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名文の暗唱に挑戦中!182号 [D1 父と子塾]

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2006.4.23 名文の暗唱に挑戦中! 182号

ーただ今、アキコ5級、クニコ準5級をクリアーー

 昨日4.22(土)第30回「父と子塾」での学習タイムの一コマ「名文暗唱」である。

アキコ・クニコそして私「為政第二 子曰く、『吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従いて、矩をこえず』と。 子曰く、『故きを温ねて新しきを知る、以て師たるべし』と。子貢、君子を問う。子曰く、『先ずその言を行いて、而る後に之に従う』と。」

(子供と一緒に声をそろえて、CDに合わせ、テキストを見ながら10回音読している。)

 これは、以前2006.2.4のブログ「名文の暗唱に挑戦!」で紹介した『暗唱文集~達人編~』(しちだ・教育研究所発行)の四級『論語二』の暗唱文である。もちろん、すべてひらなががふってある。

 この後、テキストを見ながら(CDなしで)一人ずつ正しくすらすら音読できるまで練習する。(私が合格というまで)そして、1週間後の父と子塾までにテキストを見ないで言えるように、毎日練習しておく。(朝、起床後に10分から20分ぐらい暗唱文集CDをかけている。初めの頃は5分で済んだが、最近は復習もしているので、長くなっている。)そして、1週間後の父と子塾でテストである。こんな指導のサイクルで練習してきた。

 1月14日(土)第17回父と子塾での10級『春望』(杜甫)からスタートして、昨日でとうとう5級『言葉なき歌』(中原中也)をクリアーした。アキコ5級、クニコ準5級である。

 妻も私も実母も、子供の暗唱力に驚いている。私たちは、高校の漢文の時間に習った漢詩や論語である。はじめのうちこそ、我が子と一緒に暗唱していたが、途中から私自身は暗唱をあきらめた。幼い子供たちには、私は既にかなわない。

【達人編の内容 と 5級までのクリアーの歩み】

○七段=論語三・百人一首
○六段=杜子春・山月記
○五段=草枕・ごん狐
○四段=坊っちゃん・風の又三郎
○三段=伊勢物語(月やあらぬ)・やまなし
○二段=竹取物語・平家物語
○初段=奥の細道・源氏物語
○一級=徒然草・方丈記
○二級=雨ニモマケズ・枕草子(春はあけぼの)
○三級=矛盾・小諸なる古城のほとり
○四級=論語二・格言・成句
○五級=落葉(4/9クリアー)・言葉なき歌(4/22クリアー)
○六級=山のあなた(3/25クリアー)・落葉松(4/1クリアー)
○七級=秋浦の歌(3/4クリアー)・論語一(3/11前編、3/19後編クリアー)
○八級=静夜思(2/19クリアー)・春夜(2/25クリアー)
○九級=春暁(2/5クリアー)・月夜(2/12クリアー)
○十級=春望(1/21クリアー)・江南の春(1/28クリアー)

※ クリアーした日はすべて父と子塾の日である。
 
※ クニコ準5級と書いたのは、『落葉松』(北原白秋)と『言葉なき歌』(中原中也)の一部をどうしても間違えてしまうからである。例えば、『言葉なき歌』は、四連からなっているが、二連に「たしかに此処で待っていればよい」とあり、三連には「たしかに此処で待っていなければならない」とあって、三連も「たしかに此処で待っていればよい」と読んでしまうのだ。繰り返し練習を重ねて、何回もテストしてもダメなのだ。
 意味もよくわからず読んでいるわけだし、リフレイン(反復)が詩の中で半端に使われているので間違えていると判断し、そこの一点だけは、よいことにして先に進めている。スピードも大切だ。


 思いの外順調に暗唱が進んでいる。このペースでいけば、年内に七段までクリアーし、達人になれる可能性が高い。最難関は、百人一首の暗唱であろう。


アキコ「今、何級?」(ソロバンと習字を習っている関係で、段・級には敏感だ。)
私「今日で5級クリアーだね。」
アキコ「いつになったら賞状くれるの~。」
私「わかった。今日こそやるから。」(こんなブログ記事を書いていないで、ささっとパソコンで作ってあげればいいのにね。)


 私は、大きく言えば、我が子を国際社会でも恥ずかしくない日本人に育てたいと思っている。
 『国家の品格』の著者藤原正彦さんの主張されるように、国際人として恥ずかしくない日本人を育てるには、英語よりもまず日本語である。その要になるのは、読書であり、暗唱であろう。

 そこで、以前のブログ『名文の暗唱に挑戦!』で紹介した暗唱のシステム(暗唱のねらいと価値・内容・方法)がうまく働くものであることを確信したので、途中経過と合わせて報告した次第である。
 
 なお、誤解しないでほしいのだが、我が子の自慢ではない。以前我が子のアタマジラミの件や、シートベルトをしていなくてケガをした件など、悪いこともよいことも、読者の参考になると判断すればブログで公開する方針である。

 【関連記事】あったかい家族日記「名文の暗唱に挑戦!」

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ゆうこりん

お父さんが子供たちに級をあげるなんて・・・素敵ですね!!級が上がるのはいい励みにもなりますし。いい親子関係なのですね。
子供の暗記力は本当に優れていると思います。しかも、子供のころに丸暗記したものほど、大人になっても忘れませんよね。日本国憲法の序文や、徒然草などなど、私自身もそうです。
我が家の次男も、長男が九九の練習をしている横でまねをして、意味も分からないままマスターしました。恐るべし。
アキコちゃん、クニコちゃんがんばれ~。
by ゆうこりん (2006-04-23 20:01) 

miyu

すごい!
努力し続けることが1番難しいもの。
お子ちゃま二人に、拍手です!!
そして、周りの家族の皆さんにも。
難しい文章こそ小さいうちにやると、気軽に取り組めると思います。
百人一首は、私がおぼえられる自信がなくて、
まだやるだけ。これも暗記しないと、上達しないんですよね。
また成果を教えてくださいね。
by miyu (2006-04-23 21:09) 

わたしのブログに遊びに来てくれて、ありがとうございます!

凄いですね!ファーザーの家族本当に素敵ですよ!日本語は難しい;日本のぶんしょうをもっと難しいですよね。。
わたしの日本語は下手です;だから将来子ともの教育が凄く悩める;小学から台湾へ帰るけれども;日本語ずっと勉強したい、主人が日本人でも;あまり教えでくれない、おとなしいの方です。
だからわたしは自分頑張れない駄目です。
ファーザさんのグログは素敵です~
by (2006-04-24 16:27) 

泉河潤一

>ゆうこりんさんへ
ありがとうございます。
そうです。この時期の暗唱力はすばらしいです。意味はわからなくとも、覚えてしまうんです。それもたいした労なく。

もちろん、いずれ意味についても教えるつもりです。
by 泉河潤一 (2006-05-04 12:08) 

泉河潤一

>miyuさんへ
努力を継続すること、確かに容易ではありませんね。子どもの努力というか根気もさることながら、親の根気が試されます。

1日当たりの努力は、決して大きな努力ではないのですが、継続することで大きな力になりますね。振り返ると、大きな収穫となるような気がします。
by 泉河潤一 (2006-05-04 12:13) 

泉河潤一

>wadayumiさんへ
wadayumiさんの日本語の文章、素敵ですよ。相手の心を打つものがあります。

日本語の勉強、がんばってください。
by 泉河潤一 (2006-05-04 12:16) 

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