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体験的本好きにする方法ー本好きに成長したアキコー [C1 読書]

◆リード:「わが子を本好きにしたい!」と、私は強く願ってきた。その願いが叶って、アキコ、クニコは共に本好きになった。アキコについては、私の読み聞かせから自立し、自分で本を読むようになった。なぜそうなったか?!

2008.3.1 本好きに成長したアキコ
ー体験的本好きにする方法ー

 2月24日(日)午後のこと。


私「タカちゃん、もうアキコの読み聞かせはいいみたいだね。今度は、絵本の読み聞かせは、(専ら)クニコにシフトしようかな。」

妻「そうね。アキコは自分でどんどん読んでいるみたいよ。」

 「わが子を本好きにしたい!」という強い願いをもって始めた絵本の読み聞かせ。
 以前のブログ記事にも紹介したが、アキコが生まれて1歳には、「ほるぷ」こども図書館の「めだかコース全58冊」(67319円)を、そして「ひよこコース全46冊」(62125円)を買い与え、私がほとんど毎日読み聞かせていた。


 そして、ほぼ1年前には、ほるぷこども図書館「こじかコース全46冊」を読了した。全46冊のうち、2冊はアキコ自身で読み終えていたので、残り44冊が私の読み聞かせということになる。
 こじかコースを読み始めたのが、昨年10月18日だから5ヶ月近くかかった。


 もちろん、これ以外にも、図書館で借りてきた本や、書店で買い与えた本も読み聞かせてきた。


【アキコへの読み聞かせの機会が減った理由etc.】

 しかし、最近アキコへの読み聞かせの機会が目に見えて減ってきた。


 その一番の理由が、アキコ一人で絵本を読むことを好むようになってきたことである。最近は、江戸川乱歩の少年探偵シリーズに熱中しており、2月だけでも、「7透明怪人」「8怪奇四十面相」「9鉄塔王国の恐怖」…から「18奇面城の秘密」まで12冊も読んだ。アキコは、探偵シリーズ本読みに熱中しており、一人でじっくりと読みたいのである。


 二番目の理由が、本自体が長くなっており、寝る少し前の10分、15分ぐらいでは、とても読み終わらないからである。ずっと以前は、15分もあれば3冊、4冊と読めたことと大違いである。(本ブログの愛読者のみなさん、この意味でも、小さいときこそが読み聞かせのチャンスです。)


 三番目に、私自身が忙しいことやクニコへの読み聞かせなどがあげられるが、1番目、2番目が大きな理由である。


 アキコ(9歳)を本好きにするために、私自身が絵本を読み聞かせるという役割は、その願いを達成して、基本的に終了したと判断していいだろう。(本ブログの愛読者のみなさん、この意味でも、小さいときこそが読み聞かせのチャンスです。)


 一緒にふとんに入り、わが子を前に置き、後ろから抱くようにして絵本を読んであげるその時間は、私にとって、わが子とふれあう心地よい時間であった。
 一方、わが子にとっても、父親に抱かれながら、好きな絵本を読んでもらうことは、間違いなく楽しい時間であった。(「ねえ、続き読んで!」という絵本をリクエストする声を思い出す。)
 つまり、まず何よりも親子の絆を深める時間であったのである。

 そして、もちろんわが子の心と頭を育てる価値ある時間でもあった。


【体験的わが子を本好きにする方法】

 さて、アキコを本好きにするという願いを達成したが、ここでわが子を本好きにする方法をまとめておきたい。言うなれば、「体験的わが子を本好きにする方法」である。


 第一に、絵本の読み聞かせを小さいうちから徹底するということである。私は、アキコが1歳から読み聞かせをしていた。毎晩、私が読み聞かせをしていたのである。


 第二に、発達段階に合った、子どもが興味をもつ絵本を用意するということである。発達段階に合った本は、多くの場合子どもは興味をもって読むし、逆に子どもが興味をもって読む本は、発達段階に合っていると言える。


 私の場合、まず<「ほるぷ」こども図書館の各コース>を選んだ。多くの識者が良質の絵本を各ジャンルからバランス良く選び、かつ発達段階に合うようにコース化してあったからである。
 そして、そこで絵本の選び方を学び、さらに同じ著者の別の絵本を読むなどして、読む絵本を広げていった。
 
 この絵本を用意する仕方はいろいろある。基本的には、買うか借りるかである。今でこそ図書館から借りることも多いが、多くを買い与えておいた。いつも手に取れるように、繰り返し読めるように、身近に絵本を買い置いておいたのである。

 買うと借りるどちらにしても、身近に良質の絵本をたくさん置いておくことは、とても大切な条件だと考える。


 第三に、本をプレゼントする習慣である。誕生日などのお祝いの折、ボーナスの折、ちょっと書店に寄った折など、機会をとらえて本をプレゼントしてきた。お祝いにプレゼントした本は、愛着がわくし、記念になる。(※ あとで写真をアップ)
 これは、将来自分で本を買うことに抵抗を無くするにも、有効だろうと思う。

 第四に、図書館に行く習慣である。我が家は、月1回家族で図書館に行ってきた。今日も、私がアキコを図書館に連れて行って帰ってきたところである。
 図書館には良い絵本がたくさんある。知的な空間であって、様々なジャンルのたくさんの本が並んでいる。それをすぐに借りて読めるのだからすばらしい。

 欲しい本がすべて買える財力も、本を保管する空間もない。図書館に行く習慣は、これまた必須の習慣である。

 第五に、私自身が本好きであることである。私が本に親しむ姿を何回もアキコは目にしているのである。空気のようにである。
 そればかりでなく、私が時折読んだ本の内容を話して聞かせるから、「本は面白く、ためになる」と、アキコは思っている。

 

 ざっとこの五つをあげることができる。

 

 この五つをとおして、子ども自身が(本人が)「本は面白くためになる」と心の底から実感できれば、すなわち「本好き」になるのである。言い換えれば、生涯にわたっての、読書の習慣が身に付くのである。


 この五つの方法をやり通せばほぼ間違いなく本好きになるにしても、問題はなぜやり通せたかである。

 それは「私が読書する習慣の価値を知っており、<わが子を読書好きにしたい!>と心底願っていた」からである。


 「親の願いと決意」今思えば、これこそが、本好きにするための一番のポイントかもしれない。
 
※ ここまで本記事を書いて1日明けた今読み返して思うことは、「<親の願いと決意>だけでは続かなかった」だろうという実感である。

 

 それでは、なぜやり続けられたか?!

 

 それは、アキコに読み聞かせるその時間は、「アキコにとっても私にとっても価値ある楽しいひととき」であったからである。「わが子とふれあう心地よい時間」であったからである。
 


【今後のアキコの読書生活へのサポート】 

私「アキコ、もうお父さんが絵本を読み聞かせなくても、自分で読めるから、その方がいいだろ。お父さんは、クニコに(専ら)絵本を読んであげようと思うんだよ。」
 
 こう言ってみた。アキコは、
 
「う~ん、『椋鳩十のシカ物語』は読んで欲しい。」
 
 こう答えた。(私が薦めて買ってあげた本で、今私が読んであげている最中の本である。)


 読み聞かせの重点は、クニコにシフトするにしても、全面撤退ではなく、時には良い本を見つけて読んであげたり、面白かった本の内容を話して聞かせたり(素話)しようと思う。
 
 読むと良い本を推薦したり、読んだ本について感想を交流し合ったりすることにしようと思う。


 そして、私自身が本を読んであげるというよりは、アキコの読書生活が豊かになるように、アキコの読書環境を整えることーよい本をたくさん用意すること、読む本についてアドバイスすること、感想など交流することーに重点を置こうと考えている。
 

 言うなれば、「体験的わが子を本好きにする方法」の第二から第五までをしっかりとやるということである。

 【関連記事】 「家族の広場」
ほるぷこども図書館こじかコース全46冊読了
本好きに育てる
よい本を見つける眼の磨き方 

◆キーワード:1 本好きにする方法  2 読書の習慣  3 読み聞かせの意義


◆留意点・その他
・これ以外に、フィンランド・メソッドによる「100冊読書日記」の開始もあった。

・3月5日の昼の校内放送で、図書委員会から「今年3年生で一番図書室の本を借りた人」として、アキコが紹介されたそうだ。僅か2クラスの学年だが、読書好きに育っている証拠の一つである。


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Delica☆

図書館へ行く習慣、大事ですよね☆
私も最近、3歳の娘と月2回図書館へ行くようにしています。
娘もたくさん本があるなかからいろいろな本を選べるので
とても楽しみにしていますよ。
by Delica☆ (2008-03-04 14:45) 

ちゃーちゃん

我が家も「子供を本好きに」と、
毎晩読み聞かせをしています。
子供自身もですが、私も絵本が大好き♪
一緒に楽しんでます(^-^)
by ちゃーちゃん (2008-03-04 16:35) 

miyu

一人でじっくり読みたい・・・娘を見てるとよく分かります。
「読もうか。」と言っても「うーん、いい。」
たぶん自分で読んだほうが早いし、
味わいも違うんでしょうね。
うちは、暇なので週に1回は図書館。
どうかすると2回。
図書館いいですよね!
私がわくわくします♪

by miyu (2008-03-05 01:54) 

ファーザー

> Delica☆さんへ
図書館通いはいい習慣ですよね。

我が家は月1回図書館に行っています。

ただ、私自身は、本を購入して読むことが多いですね。
by ファーザー (2008-03-08 09:28) 

ファーザー

>ちゃーちゃん さんへ
毎晩読み聞かせですか、きっと読書好きな賢い子に育つでしょう。

親自身が楽しむというのがいいですね。私も、楽しんできましたし、今は次女クニコの読み聞かせを楽しんでいます。


by ファーザー (2008-03-08 09:33) 

ファーザー

>miyuさんへ
本文に書いたとおり、長女アキコがそうですね。

シングルエイジの間、しっかりと読み聞かせを通してかかわってきて本当によかったと思っています。

今度は、クニコに重点を移して読み聞かせをしています。アキコに読んであげた本で、クニコは読んでいない本もあったりして、びっくりしています。

クニコとも読み聞かせを通じて、あたたかいかかわり・思い出を創っていくつもりです。
by ファーザー (2008-03-08 09:38) 

qooo

ものすご〜く、ためになりました。
そして、私自身が地道に寝る前に続けて来た読み聞かせにより、
息子もアキコちゃんのような本好きになれるのかなあ???と、
なんとなく、期待できるようになりました。

図書館、行くように習慣づけたいです。
その時々に合った本を与えること。大切ですよね。

今だけなんですよね〜。小学3年生にもなると、
自分で読むようになるんですものね。
私も寝る前に腕枕しながら、二人で並んで本を読む時間が
至福の時です。必ず一緒に寝てしまいます。。。
by qooo (2008-03-09 16:29) 

ファーザー

>qoooさんへ
記事がためになってうれしいです。

大丈夫、きっと地道に続けてきた読み聞かせで、本好きになりますよ。

図書館はいいですね。我が家の場合、車で5分ほど。歩いても、10分ちょっとぐらいで図書館に着きます。毎回めいっぱい借りてきますよ。

二人で並んで本を読むという至福のときは、大なり小なりいずれ終わります。今の楽しんでくださいませ。

ただ、読んだ本の感想を言い合ったり、よい本を紹介しあったりする楽しみが出てくると思います。今年中にアキコとは、私の大好きなシャーロックホームズシリーズの本の感想を言い合うことができると思っています。


by ファーザー (2008-03-12 21:26) 

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