。その後、1周400M地点では、2位を20~30Mほど引き離した。
そのまま独走態勢で、1位をキープするアキコ。
私は、ビデオカメラを回しながら、(アキコはすごい、独走態勢だ! 2世代母子優勝か!?)と、興奮気味だった。
700M地点辺りから、急に2位以下の選手たちが追い上げてきた。ラストスパートをかけてきたのだ。大きかった差が、みるみる縮まってくる。
しかし、1位を最後まで保ったまま、アキコはゴールインした。
私(やった! 母子優勝だ! タカちゃん、喜ぶぞ!)
私「アキコ、やったね! タカちゃんと同じ1位だね。やっぱりタカちゃんの遺伝だ。」
義母(満面の笑みで)「よかった。アキコはがんばった。」
実母(笑顔で)「本当によかった。がんばった。」
実母も、義母も、笑顔で大満足だった。
記録は、2分59秒。6年時の母親の記録には及ばなかったが、3分を切っていた。
さっそくケータイでタカちゃんに連絡したのだが、勤務中のため通じず、メールを打っておいた。
その約1時間後に行われた「5年女子400Mリレー」では、アキコは第2走者として走った。
こちらもチーム全体ががんばり、見事1位であった。
【アキコの優勝を祝う会開催決定!】
実は、この日は「ボーナス祝いの日」で、妻は少しリッチな夕食を作る予定でいた。
朝の出勤段階では陸上大会は延期になるだろうと踏んでいたが、こういう結果になり、急遽、「ボーナス祝い」と兼ねて、「アキコの800M走&400Mリレー優勝を祝う会」を行うことにした。
近所に住む、義母・義兄も招待し、お寿司をとっての夕食会をわが家ですることになった。(自宅の方がゆっくりとでき、陸上大会のビデオも見られる。)
【家族みんなが祝福】
アキコが帰宅後、家族みんなが祝福した。
私「アキコ、1位おめでとう! がんばったね。」
実母「おめでとう! がんばったね。」
アキコは、はにかみながらも、にこにこして嬉しそうだった。
私と実母から、800M走や400Mリレーで1位になったことを知ったクニコは、突然、優勝したお姉ちゃんのために、賞状を作り始めた。
クニコ「(「アキコさん~」と書いて…)ねえ、何の種目?」
私「800M走だよ。」
クニコ「(「あなたは しない りくじょうたいかいの 800メートるきょうそうで1いになりました。」と書いてから)ねえ、続きはどう書けばいいの。」
私「『おめでとうございます。』と書いたら。」
クニコ「わかった。」
こんなやり取りをしながら、クニコは自分でお姉ちゃんのために賞状を作った。
妻が仕事を終えて帰宅。
妻「アキコ、1位だったんだって。がんばったわね。お母さん、嬉しいわ。」
お寿司を手配したり、料理を作ったり、掃除をしたり、帰宅後も忙しい妻であった。
私はと言えば、撮ってきたビデオを編集し、そのDVDを作成していた。
しばらくして、義母と義兄が来た。
お寿司をはじめ豪華な料理がならび、みんなの祝福を受け、うれしそうなアキコ。そして、家族みんな。祝福される方も、する方もうれしいのである。
料理を一通り食べた後、陸上大会のDVDを見た。
感想を言い合うみんな。
私「アキコも、タカちゃんと同じ1位でよかったね。」
妻「嬉しいわ。」
みんなの話題となり、祝福されるアキコ。妹のクニコからも賞状をもらったアキコ(私はクニコに先を越された。)
こうして、みんなに祝福されれば、喜びも2倍、3倍いや10倍にもなるだろう。
今これを書いていて思うに、こうして応援し祝福してくれる、あたたかい家族がいるということ。このことが、優勝したこと以上に、幸せなことだと心底思う。
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◆キーワード:1 陸上大会 2 わが子の活躍 3 入賞のお祝い
・実はある意味、順位は関係ないと考えている。結果として6位でも、10位でも、最下位でも、応援に行ったであろうし、祝福したであろう。
順位などは相対的なもので、もし市内大会の先の県大会があったとしたら、市内で1番でも最下位かもしれない。実際、運動会100M走では学年で一番速い子のグループで走り、アキコはその中で最下位だった。
・ころりんさんのブログ『ころと―旅する』の記事「☆オランダへようこそ☆」という記事(ご自分で訳された話)がすばらしい。
次の書き出しで始まる話である。
「オランダへようこそ」作 エミリー・パール・キングスリー
私はよく、障害を持っている子どもを育てた経験を語ってほしいと頼まれることがあります。
そんな時障害児を育てるというユニークな経験をしたことがない人に、それがどんな感じなのか理解してもらったり想像してもらったりするために、こんな話をします。……
(ころりんさんの記事「☆オランダへようこそ☆」より引用)
続きは、ころりんさんのブログ『ころと―旅する』の記事「☆オランダへようこそ☆」http://koroto-tabisuru.blog.so-net.ne.jp/2009-06-26-1をご覧ください。障がいをもったお子さんをもつ親に気づきを与えてくれるでしょう。
本当にね〜!!1位になったことも喜びだけど、
家族みんながお祝いしてくれることが、何より嬉しいですよね。
妹さんからの賞状も素敵です。
これからも頑張ろうって気持ちになりますよね〜!
すごく、納得です。
アキ子ちゃん、おめでとうございます〜。
by qooo (2009-07-04 06:55)
>qoooさんへ
コメント&祝福、ありがとうございます。
妹のクニコの賞状には正直びっくりしました。知らぬ間に、わが家の子ほめ条例による賞状の授与が影響していたのかなと思っています。
アキコのスポーツガールぶりが発揮された、記念すべき日でした。
家族みんなが応援、お祝いしてくれたことを含め、一生の宝物になるでしょう。
あと、書き忘れましたが、担任の先生の声援もすさまじかったようです。
by ファーザー (2009-07-04 14:00)