偽アップル画面の詐欺に合いそうになる 第1103号 ―子供に教える、子供から教えられる関係の心地よさ―

◆リード：本当にそっくりな偽アップル画面で危うく詐欺にあるところであった。クレジットカードの暗証番号の入力を要請されて詐欺に気づき、急ぎパスワードを変更した。事の顛末を、わが子にレクチャーしたあと、わが子かiPhoneについてレクチャーしてもらった。

 

第1103号2018年4月3日（火）

 

偽アップル画面の詐欺に合いそうになる

 

―子供に教える、子供から教えられる関係の心地よさ―

3月のことを何度かアップルサポートセンターを名乗る者から他社が違法にお客様のアカウントを使用しているとしてApple IDでパスワードをリセットするように促すメールをもらった。

 

■送られてきたメール

 

 

 

【本物のアップル公式サイトとそっくりな画面】

特に思い当たる事はなかったが、気になるのでアクセスしてみたところ次のような画面があった。

 

■本物の画面と偽画面（どちらが本物だが区別がつきますか？）

 

実は偽物なのだが、本物そっくりであった。私は本物だと思ってAppleIDでパスワードをリセットした。詐欺にかかったわけだ。

ところがその後、JCBなどのクレジットカードの番号等を入力する画面に移ったので、詐欺だと気付いた。

 

 

【詐欺に気づいたあとの対応】

問題はその後の対応だ。すぐにパソコンに詳しい人に連絡を取り、事の次第を告げてどう対応したらいいか相談した。二段階認証だから大丈夫。パスワードをリセットすれば良いと言われた。

 

早速本当のアップルのホームページに飛んで、パスワードをリセットした。(見れば見るほどそっくりだ)

 

 

【わが子にことの顛末を教える】

この経験を、もうじき高１になる我が子にも教えるべきだと思い、早速この2つの画面を見せて、事の顛末を話した。いかに似ているか、どこで詐欺に気づいたか、詐欺に気づいた後どう対応したか、これらを話して聞かせたわけである。

 

クニコ「なるほど、そっくりだね。危なかったね。」

 

とわが子は言った。

　いわば実体験に基づいた安全教育である。

　処女作『うちの子、どうして言うこと聞かないの！と思ったら読む本』７８ページに「事故や事件などがあったら、できるだけ早くそのことについて子どもたちに話すことが大切です。本当にあった話は、インパクトがあり、貴重な安全教育の機会になります」と書いた。

　それを行ったわけである。大学１年生の長女には、サングラスの偽物に引っかかりそうになった顛末を、その１ヶ月前に話している。これも安全教育であった。いわば「転ばぬ先の杖」である。こうして、家庭で安全教育をすることが、免疫系としての家族の役割の一つであろう。

 

 

【わが子に教えてもらう】

　さて、今度はわが子に約束通りiPhoneの事についてレクチャーしてくれと頼んだ。わが子は、マークのこと（夜寝る前に設定しておくと起こされないで静かに眠れる）について教えてくれた。設定の仕方と解除の仕方だ。なかなか設定画面を指で操作してもでなくて困ったが、すぐに慣れた。

　「そんなことも知らないの？」と、読者に笑われそうだが、だれだって最初からは知らないのだ。本で知るか、人から教えてもらうかであろう。

　前回は、画面事態の写真の撮り方を教えてもらった。iPhoneを購入するときに、お父さんに操作方法を教えることを条件の一つにしていたのだが、正解だった。

cf.「二女クニコのためにスマホの購入・契約に行く　第1093号　ースマホのルールをどうするか！？」

　

　いずれは子どもも成長する。親から教えてもらうばかりでなく、逆に親に教える場面が出てくるのは当然の成り行きである。

　お互いに困っているときは助け合うし、教え合うことは、わが家のめざす「あったかい家族」に沿ったことである。

 

◆キーワード：１　安全教育　　２　親が教える　　３　子どもが教える

 

◆留意点・その他：

 

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