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ディナーをともにしながら「父と子塾」  第1038号 ー神様に応援される人になれ!ー [D1 父と子塾]

◆リード:月1回9月分の父と子塾を行った。今回は、ランチではなく、ディナーをともにしながらである。志望校、合格の秘訣、最近読んだ本、お父さんの願いなど二人っきりでたっぷり1時間近く話した。(高校2年生の女の子と、ここまでできる父親はあまりいないだろうね、きっと。でも、これはアキコが小1で始めた「父と子塾」を作った頃からの夢=実現したいビジョンだったんだよね。)

2015年9月13日(日)

  ディナーをともにしながら「父と子塾」  第1038号 

  ー神様に応援される人になれ!ー

近況:
 9月6日(日)夜8時から8時半の30分間、月1回の定例家族会議を開いた。内容は、いつものように過ぎた1ヶ月(今回は8月)のふり返りと来月(今回は9月)の家族経営計画の立案である。
 8月は夏休みにもかかわらず、家族会議ができなかった。アキコは、10日間もアメリカにホームスティだし、いろいろとあって結局できなかったのだ。その影響は大きく、クニコとの父と子塾(従来形式だけどマンツーマン)も、アキコとの父と子塾(二人っきりのランチ形式)もできなかった。母親とは買い物に行っていたけれど……。
 絶対に9月はやるぞと固く決意していた私であった。

アキコ「明日は数学のテストだから無理……。」
妻「テストが終わってからだと、歓迎されると思う。」

 こういう2人ではあったが、もう限界と6日(日)の夜に決行した。もし反対したら、久しぶりに叱ろうと決意していたのだが、(「受験勉強は自分のため、家族が優先だ!」と!)その決意が伝わったのか、みんなが集まり、予定通り家族会議ができた。うれしかった!
 やっぱり決意しだいなのだ!

【高2アキコとの父と子塾】
 アキコが高校生となったことを機会に、それまで妹のクニコといっしょに月1回やっていた父と子を発展的に解消して、それぞれマンツーマンでの父と子塾に変えた。高校生のアキコとは、いっしょにランチをとりながらの、親子トークというような感じである。
 高校生のアキコは忙しく、今回はランチの時間はどうしてもとれないということで、ディナーをとりながらの父と子塾(親子トーク)となった。
 何に忙しいとかというと、何と言っても勉学である。夜10時~10時半就寝で、朝は4時5分前に起床。起床後、ずっと勉学である。休みになれば、図書館や学校で1日中勉強している。部活は、書道部に属しているのだが、それはそれでがんばってはいるのだが、大したことはなくて、勉学に一番忙しいのである。友達との交遊もあるが、やっぱり勉学である。アキコが小1からの父と子塾の習慣がなかったら、月例家族会議がなかったら、おそらく私が、毎月アキコとじっくりと話す機会など、取れなかったに違いない。

【ディナー父と子塾】
 日曜日の夕方6時50分、駅前のあるレストランで待ち合わせ。店内で待つこと5分、アキコが現れた。(アキコは、店の外で待っていたらしい。)
 ウエイトレスさんが、水とメニューをもってきた。それぞれに好きな食事を注文し、水を飲みながら、さっそく父と子デートの始まりである。

■近況を尋ねる
私「最近学校の方はどうかな。」
アキコ「6日後の土曜日に、文化祭があるよ。」
私「書道でまた発表があるの。」
アキコ「うん、またパフォーマンスをやるから、その練習で忙しいんだよ。」
私「今年も、パフォーマンスをやるのか。また、見に行こうかな。」

■志望校について訊く
私「夏休みに大学を見に行ったけど、今、どの大学がいいと思ってるの。」
アキコ「1番いいと思ってるのは、学習院。(私「どうして。」)少人数での講義で、就職も強いらしいし、自分にあっている感じがする。」
私「なるほど、あそこは原則40人以下の講義だといってたよね。それは、確かにいいよね。あと、育ちがよい人がたくさん来ているかも。卒業生の人脈はよさそうだね。」
アキコ「うん。2位は、慶応義塾大学。何と言っても、オリエンタルランドに就職している人が多いから。」

 ※ アキコの夢は、ディズニーランド(オリエンタルランド)に就職すること。その意味で、慶応大学がいいと思っている。
 真面目なアキコは、遊び半分で大学に行くのはよくないと思っていて、そんな人が多い大学はイヤだと思っている。確かに大学はモラトリアム(就職までの猶予期間)で、その期間を遊ぶ目的に過ごす人もいるが、きちんとした志をもって学ぶ人もいるし、その中間の人もいる。要は自分次第だと話した。

アキコ「3位は明治大学。校舎がいい感じだったし、伯父ちゃんが卒業した大学だから。滑り止めは、M学院。」
私「津田塾大学は、どうしたの。」
アキコ「津田塾は男女共学でないからやめた。あと(卒業して社会に出る際)で苦労する気がするから。」
私「なるほど、就職する世の中は男女いっしょの社会だものね。最近読んだ教育の本である経営者は、<女子校出身の子は、すぐに見分けることができる>と書いていたけど、確かに影響は大きいだろうね。」

 そこで、私はある実話を話した。後に水俣病の弁護士になることになるAさんが、理系の大学を受験するのだが、何度受けても受からない。しかたなく文系に変更したのだけれど、水俣病の弁護をする際に、その理系の知識がとても役に立ったという話である。つまり、進路には見えざる神の手が介在しており、大学の合否もそれに影響されるということ。
 お父さんの考えでは、神様枠というような枠が1割程度あり、そこをめざすとよいと話した。(つまり、勉学に励むばかりでなく、神様に愛されるような人になること)。

■就職と読んだ本
私「アキコ、就職では自分の希望を話してもダメなんだよ。採用する相手の側に立って自分をアピールしないとな。企業側は、会社をつぶさないで存続、できれば成長させて会社としてのミッションを果たしたいと思っているわけだ。そのために役立つ人材を採りたいと考えているんだよ。そこから考えると、ただ勉強ができても魅力的な人材にならないんだよね。勉強ができる人なんて山ほどいるんだよ。たとえば、慶応に入れば、やまほど慶応ボーイ、ガールはいるとわかるよ。」
アキコ「(食べながら)うん。」

私「慶応の創設者は?(アキコ「福沢諭吉。」)だよね。諭吉の書いた「学問のすすめ」は、300万部以上売れたそうだ。当時の人口は、約3,000万人だから、10人に1人読んだ計算で、大ベストセラーだったんだよ。」
アキコ「あの<天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず>という一節が有名なやつでしょ。」
私「実は、その次が大事なんだ。人は生まれではなく、学問によって違いが出るというようなことが書いてある。だから、学問のすすめなんだ。江戸時代の身分制度が崩壊して、偉くなれるかどうかは学問しだいになったわけだ。(そういう時代背景があって大ベストセラーになったんだろうね。)現在だってそうなんだよ。身分というか階級の移動は、学問のあるなしか、結婚かだろ。」
アキコ「ふーん。」(なるほど、という感じで聞いている。)
私「もっと言えば、どんな大学かも大事だが、それ以上に大学で何を学んでどんな経験をして、人格や能力をどれだけ磨いたかが大事だろ。」
アキコ(ふむ。ふむ。)

■9月号の「致知」の「コンシェルジュ阿部佳さん」へのインタビュー記事
 この後、9月号の「致知」に載っていた阿部佳さん(グランドハイアット東京コンシェルジュ)のインタビュー記事を紹介した。そして、阿部佳さんの書いた『わたしはコンシェルジュ』という本を紹介した。
 妹のクニコが珍しくはまって、もう半分近く読んでると前置きしたうえで、

①泊まり客の外国人が「ドアを売る」のを手伝って! と言ってきて、実際手伝ってあげた話…アメリカでドアを輸出している業者であるお客様が、新しいマーケットを開拓すべく日本に乗り込んできたのだが、なんとどんな起業があるかさえわからない。何と「どの会社に売り込みに行けばいい?」とコンシェルジュに依頼してきた話。(びっくりするような実話で、本の帯に「けっしてNOとは言えない職業」とあることが本当にそうだなと思えるような話である。)

②「鈴木さん」捜索作戦…20年ほど前ぼくの家(アメリカ)の近くにとても親切な日本人が住んでいたんだ。日本に戻ったら横浜に住むと言っていたけど、その人、捜してくれる?」で始まる、これまたそもそもコンシェルジュに頼むことかと首をかしげたくなるような依頼に応えた話。結局、捜し出してしまう話。

 の二つを話して聞かせた。
私「どうだ。オリエンタルランドのディズニーに通じる話だろ。」
アキコ「うん。」
私「この阿部さんは、中学1年生の時、父親の海外出張についていくことになって、ヨーロッパを1周しているんだよ。だから、きっといいところの出だろ。今は、コンシェルジュとして世界中に人脈をもってる。そしてお互いにギブアンドテイクで協力し合ってるそうだよ。コンシェルジュになりたいという夢の実現まで10年かかってるんだけど、叶ってるぞ。」

 このあと、「ユダヤ人の勉強法」の本のことなどを話した。キリストは、もともとはユダヤ人と話したら、びっくりしていた。

■トマトドリア、ピラフ、ケーキ、
 さて、レストランは混雑していて、ようやく注文した食事が来た。
 このレストランではいつもメインディッシュの他に、必ず野菜サラダ(100円)を注文する。

私「うまいな、野菜サラダ。高校時代と同じ味だ。」

 私はピラフを、アキコはトマトドリアを注文していた。

■和田秀樹『和田式 高2からの受験術』
 食べながら

私「この間、注文した和田秀樹の『和田式 高2からの受験術』はどうだった。」
アキコ「いいよ。役に立つ。」
私「お父さんの意図は、その本で効率的に受験勉強をして、浮いた時間をもう少し家族との会話やふれあいに使ってほしいということなんだけどな。」
アキコ「でも、学年1番の子は、効率的にかつ長時間勉強している。」
私(これじゃあ、『和田式 高2からの受験術』をプレゼントした意味が半減だな。受験勉強が何より大事という価値観を変えないと、ダメなんだな……!)「あのな、アキコ。大学に合格するには、(受験勉強も大事だけど)神様が合格させたくなる人になるのが(一番)いいんだよ……。」

 こう言うのが精一杯。アキコには、受験勉強ばかりでなく、いろいろな本を読み視野広く、家族との交流も大事にして(大学に行ったら戻ってこない可能性も高い)ほしい。そうした方が長い人生絶対プラスになるし、受験合格ということにしぼってもそうだと思うのだが……。

 食事をしながらたっぷり話して7:45分。
 6時55分からいっしょだから、ちょうど1時間近くである。
 出費は、その後のケーキ代を入れても、約3,000円。安いものである。
 せめて、この父と子塾だけでも、視野を広げたり家族との会話に役立つ時間としてー月1回ではあるがー確保していこう。このように改めて決意した私であった。

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◆留意点・その他

・10月の父と子デートで一番記憶に残っているのは、次のやりとりである。

アキコ「~お父さんは、(アキコが結婚して)孫ほしいでしょう。」

私「そりゃほしいが、それ以上に、アキコお前のためなんだ。お父さんは、アキコが結婚しなくても、いてくれるだけで幸せだろ。でも、いずれお父さんもお母さんも亡くなるんだ。そのとき、結婚していないとアキコはひとりぼっちになるんだよ。マザーテレサみたいに、修道会のような組織があれば、若い人が次々と入ってくるから、組織が守ってくれる。マザーテレサの葬儀のTVを見たけど、キリスト教ばかりでなくて、いろいろな宗派の人が参列していたぞ。というのは、マザーの組織では、生前その人の宗教を訊いていて、その人の宗教にのっとって弔っていたからなんだ。そんなふうに、ある組織に入っているいるなら、大丈夫かもしれないけれど、そうじゃなかったら、ひとりぼっちになる。だから、アキコのために、お父さんは、結婚した方がいいと思ってるんだよ~」こんなやりとりがあった。いい人が現れなければ、必ずしも結婚しなくてもよいと、アキコは考えていた。


・平成27年11月14日(土)夕方6時25分から7時35分まで同じレストランで、父と子塾というか夕食を共にしながらアキコとデートした。学校での様子からアキコの願いなど、いろいろなことがわかった。普段なかなかじっくりと会話する時間がないので、かけがえのない時間となっている。
 その中でアキコに紹介した一冊が白駒妃登美『子どもの心に火を灯す 日本の偉人の物語』である。歴史好きを育てると同時に、歴史を今に役立てるとはこういう本を読むことだと思える本である。

子どもの心に光を灯す日本の偉人の物語 (親子で受けたい歴史の授業)

子どもの心に光を灯す日本の偉人の物語 (親子で受けたい歴史の授業)

  • 作者: 白駒妃登美
  • 出版社/メーカー: 致知出版社
  • 発売日: 2015/09/24
  • メディア: 単行本

 


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