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遺伝か!? 教育か!?111 [D1 父と子塾]

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 2005.10.27 遺伝(素質)か!?教育か!?~第7回父と子塾より~111

 文化祭などの関係で、今日10月24日(月)は代休。土曜日、日曜日とできなかった第7回父と子塾を午前8時45分から開いた。
(10時30分から七五三で写真館予約のため、いつもより早いスタートだ。)

 いつものプログラム通り進んで、プログラム3「1週間のグッド&ニュー」。
 その中で、当然のことながら、アキコのこの1週間でのグッド「うれしかったこと」として「マラソン大会で1位になったこと」が出された。

アキコ「アキコのグッドはね、マラソン大会で1位になってうれしかったこと。」
私「どうしてうれしかったの。」
アキコ「賞状をもらえるから。」
私「ほかにうれしいわけは?」(賞状をもらえるのは、やっぱりうれしいんだな。)

アキコ「『みんなにすごい! いいな~。』と言われたから。」
私「なるほど。 ほかには?」
(みんなに賞賛されたり認められると、やっぱりうれしいだろうな。)

アキコ「幼稚園の時は4位だったけど、今度は1位になれたから。全校朝会で3位以内になりたいといって、本当になれたから。」
私「そうだね。みんなの前で言っていて、その通りになって本当によかったよね。 ほかには?」
(「みんなの前で言ったんだから、がんばらなきゃね。」と相当プレッシャーをかけたよな~。)

アキコ「『がんばって!』とA子ちゃんが応援してくれたから。」
(A子とは、アキコととても仲良しの女子)
私「そうだね、応援してくれるとうれしいよね。ほかには?」
アキコ「男子が応援してくれたから。」
私「たくさん応援してくれてたみたいだよね。 よかったね。」

私「どうして1位になれたのだろう。」
アキコ「A子ちゃんとか、応援してくれたから。」
私「なるほど、ほかには?」
(A子ちゃんは、練習では2位。本番では3位だった。アキコが2位で別の子が1位だったとき、走りながら心の中でずっとアキコを応援していたという。これは伝わらないはずだが……。でも、もしかしたら伝わっていたのかも!?)

アキコ「マラソン大会で3位以内なるというめあてに向かってがんばったから。」
私「そうだよね。マラソンカード8枚目まで(後で聞いたらグランド20周で1枚終了、約150週走ったことになる。これは学年2クラスでたぶん1番だとアキコは言っていた。)練習したもんね。 ほかには?」

 さすがに同じ質問が執拗に続いて、少し考え込んだ。(間があって、気づいたように)
アキコ「5,6歳のとき、○△幼稚園で800メートル走の練習をたくさんしたから。」
※ 幼稚園で800メートル走をさせるところは余りないと思う。私立幼稚園で文武両道の方針の園だったから。
私「そうだったよね。」
アキコ「アーちゃん(実母)とも(800メートル走の練習で一緒に)走ったし。」

私「800メートル走の練習、お父さんとも走ったよね。 あとアキコは忘れたろうけど、1,2歳の時、お父さんとよく走ったんだよ。   http://blog.so-net.ne.jp/kazoku/2005-08-13-1


 さて、前回のブログで、さりげなく夫婦の次の会話を載せた。

私「これは、タカちゃんの遺伝だな!(妻は小学校6年生の時、6つの小学校の集まる市内陸上大会で800メートル走1位だった。)」
妻「(少し照れながら)違う違う。アキコががんばったから。」

 よくありそうな日常会話だが、本当を言えば私は遺伝とは思っていない。なぜか?

 今から10年近く前に、確か『子供の運動能力を伸ばす』という書名だったと思うのだが、その本にこんな話が載っていたからである。


 二人ともオリンピックの元体操選手の夫婦に長子が誕生。二人は、長子にバク転やら前転やら小さいときからいろいろな運動を布団の上でやらせた。そしたら、難しい技がどんどんできるようになった。だから、その元オリンピック選手夫婦は「やっぱり遺伝だ!」と思ったとのこと。そして、次子が生まれても、長子の時のようにはかまわなかった。「(遺伝だから)放っておいても運動能力の高い子に育つ。」と思ったらしい。それで次子はどう育ったか。ごく普通の運動能力の子に育ったとのこと。「やっぱり働きかけが大事だ!」と、その夫婦は思ったそうだ。


 アキコも確かに遺伝的な素質はあったのだろうと思う。でも、このレベルの遺伝的な素質があるのは、他にも何人もいたはず。素質は必要条件かもしれないが、十分条件では決してない。

 私は、マラソン大会3位以内に入るというめあてに向かって一生懸命走る練習したこと。つまり、「めあてを立て、それに向かって努力したこと」が何より大きいと思っている。
 それに気づいて欲しくて執拗に質問してみた。

 「めあてを立て、それに向かって努力することの価値・大切さ」を学べて、その意味でも有意義なマラソン大会だったと思う。

家族専科http://www016.upp.so-net.ne.jp/kazoku/へ 

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 ※ 「どうして1位になれたのだろう。」の答えに、「応援してくれたから」がトップに出たというのは興味深い。応援というのは、こちらが考えている以上に効果が大きいようだ。

 ※ 「マラソン大会は、マラソンが得意でない子にとって価値はない!?」

 そんなことはないと思う。私は、何位であろうと応援する。家族が「何位であろうと、みんな応援した」という事実が大切だ。そうすれば、どんな状況でも、家族は受け入れ応援してくれるんだという、家族への深い信頼につながると思う。
 優勝しても誰も祝福してくれる人がいない子より、最下位でも家族みんなが応援・祝福してくれた子の方がずっと幸せだ。どんな時でも支えてくれる家族がいるという信頼感や最下位の自分を受け入れることができて、この場合もまた人生を支える大きな宝ものを手にすることになるに違いない。

 あと、個人内評価といって、人と比べなくとも、以前の自分のタイムなりと比べればよい。練習の過程でのがんばりをほめることもできる。

 もともと学校サイドでの本当のねらいは、体力・持久力づくり、がんばる心づくりだから、順位にかかわりなく価値はあり、どの子でも達成できることである。

http://bloking.jp/in.php?id=youko

2005.10.29-180n.-116b.-284/22424


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コメント 1

miyu

 1位なんてすごいです。おめでとうございます♪
そういえば、遺伝のこと、あのひろみちお兄さんの本にも書いてありました。
 子どもの頃努力なんて嫌い!と思っていましたが、
努力しないとそこそこ、もしくは何にも手に入らないものだなと
大人になって気がつきました。コドモもだけど、私がまずがんばらなくっちゃ!
by miyu (2005-10-29 12:58) 

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