クニコの高校の文化祭（九月祭）第1192号3.0期 ―ダンス部の発表を家族で見に行く―

第1192号 2018年9月15日（土）

クニコの高校の文化祭（九月祭）

―ダンス部の発表を家族で見に行く―

【楽しみにしていたダンス部の発表】

　9月の定例家族会議でクニコのダンス部の発表会の参観を決めて以来、両祖母、私と妻の4人ともその発表会に行くことを楽しみにしていた。発表会を参観した後、そのまま4人でランチをすることに決めていた。

　11時から発表会が始まるというので、10時半に着いて場所取りをしておこうということになった。そこで、9時50分に自宅を出発した。私が車を運転した。

 

【30分前に席を確保！　なのに席を譲った妻】

　予定通り、ちょうど10時半頃に発表会会場の体育館に着いた。幸いなことに最前列が3つと2列目のいい席が空いていた。その4つを確保し、祖母たちは30分も待つのも大変だから、その間、展示作品を見に行ってもらうことにした。

■確保した席

○○○□□□　　□…

□□□□□○　　□…

　この○の部分の席を確保した

 

　10分ほど前になってどんどん席が埋まってきた。

　私は2列目の○、妻は最前列の一番左端の○であった。

　ところが、なんと妻は私に席を譲るように促した。心の中に「一体なんで！？」という思いが生じたが、そのまま促しに従った。

　老夫婦同士で座らせたかったらしい。

　妻はといえば、私に自分の席を譲って、隣の床に座ってそのままビデオ撮影をしていた。

　「こちらは30分前に来てやっと確保した席なのに譲る必要はあったのか」という思いが少し生じたが、心優しい妻でよかったと思い直した。

　

【ダンス部の発表始まる！　4つに出たクニコ】

　ダンス部は、2年生26名、1年生10名で、クニコによれば「ほとんど2年生が出る」という。1年生のクニコの出番はほとんどないと覚悟していた。

　確かに2年生の方が出番はとても多かったが、発表時間は45分間あったおかげで、それでもクニコは4つほど出ていた。

　両祖母も妻も私も、クニコのダンスを見て、とても満足していた。

「やっぱり新体操をしていただけあって、クニコはうまい！」と

　ダンス部のメンバーは、これまでにダンスをやっていたメンバーがほとんどなのだが、クニコは新体操をやっていたので、ついていけているというかうまい。

　元オリンピック選手が監督の新体操教室で徹底的にしごかれていたので、練習はそれにくらべればずっとゆるいと言っていた。何しろノーミスでできるまで夜の9時過ぎまでやっていた新体操教室である。

 

【満足して書道作品を見る】

　ダンスの発表会の後、クニコの書道作品を見た。高校では、書道・美術・音楽の選択教科があり、書道を選んだクニコは、書道作品も展示されていたのである。

　あーちゃんは、クニコの作品を見て、ほめて、満足していた。

 

【途中ケーズデンキによって4KTVを購入する！】

　その後、高校のすぐ近くにあるケーズデンキによった。あーちゃん（実母）のTVを買うためである。というのは、あーちゃんがTVを落としてディスプレイを割ってしまい、映らなくなってしまったからである。

　AQUOS40型4KTVが7万5千円（税別）と破格の値段であった。（事前にカカクコムで調べていたのだが、ほぼ最安値レベルであった。）そこで、「これがよい」と強力に実母をプッシュし、結局これを購入した。

 

【両祖母といっしょにランチ！　今度はボクが席を譲った】

　さて、ケーズデンキによったせいで1時半にレストランに着いた。

　それでもレストランは混雑しており、ほんの少しだけ待つことになった。

　そこへ、杖をついていたおばあちゃんを含む家族連れが来た。今度は、私が思わず席をそのおばあちゃんに譲った。譲った後に、「あれ、タカちゃんと同じことをしている」とふと思った。

　

　ほどなく席が空いて、料理を注文した。クニコは、その場にいなかったけれど、クニコの演技のすばらしさを語り合った。

「新体操を習っていただけあって、うまい！」と

 

【夜のこと】

　クニコはその後も打ち上げがあり、夜帰ってきた。

　そこで、クニコの演技を見て、両祖母が満足していたこと、ほめていたことを話した。

　クニコは喜んで聞いていた。ほめてくれたことだけでなく、両祖母が見て満足していたこと、言い換えれば両祖母が喜んでいたことがわかったから。クニコは、両祖母に喜んでほしかったのだ。

　「自分の演技がほめられる云々よりも、両祖母が楽しんでくれることが、喜んでくれることが何よりもうれしい」というクニコに、クニコの成長を感じた。

　こうして「家族の日」（家族を優先する日）の1日が終わった。