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実母のぼやきへの対応 第1208号 [K2 親孝行]

1208   2019413

実母のぼやきへの対応

―車をやめなきゃよかった!・東京のNさんの所へ行きたい…―

土曜日の今日は、9時半頃、お茶タイムにした。家族4人(実母、妻、次女、そして私)が定番だが、次女は高校の部活動に行き、すでにいないので、3人でである。

 

■さっそくはじまったあーちゃんのぼやき

 妻も私もせっかくあーちゃんと楽しく会話しようとしてきているのに、あーちゃんはコーヒーを片手にさっそくぼやきはじめた。

 

実母「車をやめなければよかった!」

私・妻(沈黙を守る。事故を起こして人様に迷惑をかけるよりもいい。)

実母「車がないとどこへも行けない! 乗せて行ってくれると言っていたのに、どこへも連れて行ってくれない。」

私(行けるときにちゃんと連れて行ってるじゃんと思ったが、黙っている。)

実母「小柳(83歳で母と同級生)さんなんて、まだ乗ってる。」

私・妻(沈黙を守る。やめている同級生の方が多い。)

実母「でも、タクシーを使ったりすればいいのよねー。それも慣れなくて…。」

私「ボクが乗せていってあげるよ。姉のところ、それとも多田さんのところでもどこでもいいよ。 今、さくらの花がきれいだから、多田さんと一緒に花見に行けば。」

実母「行っても帰りが問題じゃないか。」

私「帰りはタカちゃん(妻)が迎えに行ってあげるよね。」

実母「やっぱりやめておく。 東京のNさんのところにでも行こうと思ってる。そこなら、バスも3分おきに通っているし…」

私(その代わり、友達がいないじゃないか。)

妻「今日は、□花祭りがあって、パレードが午後からあるわよ。」

私「だったら、多田さんでもここへ呼べば。」

実母「うーん、それいいかもね。」

私「相手も予定があるから、今電話かけた方がいいよ。」

実母「そうしようかの。」

 

 というわけで、多田さんに電話をかけた。

 結局、多田さんが遊びに来ることになった。

 

 一件落着。ボクは、その後、温泉に体を癒やしに一人で出かけた。

 この日の夕方は、妻は友達と食事会。実母(妻からは義母)から私と次女の夕食を作ってもらうことになっていた。

 

私「口でお願いするだけじゃなくて、ホワイトボードに書いておいた方がいいよ。」

次女「そう思う。」

妻「<わかったから書かなくてもいいよ>と言われたから…。」

私「それでも忘れて<一言ぐらい言ってくれれば買い物しておいたのに。>とか言われるだろ。なかなか(過去の教訓から)学ばないね。」

妻(苦笑して、結局今回は<3人の夕食をお願いします>云々とホワイトボードに書いた。)

 

■帰宅すると…3人の夕食を作るのを忘れていた…

 夕方5時頃帰宅すると、次女が一人でいた。

 さっきまで多田さんが一緒にいて、30分ほど前に一緒に出たという。

 これだと、夕食のことは忘れているなと直感。

 結局、6時半頃、私は次女と外食となった。

 8時頃帰宅すると、実母がいた。

 ホワイトボードを読んだらしく、えらく落ち込んでいた。

 

実母「情けないて忘れてしまって!3人で食事を作って食べるのを楽しみにしていたのに、夕食を作るのをすっかり忘れてしまって!」

私「多田さんがいて楽しかったからだよ。いなかったら忘れていなかったよ。ボクもそんなことあるよ。」

実母「やっぱりぼけたて、養老院に入ろうか。」

私「養老院なんかやめた方がいいよ。多田さんも遊びにこれないし、多田さんの所へも自由に遊びに行けなくなるよ。」…

 

 こんな会話で慰めたのであった。

 私を愛情たっぷりに大切に育ててくれた母。今度はボクが大切にする番。最期まで大切に守り通そうと思っている。できるだけ会話し、(ぼやきの背景にある肯定的な想いを汲んで)できるだけ楽しいことがあるように、引っ込み思案になりがちな背中を押したり、ちゃんと会えるように段取りを進めたりしている。年老いた実母は、少しのことで落ち込み、ぼやきがちになるのだが、なぐさめたり、できることで楽しめるようにしている。その日、11日を実り豊かに過ごせるように気遣っている。

 

 

翌日の午後2時頃のこと

実母「タカちゃん(妻)、実家ばかり帰って!」

退屈で、かといって昔のように車も乗れないで不満でいっぱいの母を誘って、花壇に植える花を買いに連れ出した。

 母は途中ココカラファインでリンスを買い、コメリでマリーゴールドを選んで買った。鉢植えの花も買った。スーパーで試食し清美オレンジも買った。

母の要望「清彦通りのさくらが見たい」を聞いて、帰り寄り道をして清彦通りでほぼ満開の桜並木を見た。「最高にキレイだね」と言い合いながら。1時間余りで母の機嫌は直った。

 実は、実母「花なんか植えられない。(もう年)タカちゃんが植えればいい。」などと言っている母を、「花を買わなくても、見るだけでも気分転換になるよ。」と言って連れ出した。でも連れ出すと、花は買うし、買ってきた花も、自分で植えた。言葉を額面通りに受け取ってはいけない。本当のところを汲んで対応しないとうまくいかないのだ。

あと何年かしか母とはいっしょにいられない。母が天国に行ってしまうまでの限られた間、愛されたお返しをすると決めている。そして、亡くなったとき絶対に後悔しないで笑顔で母を見送れるようにしようと決めている。

夕食後のデザートタイムでは、みんなでケーキを食べ、実母も笑顔でご機嫌であった。

 


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