新体操記念フォトブック&文集作成 第1055号ー「新体操学んだこと」を深める文集づくりー [C4 部活動]
◆リード:新体操競技県大会で団体演技2位になったクニコ(中2)は、かねてからの願いである近隣5県上位2位団体によるH新体操競技大会に参加した。結果は8位であったが、小学校2年生からずっと練習してきたクニコ達の記念に「フォトブック&文集」を作成することに決めた。これまでそのような伝統のないチームで完成にいたるまでの顛末記。
2016年8月4日以降
新体操記念フォトブック&文集作成 第1055号
ー「新体で操学んだこと」&「感謝の気持ち」を深める文集づくりー
近況:「アキコ、あーちゃんに習ってきた書道をやめる」
高校3年のアキコは、祖母であるあーちゃんからずっと書道を習ってきた。小学校入学前から筆をもち、正式には小学校1年生から、毎月作品を出し、昇段を重ねてきた。
中学2年秋で、最高段位(6段)を取り、高校生からは大人の部でがんばってきた。大人の部でも、2段上まで昇段していた。が、受験勉強に忙しく(エレクトーンは既に昨年12月でやめていた)、この9月に毎月とっていた書道の本もやめて、正式にやめることにした。
やめたとしても、いつでも再開できるし、身についた書道の力は一生ものである。「芸は身を助ける」というから、どこかでアキコを助けるに違いないと思っている。
長い長い道のりであった。いずれ書道だけで一本ブログを書きたいと思っている。
なお、高校の書道部は続けている。
【フォトブック&文集作成の意図】
前号の終わりに次のように書いた。
■「小学校2年生からずっと頑張ってきたクニコのことを考えると、小学校6年間に匹敵することだ。卒業アルバムのようなものを作った方がよい」
このように考えたのだ。小学校教員としての職業上のカンと言ってもいい。
「この機会をムダにしてはいけない!卒業アルバムのようなものを作ることで記念に残るばかりでなく、学びが深まるに違いない!」
「幸い今回のH新体操競技大会ばかりでなく県大会からの写真ももっているから、写真の枚数は十分にある。これに各メンバーがこれまでに新体操で学んだことなどを文章に書いてもらって『フォトブック&文集』を作ろう!」
こう考えた私は、子どもたちの感動さめやらぬうちにさっそく着手した。(続く)
つまり、「フォトブック&文集作成の意図」は、二つである。
一つは、記念に残すためである。これは誰しも考えることであろう。
もう一つは、学びを深めるためである。「新体操を続けてきて学んだことは何か」このことをテーマにして文章に書くことで、しっかりと学びを深めて欲しかったからである。
さらにもう一つには、指導してくださった先生方に感謝の気持ちを表すことである。感謝の心を育てることは、極めて大事だと私は考えているので、これを加えた三つが「フォトブック&文集作成の意図」である。
これはタイミング勝負である。H新体操競技大会参加後の感動さめやらぬうちに書かせる必要がある。一気呵成にやり遂げてしまうのが最大のコツである。
【まず、クニコに書かせるーフォーマットが大事ー】
団体演技者全員(補欠の選手も入れると6名)に「新体操で学んだこと」とテーマにして原稿を書いてもらうにはどうしたらよいか1?
一番大事なことは、フォーマットつまり見本原稿があることである。それは大会に翌日にクニコに書いてもらった。
はじめは、
クニコ「短くてもいい?」
などと言っていたクニコであったが、書き始めたらたくさん書くことが出てきたそうで、結局400字詰め原稿用紙2枚近くになった。(600字余り)
次の文章である。
■クニコの書いた文章「私と新体操」
『私と新体操』
クニコ(中2)
このメンバーで団体を組んで3年。あっと言う間っだった気もするけど、今ふり返るとすごく充実した濃い時間でした。たくさん笑って、たくさん怒られて、たくさん悩んで…。その度に泣いて…。途中で逃げ出したくなった時もありました。
一人だったら絶対にあきらめていたと思います。6人で決めたから、先生方と約束したから、最後まであきらめずに頑張り続けることができました。
「一人じゃ無理でも仲間がいれば大丈夫」ということをこの3年間でみんなから教えてもらえました。特に、初めての大会で緊張し、演技する前から泣いてしまった時、みんなから「一人じゃないから大丈夫!!」と励まされたこと。今でもすごく覚えています。ありがとう!
それから、□□子先生にはすごく感謝しています。育成コースに入ることを急遽断念し、幼い私は、先生に嫌われたと思っていました。でも、お教室でやることにした私を、ずっと見守ってくださったこと、本当にうれしかったです。ありがとうございました。
新体操を始めたきっかけも学校も違った私たちがこんなに最高のメンバーになれたこと。そして□□子先生が□市に来てくださったこと。これらは、どれも全部すごい奇跡だと思います。
これからは、それぞれ違う道を行くけれど、このメンバーの絆は一生ものだと思います。
私はみんなのことが、これからもずっと大好きです。
【クニコの原稿を付けて、原稿依頼】
感動さめやらぬうちに原稿を書いてもらうのは、他の団体メンバーも同じである。依頼文の冒頭には、「なぜフォトブックを作成するのか」を書いて各メンバーに配布した。
■依頼文冒頭の文章
いつもお世話になっています。
今回、H「新体操競技大会」出場を記念して、A4版の写真及びフォトブックを作成することにしました。
H大会への出場は、これまでの□□先生からの指導と子どもたちのがんばりの結晶であり、それを支えてきた保護者の結晶でもあります。フォトブック作成を通して、出場を記念し、合わせてこれまでの歩みをふり返るものにしたいと考えています。
つきましては、見本原稿(クニコが書いたもの)を参考にして、手書きでいいので原稿をお願いします。
■実際の原稿依頼文書↓
【編集・校正とその確認を経てようやく原稿完成!】
かくてできあがった「原稿依頼文書」を届け、〆切を8月9日の夕方に設定した。
4日間である。わずか5名なのだが、やっぱり原稿の遅れが出る。この催促も一手間である。
届いた手書きの原稿から、私がパソコンで打ち直し、誤字を直し文体を統一するなど、ある程度の校正をした。記念に残るので当然である。
その後、その校正した文章でよいかどうかも、本人とその保護者に確認してもらった。
メールで校正した文章を送るのだが、はじかれたりしてなかなか届かず、手渡しになったりしてこれまた手間取った。
顔写真をメールで受け取るのも、そうであった。
大会以外のお宝写真も、あわせて募集していたのだが、5枚届いた。そのうち、4枚をフォトブックに載せることにした。
さすがに、お盆前完成とは行かなかったが、お盆明け1週間ほどですべての原稿が完成した。
【フォトブック完成!】
さて、ようやくプロフィール写真&原稿がそろったところで、100枚余りある写真から30~40枚ほどに載せる写真をしぼらなければならない。
あらかじめ50枚余りにしぼった後、クニコといっしょに写真店に行き、最終的に載せる写真をクニコのアドバイスを聞きながら決めた。その数37枚となった。写真の一部分を拡大したりするのだが、それもいっしょに操作した。また、表紙や枠の色もクニコに選んでもらった。
十分下準備をしてから写真店に行ったのだが、1時間かかった。まあ、中2の娘と「あの写真の方がいい。」「いやもうちょっと拡大しよう。」「この写真の位置とこの写真の位置を入れ替えよう。」などと言い合いながら、たっぷりかかわれたのだから、よしとしよう。
8月下旬には完成し、最初に作ったわが家のフォトブックの実物を見せて注文をとった。全世帯が注文した。ある世帯は、祖父母の分も別途注文した。
■フォトブックの実物(一部)
載せた写真は、37枚で14ページを占めた。
プロフィール&原稿は、6名分6ページを占めた。
幸い2割引セール期間で1800円を切る価格でできた。
作成した私が言うのもなんだが、素晴らしいできばえである!
メンバー6名が書いた文章も素晴らしい。わが子の文章以外は載せることができないが、本当に素晴らしい文章である。
「新体操で学んだこと」とテーマにして原稿を書いてもらうことで、当初のねらい通り新体操での学びが深まったのである!
ここで問題が生じた。指導してくださった先生にこの「フォトブック&文集」をプレゼントするかどうかでもめたのである。私は当然プレゼントするべきだと考えていたのだが、個人演技のグループもあり、そこへの配慮からか(団体演技のグループばかり勝手なことをしていると言われかねない)、すんなりと決まらないのである。
私は、団体演技グループみんなの判断を待った。たとえプレゼントしないに決めたとしても、文集の部分だけは別途届けるつもりではあった。(続く)
◆キーワード:1 フォトブック・文集 2 新体操 3 アキコ書道
◆留意点・その他:
・ちなみに、私は、アキコが中学校の3年間野球部を続け、卒業するときも、部活動で学んだことについての文章を書くように勧めた。おかげで、アキコは高校に提出する自己アピール文を書くときにとても助かっていた。
・フォトブックに原稿を載せるにはどうしたらよいのか?読者は疑問に思ったかもしれない。その方法は、プリントアウトした原稿文章をスキャナーでスキャンして「JPG ファイルに変換」すればいいのである。そうすれば、原稿を写真として読み取るので、フォトブックに載せることができる。
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