旅立つ長女へのメッセージ 第１０６８号 ー長女アキコ東京の大学へ その１ー

◆リード：長女アキコは、３月27日朝7時、東京の大学に向けて旅だった。名残を惜しみつつ、万感の思いを込めて、メッセージカード＆写真のミニアルバムを贈った。

２０１７年３月２６日
           旅立つ長女へのメッセージ　第１０６８号
                                          
        ー長女アキコ東京の大学へ　その１ー

【近況】
　アキコとの一番最近のLINE。

私「慶応大学のサークル一気飲みで死亡者が出たぞー。アルコールに気をつけよ。」

アキコ「知ってるー。大丈夫」

　妻はスマホではなく携帯なので、アキコとLINEはやっていないが、メール等でいろいろとやりとりをしているようだ。

　

【そうだ！　アルバム＆メッセージカードを贈ろう！】
　27日（月）の離任式（私はこの3月で転勤）を控え、百均で特にかかわりの深かった二人の子供にメッセージ（色紙）などを書いてあげようと思って、セリアに行った。
　そこで、ミニアルバムを見つけた。

 

私「そうだ！　このミニアルバムに写真とメッセージカードを入れて、アキコに渡そう！」

　そう思いついた私は、早速このミニアルバムを買い求めた。
　メッセージは、家族みんな（義母、義兄を含めて）に書いてもらおう。
　書ける時間は、26日の日曜日1日。

私「義母や義兄にも書いてもらうとなると、カードを渡したその日に回収というのもむずかしいだろうから、３月２９日に引っ越しの手伝いに行ったときに渡すことになるかな。」

　このように、算段していた。

【予想に反して次々に届くカード】

私「ミニアルバムを買ってきた。写真とメッセージカードをアキコにプレゼントしようと思って。こんな感じでみんなメッセージカードを書いて！」

　こうお願いしつつ、自分の書いたメッセージカードを見せた。

■ファーザーの書いたメッセージカード
　いつでも
　どこでも
　親子の絆は
　ずっとつながっているよ

  メール・LINE・Facebook……
　家族みんな心待ちにしてるぞ。
　

　

あーちゃん（祖母）「いいて。（やめておく）」

と、面倒くさいのか、書くのをイヤがる祖母。
　その祖母は、その言葉とは裏腹にすぐに書いた。

■あーちゃん（祖母）の書いたメッセージカード
　すくすくと
　天にむかって
　伸びてくれ

　そして誰からも
　愛され
　愛する人に
　なってね。

 

　妻は、午前中のうちに、「アキコに贈るから書いて」とメッセージカードを義母と義兄（私から見て）に渡してきた。こちらも夕方には届いた。

■義母（祖母）の書いたメッセージカード
　健康を第一にお互いに
　がんばりましょう。

　アキコの優しさをいつ迄も
　忘れないで下さい。
　故郷も忘れないで下さいね。

 

■義兄（おじちゃん）の書いたメッセージカード
　健康に気をつけて学生生活を
　送ってください！
　おじちゃんを忘れないでください。
　故郷に帰ってきたら、おいしい
　ものを食べに行きましょう。

 

　もちろん、妻もその日のうちに書いた。

■妻の書いたメッセージカード
　いやしのアキコちゃん。
　天然のアキコちゃん。
　やさしいアキコちゃん。
　かわいいアキコちゃん。
　妹大好きアキコちゃん。

　寂しくなるけど、アキコの人生
　楽しんで下さい。
　これからも、いろいろな事が
　あると思うけど、自分らしく

　いつも心は一緒　

 

 

　次女（妹中２）クニコもメッセージカードを書いた。

■次女の書いたメッセージカード
　天然で、不器用で、たまにアホに
　なるお姉ちゃん。
　だけど、人一倍努力家で、あきらめない
　お姉ちゃん。
　私はそんなお姉ちゃんが大好きだよ。
　そして、お姉ちゃんの妹であることをほこりに思う！！
　また、ディズニー行こうね！

　

結局、その日の夕方には、アキコに渡すメッセージカードがすべた届いた。
　

【左側にメッセージカード、右側には思い出の写真１枚】
　さて、メッセージカードを左側に、右側には思い出の写真を入れて、見開きで見られるように構想した。
　たくさんある写真の中から、１枚ずつその右側に入れる写真を選んだ。

　かくて、アルバムが完成した。

みんなが書いたメッセージ。アキコが大学生活に疲れたとき、落ち込んだとき、きっと癒やしてくれるに違いない。

【夕食は、アキコとクニコが餃子を作った】
　さて、明日はお別れという前日の夕食。
　家でゆっくりと過ごしたかったので、外食はしなかった。
　アキコとクニコが協力し合って、餃子を作ってくれた。

 

　それをメインディッシュにして会食した。

　夕食後は、シュークリームを食べて別れを惜しんだ。

【ミニアルバムを渡す】
　その時に渡す予定だったのに、うっかりと忘れてしまい、夜９時３０分頃になって、もう一度集まって、アキコにミニアルバムを渡した。

　アキコは神妙な面持ちだった。
　私はやることはやった気がしたが、最後の１日だと思うと、この日は１日、仕事は手に着かず落ち着かなかった。

【別れのハグ】
　さて、別れの日。朝７時５分。駅に向かう長女を見送った。
　いつもはこの時間ぐっすり寝ている母も、起きて見送った。

　私は、アキコとハグをした。

私「お母さんも、アキコとハグをしたら。」

　こう言って、母にもアキコとハグをしたらと勧めた。
　母は一瞬、「いいて。」とためらった。

私「今しかもうチャンスはないよ。」

　こう言ったら、ハグをした。
　その時のアキコの表情の優しかったこと。マリア様のようであった。
　このアキコの優しい表情に、母は癒やされてきたんだなと強く思った。
　
　駅までは妻が車で送った。
　こうしてアキコが東京の大学に旅立った。

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