「父と子塾」から「親子ツーウエイ」へ 第1015号ー開店したばかりのイタリア料理Aにてー [D1 父と子塾]
◆リード:アキコが高1になったら、父と子塾は今の形(中3アキコと小5クニコがいっしょにやる)をやめて、アキコとクニコは別々にマンツーマン・ツーウエイ方式でやる。こう3月に伝えておいた。4月29日昭和の日に、その第1回目を行った。名前は、「親子ツーウエイ」としたが、実質は第三期父と子塾である。
平成26年4月29日(火)
「父と子塾」から「親子ツーウエイ」へ 第1015号
ー開店したばかりのイタリア料理Aにてー
【父と子塾をやめ親子ツーウエイへ】
中3のアキコと小5のクニコは、仲がよい。とはいえ、これだけ学年差のある姉妹がいっしょの「父と子塾」には、無理が生じていた。また、高校受験を控えていたアキコには、「父と子塾」に参加するゆとりもなく、私自身職場のいじめで心身共にへとへと状態で、第二期父と子塾は、昨年11月24日の第二期166回目を最後にお休みとなっていた。
アキコ(・クニコ)には、4月からはこれまでの父と子塾をやめ、別々にそれも形式を変えてやると伝えてあった。つまり、渡辺美樹氏もそうだったように、アキコとマンツーマンで食事をとりながら、父親として生き方やその都度その都度必要と思われることを話したり、学校での様子などを聞いたりする形式である。いわば、形を変えた第三期の父と子塾とも言える。
4月1日には、アキコに次のメモを手渡していた。
■アキコへ
1 「父と子塾」をやめ「親子ツーウエイ」へ
父と子塾はやめる。
そして「親子ツーウエイ」を始める。
内容は読んだ本など学びをシェア(分かち合うこと)すること。
場所は、家または喫茶店などのリラックスできる場所。
回数は、月2回ほど。
2 お小遣いについて
○ 月3000円(高1時)
○ お小遣いをやる前提
① 本田健のアイウエオーディオ倶楽部のCD&冊子を学んでおくこと(月2,800円)
→ 「親子ツーウエイ」で学びをシェア
② お勧め本1,2冊を読んでおく または お勧めCDを1本聴いておくこと
③ お父さんに教えることを用意しておくこと
↓
これができたら、3,000円。さらに、2割分600円追加(天引き貯金へ)。
【実際は…?!】
前号で紹介したように、K山の紅葉谷を散策しそのままイタリア料理店Aに入って、往復の時間も入れて、たっぷり1時間あまり食事をしながら会話を楽しんだ。
■私から話したこと(記憶による)
○時間を効率よく使うには、無駄なことをしないこと。ドラッカー「最も効率の悪いことは無駄なことを効率よくやること」と言っている。
渡辺美樹氏は、高3になって大学に行くことに決め、早大と慶大に受かった先輩に使った学習参考書を聞き、共通していた参考書を使って受験勉強を始めた。受験日まで逆算して1日のページ数を割り出し、1日4時間やれば合格できると計算して、その通りにやって合格したこと。だから、長期的に考えれば(長期計画を立てれば)、必要以上にあくせくする必要はないこと。
○渡邉美樹氏は、学生時代に社長になってどんな会社を興すか決めるために北半球一周旅行をした。ニューヨークのある喫茶店で人種に関係なく歌ったり踊ったりしながら楽しそうに飲食しているお店を見つけて、これだって思って外食産業の事業を始めようと決めたこと。だから、どんな将来どんな職業に就くかを決めるのも大事な勉強で、学校の勉強だけでは足りないこと。
○あーちゃん(アキコからは祖母、私の実母)は、中学時代に編み物の先生になることに決めて、高校卒業後すぐに東京の編み物学校(日本一の先生から習ったという)へ行ったこと(東京の学校に行くことは、当時としては今で言う欧米に留学するようなイメージであったという)。半年後、編み物教室を開いて大繁盛したこと。(おかげで土地が買えたこと)現在も、実母は書道教室を開いてお金に不自由することなく生活を楽しんでいること。だから、よい仕事をもつことは豊かに生活するためにも大切なポイントであること。お前にもその実母の血が流れていること。
お母さん(妻)は「教師なんて大変だからやめておきなさい。」と言っていたようだけど、お父さんは教師になってよかったと思っていること。……こんなことも話した。帰りには、たまたまイタリア料理店Aのすぐ近くにあーちゃんが昔開いていた編み物教室の場所があったので、ここがその場所だと教えた。(現在は駐車場になっている。)
渡辺美樹氏の話が多いが、今回の課題のテープが<七田眞のCD対談 vol.11 ワタミ流 夢のかなえ方/渡邉 美樹氏 >だったからである。このCD(かつて私が聴いてよかったCD)を聴いておくことが、今回のアキコの課題だったのである。
ちなみに、課題図書は、『バビロンの大富豪』であった。これは、富豪になるには一生懸命に働くこと。働くことの価値を教えている一冊なのだが、実におもしろくためになる本である。(アキコはこの段階ではまだ半分しか読んでいなかった。)
■アキコが話したこと
○高校では書道部に入ったこと。毎日、5時から6時頃までやって帰ってくること。野球部のときのような先輩・後輩の関係はない(強くない)こと。顧問の先生はまだ来ていないのでよくわからないこと。
○勉強はあまり難しくないこと。英語がおもしろいこと。英語や数学など予習が必要なこと。
○友達はできたので、心配はいらないこと。
これ以外に、「新緑がきれいだな。」とか(出されたスパゲティ料理が)「うまい。」(交換し合って食べた。)とか、通常の会話ももちろんあった。
少しがっかりしたのは、散策時に「ヤマブキ」の花が咲いていたのだが、あれだけ花の名前の由来を親子でしっかりと学習したのに、アキコは忘れていたことだった。(ヤマブキ色とは、濃い黄色の別名である。)
アキコは、高校入学に合わせて買ってもらったケータイで、一生懸命料理を撮っていた。ここに新しいイタリア料理店ができる(た)ことは、友達の間でも話題になっており、格好の話ネタになるからであった。
このように、新しい職場にも慣れたところで、ようやく食事を取りながらの「親子ツーウエイ」第1回目が実現した。
私「父と子塾はやめにして、今後はこんな形で月1回食事をしながら会話しような。いいだろ。」
アキコ「うん。」(ま、いいか。料理もおいしいし。)
月1回、高校生のアキコを会食ツーウエイをすること。父親の私は、伝えたい価値観・生き方などを話し、アキコが読んだ本や聴いたCDの感想を聞いたり、アキコの学校生活の様子を聞いたりする。アキコにとって価値あるものになるように、教材となるCDやお勧めの本の選定には心を配ろうと思う。
ただ、お互いに楽しいひとときにしたいと思っている。楽しい雰囲気の中でこそ、学びも深まると思うから。
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◆留意点・その他
・第二期166回父と子塾は2013年11月24日(日)17:40~18:25だった。メインテキストは、ショーン・コヴィー著「7つの習慣ティーンズ」67p~83pの第一の習慣「主体的に行動する」だった。この本も名著である。中学・高校生に(大学生にも)強くお勧めしたい。
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