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コヴィー博士による家族の成長4段階説62 [I-1家族憲法・経営方針]

2005.8.10(水)コヴィー博士による家族の成長4段階説62

 『七つの習慣』の著者でもあるコヴィー博士は、『ファミリー下』終章で、「『生存』から『意義』に向けて出発しよう」として、次のような家族の成長4段階を提示している。


(1)生存……「~多くの家族、多くの結婚が生存のために闘っている。もちろんそれは経済的な意味も含まれているし、精神的な意味も含まれている。この人たちの生活は不安と恐れに満ちていて、その日1日を何とか乗り越えようとすることに汲々としている。  混沌とした世界に直面しているにもかかわらず、彼らには正しい行動へと導く明確な原則はなく、便りになる構造もスケジュールもなく、明日はどうなるか分からないという状態にいる。自分は世の中の被害者になっていると感じることも多い。~」(引用)

(2)安定……「~『生存』はできているが、異なる仕事のスケジュールや生活習慣の違いにより、家族関係または夫婦関係をどうやって『安定』させるかということについて、家族や夫婦で話し合う機会はあまりない。整理されていない状態で生活している。どうすればいいのか。分からない。あきらめを感じていたり、脱出の道が見えない状態である。 この人たちは知識を得れば得るほど、希望を抱く。そして、その知識を踏まえて行動し、スケジュールを立て、コミュニケーションや問題解決の仕組みを作れば、その希望がさらに強まる。そしてその希望が無知とあきらめを乗り越える力になる。そうすると、その家族または夫婦関係が安定し、頼り得るものになるのだ。
 『安定』レベルまで達していても、しかしそれはまだ成功しているとは言えない。ある程度の組織はできているので、食べ物もあり、家賃などの支払いもできる。しかし、かなりむずかしい問題に対応しようとしても、コミュニケーションの本当の深みがないため、問題解決の方法は『喧嘩か逃げか』に限定されることも多い。
 家族のメンバーは家族以外の場で自分の本当の満足を探し求める。『家』は寝に帰る場所でしかなく、退屈な場所となっている。相互依存は疲れてしまい、一緒に味わう達成感がない。つまり『安定』レベルのみの家庭には、真の意味での幸福、愛、喜び、安らぎがないのである。~」(引用)

(3)成功……「~『成功している家族』においては、家族のメンバーが有意義な目標を設定し、それを達成している。『家族』が大切にされている。一緒にいることに満足感を感じる。安らぎもあるし、自信を感じることができる。
 家族の活動を計画し、実施し、いろいろな作業を成し遂げるスケジューリングも行われている。より良い暮らし、より深い愛、より高い知識、楽しい家族活動や家族の伝統を実現することにより、家族の再新再生を図っている。~」(引用)

 思い起こせば、私が最初に家族憲法を夫婦で話し合って創ったときは、「助け合いと対話を大切にして、心のつながりのある落ち着ける家族」がめざした家族のビジョンだった。

 ちまたで時折聞くような、家に帰ると落ち着かないから一杯飲んで帰るというような家族にはしたくなかった。何よりも落ち着ける家族でありたかった。そして、家族なのだから、助け合いと対話が大切だし、何より家族の絆「心のつながり」を創り出したかった。

 コヴィー博士のいう成功レベルの家族をめざしていたと言える。

 ちょうど一年前の家族憲法改定の話し合いでは、「助け合いと対話を大切にして、一人一人と心のつながり(信じ合える関係)のあるあったかい家族」となった。

 「家族(家庭)がただ落ち着ける場所だけでなく、もっと積極的に家族みんなが居たいと思う場、あったかい場であるようにしよう!」という思いから、そう変えたのである。

 それが、このブログ「あったかい家族日記」の命名とつながるわけである。

 本ブログ記事71号「8.8(月)あったかい家族実現の実感! そして確信!」に書いたように、それが達成できているのを実感、そして確信している。

 やはり、ビジョン創りが大事である。

 さて、コヴィー博士は、「多くの『成功している家族』において、それでもまだ欠けているものがある」として、第四のレベル「意義」を提案している。

(4)意義……「四番目のレベルは『意義』であり、家族がその家族を超えた何かに参加している時に実現できるものである。『成功している家族』だけで満足せず、その家族を超えて、より広い意味で社会における責任を持っていると意識する。
 家族のミッション(使命)には、それぞれの人生の遺産として何らかの貢献を示したいという要素が含まれている。例えばそれは、苦労しているほかの家族を助ける、コミュニティーに参加する、社会に貢献する、教会における活動など。この貢献こそがより深い、より高度な満足感をもたらし、それは個人だけでなく、家族全体で味わうものになる。~」
(引用)

 ある女性団体の会長をしている妻を家族の残りのメンバーが支えたり、重病に陥った年老いた父と母を、自分たちの家に泊まってもらうようにし家族全体で介護したりするなどのいくつかの事例も載っていた。

 それらを読むと、奉仕することで大きな学びや気づき、そして充実感が得られることがよかわかった。より深いところで家族の絆が深まるということも……。

 コヴィー博士は言う。

「『意義』を発見することは、家族の到達できる最高のレベルである」と。
 
 自分の家族の幸せだけでなく、他の家族、社会においても幸せを創り出していこう!

 そういえば、このブログを書くことも、自分の家族のアルバムとしての意味ばかりでなく、今では他の家族、社会への貢献の一つである。
 
 「家族のビジョン・システムを創るセミナー」を今年2月開催した。8名の参加者は、とても満足されていた。

 今年中に、第2回を開催しよう!

※ 8月9日、1日242アクセスということで、初めて200アクセスの壁を突破した。なかなか破れない壁だった。総アクセスも4000を突破した。読者のみなさん、ありがとうございました。

家族専科http://www016.upp.so-net.ne.jp/kazoku/

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ファーザーさんはじめまして。先日は私のブログへ訪問ありがとうございました!世の中の父親と呼ばれる人たちは、家庭や子育てには無関心な人が多い中、ファーザーさんのブログを読んでびっくりしました!いやすばらしい~!子育てについて書いてるママはたくさん知っていますが、父親でここまでまめにかいている方には初めて会いました。その行為と、家族愛、そして実行されている子育てに感動です!うちはまだ1歳ですが、近いうちにもう一人子供が欲しいなと思ってますし、いろいろ参考にさせていただきたいと思います~!
by (2005-08-10 13:34) 

泉河潤一

ありがとうございます。

私は、ミッションだと思ってやっています。

『あったかい家族日記』「7.10ブログをチェックする意味。ブログを書く意味」号を参照してみてください。
by 泉河潤一 (2005-08-10 18:23) 

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