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放課後児童クラブ「子どもへの基本的な接し方」Q&A 第1200号1.5〜2.0期 [junnichi最新情報]

12001.52.0期 20181011

放課後児童クラブ「子どもへの基本的な接し方」Q&A

「○市放課後児童クラブ」研修会講師をする その3Q&A

【「放課後児童クラブ」研修会Q&A

 前号で書いたように、○市教育長から放課後児童クラブ研修会の講師を依頼された私は、研修会で1時間の講演をした。

 前号までに書いたように、研修会の講演内容の骨子は、次の三つであった。

 

「子どもへの基本的な接し方」

◆1.子どもをできる状態において挑戦させ、ほめる

◆2.安全で・よりよい環境を用意する

◆3.子どもが「わかる・できる指示」を出す

 

 約40分間、この内容で話した後、20分程度の予めアンケートを取っていた質問に答えた。中谷彰宏『人は誰でも講師になれる』を読んで以来、「質問の時間を、長くとる」ことが聞き手の満足度のアップにつながると学んでいたからだ。

 

 

【予め寄せられた7つの質問】

Q1児童が遊びに集中しているとき、次の行動へ行くためにはどのような声がけをしたらよいか。

 

Q2工作などの後片付けをうまくさせるための声がけはどうしたらよいか。

 

Q3Kさんは、友達と一緒に遊びたいが、相手が思うように反応しなかったり、嫌だとか言われたりすると、すぐに手が出てしまう。また、嫌なことを言われると、頭を叩いたりする。「自分が人からされて嫌なことは、友達にもしない」と言い聞かせると、本人も簡単に謝りはするが、その場を離れるとまた同じことをくり返す。毎日同じことの繰り返しなのだが、根気強く言い聞かせるしかないか? どういう言い方(対応)をしたらよいか。

 

Q4Sさんの話し方を1~2年生がまねをして、バカにするときがある。どんなふうに注意したらよいか。

 

Q5決まりごと(学習するときは学習をする。並ぶときは、静かにきちんと並ぶ。ろうかは走らない。人が話をするときはしゃべらないで静かに聞く。汚い言葉は使わない。Etc.)を守らせるにはどうしたらよいか。

 

Q―6.児童に1対1で注意するとき、顔をそむけたり、私たちの顔を見なかったりする子がいる。どんな子でも、目を見て話をする(聞く?)ように指導しているが、それでよいか。

 

Q―7.トイレを怖がる子が多い。暗いところ、狭いところ、水の流れる大きな音など苦手で、おしりもふけないと言って、必ず指導員について来てという子がいるが、一人でできるようにどのように声がけをしていったらよいか。

 

以上、7つの質問が出ていた。

これらの質問に対して、机上の空論ではなく実践家として役に立つアドバイス(アンサー)をしなくてはならないわけである。

 

【私の回答】

【寄せられた質問に答えます ― Question & Answer ― 】

 

Q1児童が遊びに集中しているとき、次の行動へ行くためにはどのような声がけをしたらよいか。

A-1.①あらかじめ予定を提示しておく ②予防のメッセージを出しておく

  ③「あと〇分で終わりだよ」(予告) ④よくできている子をほめる

⑤プレマックの原理を使う(遊びのあとにおやつを出すなど)

  ⑥事実・影響・気持ちの3点セットで伝える

  「このまま遊びを続けると、図書室へ移動できないから、本を読めなくて嫌なの。」

  ⑦友達から声がけしてもらう ⑧指示に従って行動できたらほめる

 

Q2工作などの後片付けをうまくさせるための声がけはどうしたらよいか。

A-2.①実際に一通りゆっくりとやってみせて、片づけ方を教える

……私泉河の講演レジメより、以下略。もちろん、7つの質問に全部答えています。

 

  以上、教育長から依頼された放課後児童クラブの職員向けの1時間の講演会を終えた。講演の間中、教育長は同席していた。その後、教育長からとてもわかりやすく実践的だと激賞された。「来年度もよろしく」とのことであった。

 

 本記事をお読みの教育関係者の方は、放課後児童クラブの職員向けの講演も、泉河はできるので、よろしかったらお声がけください。質問を含めて、正味1時間でやり遂げますよ。


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