子育ての悩み、その原因はいったい何? その3 第1122号 [子育ての悩み]
◆リード:子育ての悩みの原因について考えてみました。
(元は拙著『うちの子、どうしていうこと聞かないの!と思ったら読む本』の「序章 子育てで悩んでいませんか?」からです)
第1122号 2018年6月9日(土)
子育ての悩み、その原因はいったい何? その3
―子どもの育て方がわからないという悩み―(前号その2に続いて)
こうした困難な状況下にあって、親も、どのように子どもをしつけたり教えたりすればいいのか、子どもとどうかかわっていいのか、よくわからず悩み困っています。
⑱子どもをうまくしつけられない
●夜9時に寝るように決めても、子どもはちっとも守ってくれません。
⑲勉強をうまく教えられない
●算数がよくわからないというので、先日教えてみたのですが、わが子のあまりのわからなさに、親の私がキレてしまいました。いったいどうやって教えたらいいのでしょう。
⑳子どもとどうやってふれあったらいいのかわからない
●子どもの頃、親はいつも仕事が忙しくて、かまってもらえませんでした。私は、子どもとかかわろうと思っているのですが、どうやってかかわっていけばいいのかよくわかりません。
親は、子どもが生まれたら自動的に親になり、親としての役割を果たさなくてはなりません。すなわち、子どもを育てなくてはならないのです。ですが、子育ての悩みや問題・その原因を見てきておわかりのように、それは簡単なことではありません。
たとえば車のドライバーになるには、自動車学校で運転の技術・交通ルールなどを一通り学んでから、試験を受けて免許証をもらい、実際の路上運転に入りますよね。そうしないと、交通事故を起こしてしまいますから。だから、自動車学校で学ぶことは必須なわけです。
子育ては、自動車の運転よりもずっとむずかしいものです。自動車はハンドルを右に切れば右に曲がりますし、ブレーキをふめば止まりますが、子どもはそう簡単にはいきません。それに、育てたり教えたりすることが山ほどあります。
ところが、親は子育てのための特別のトレーニングを受けるわけではありません。唯一のモデルは自分が親から受けたしつけや教育だけです。
しかし、親の世代と現代では、世の中の状況が大きく変わっています。このままでは、子育てがうまくできないのも無理はありません。だから、これまで紹介したような子育ての悩みと問題がたくさん生じるのです。
ではどうすればいいのでしょう。
ドライバーが自動車学校で運転のしかたを学ぶように、親は、子どもの育て方ー子育ての知恵や技術ーを学んでおけばいいのです。そうすれば、子育ての悩みや問題にうまく対応でき、自信をもって子育てができるようになります。(以上、拙著『うちの子、どうしていうこと聞かないの!と思ったら読む本』の序章「子育てで悩んでいませんか?」より)
以降の号で、子育ての悩み➀〜ひとつ一つについて、その解決法について紹介していきます。
なお、具体的な「子育ての知恵や技術」については、あわせて拙著『うちの子、どうしていうこと聞かないの!と思ったら読む本』をお読みください。
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