実母と買い物に行く 第1097号 ―「時々やっぱり車を運転する!」と言って困らせる母― [K2 親孝行]
◆リード:昨年6月に交通自損事故を起こして以来、運転をやめた母あーちゃん。時々、「やっぱり乗る!」と言って、周囲を困らせる。今日も、久しぶりにそう言い出した。私が運転して、1時間余り買い物につき合ったら、機嫌が直り落ち着いた。
第1097号2017年3月4日(日)
実母と買い物に行く
―「時々やっぱり車を運転する!」と言って困らせる母―
昨年6月の交通自損事故(エアバッグが作動して軽乗用車が1台ダメになるほど)以来、車の運転をやめたあーちゃん。以来、時々「やっぱり車に乗る!友達の○さんも、○さんもまだ乗っている。親戚の○さんは、89歳で車の運転をやめた」など、自分の都合のよい例を出してきては車を買うと主張して、私たち家族を悩ませてきた。
年が明けてからは、余りそういうことを聞かなかったので、いよいよあきらめてくれたかと思いきや、久しぶりに今日、同じ言い回しで「車に乗る!」と主張した。「こうやって、家でじっとしているとバカになる。迷惑がかかるなら、家を出る。」とも言った。私が「迷惑がかかるのは、(ボクだけではなくて交通事故に遭う)相手の方だよ。」こう言っても、なかなかおさまらない。
私「こんなにもの忘れがあるのに、運転なんか無理でしょ。」
実母「バカにして!」
私「そうじゃなくて、年を取るとみんなそうなるの。」
実母「タカ子さんも、話しかけてくれないし……。」……
【母を車に乗せて一緒に買い物につき合う】
こういう場合、昨年11月までは歩いて3分の所に同級生が住んでいて、遊びに行けていたのだが、家で転んで骨折してからは、施設に入ってしまっていない。同じく高校の同級生だった、山形に住むNさんも、昨年12月に家で転んで骨折してしまい、施設に入って以来、電話の連絡がなくなった。(それまでは毎日のように電話連絡があった)
かくなるうえは、車で5分の幼なじみのTさんの所へ連れて行こうかと、
私「Tさんの所でも行くかね。車で連れて行ってあげるよ。」
こう言うのだが、「もう3時半で遅い。」と言う。どうしようかと思っていたら、
実母「駅前のお菓子屋さんへ連れて行ってくれ。」
と言った。そこで、好きなお菓子を買うという。
そこで、
私「ついでにバリスタのコーヒーの素も買ったら。」
と勧めてみた。丁度なくなって、コーヒー好きのあーちゃんは、困っていたのだ。
それはいいということになって、一緒に買い物に出かけた。
【お菓子を買った後、2件目のスーパーへ】
駅前のお菓子屋さんで、お菓子を買った後、すぐ近くのスーパーに行って見た。でも、バリスタのコーヒーの素は売っていなかった。
私「しょうがない。(もっと大きいお店の)R店に行こう。」
実母「そうらの。」
かくて、そこから車で5分のR店に行った。
バリスタのコーヒーの素と、ついでにあーちゃんのためにビールやらミカンやら、いろいろ重いものを買った。私が一緒に行くときに買っておいた方が、運ぶのが楽だからである。
かくて家に帰ってきて、時計を見たら、4時45分であった。3時半に出かけたから、1時間余りの買い物であった。
帰宅後、お店で買った菓子パンを半分ずつ食べた。
私「美味しいね!やっぱり疲れているときは、甘いものだね!」
実母「そうらの。」
実母あーちゃんの機嫌は直っていた。
特効薬はない。
こうやって、実母のために時間を割いてあげるしかあるまい。
◆キーワード:1 買い物 2 親孝行 3 介護
◆留意点・その他:
・昨年は、あーちゃんの親しい友人が施設に入った。いずれも骨折が原因で自分で自分のことができなくなったことが原因である。近所に住む、私の同級生の母親も、姿を見ないと思っていたら、骨折が原因で自分でトイレができなくなり、施設に入った。週1回、洗濯物を取りに会いに行っているという。
私は、日中働いていて、どうしても徘徊するなどで介護ができない場合には致し方ないと思うが、そうでなければ、自宅で介護するつもりだ。幸い自分で自分のことができているあーちゃんは、年齢の割には元気だと感謝している。
がしかし、もの忘れのひどさは目立ち。現在、医者に通って薬をもらっている。
コウノメソッドができる医者がよいと考えたので、車で1時間もかかるのだが、そこへ月1回連れて行っている。前回は、2月24日(土)午後1時半からであった。
幸い母は、通い始めて薬(サプリメント)を飲み始めたら、「頭のモヤがとれたようで、すっきりしてきた。」と医者に言っていた。
・3月4日の今日午前中、受験生のクニコを図書館に送りに行く前に、10分間ほど、4人でお茶タイムをした。その後、昼食は妻の作ったうどんを、実母あーちゃんと私と妻の3人で食べた。確かにその際、妻は余りしゃべらなかったが、いつものことだ。妻は言葉よりも、行動で愛情を表現するタイプなのだ。嫁と姑の相性はいかんともしがたいが、私は私で努力するしかあるまい。
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