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なぜいじめに耐え抜くことができたか!? その3 第1013号 [L 仕事]

◆リード:
 すさまじいいじめ遭った職場から「転勤」という形でようやく解放された。今の職場も○市の中心校で決して楽な学校ではないのだが、学級担任からはずれており、いじめはなく以前に比べれば極楽である。ようやく体調が復調してきたところで、冷静に当時のいじめをふり返り、その過去を清算しようと思う。

平成26年4月30日(水)

なぜいじめに耐え抜くことができたか!? その3 第1013号

ー職場のいじめ体験記 その8ー

 1年3ヶ月に及んだ職場でのいじめになぜ耐え抜くことができたかついて、前々号では、次にように書いた。

・「職場のいじめに耐えることができた第一の理由は、間違いなくあたたかい家族の支えであった。「家族は、最も身近にある最強のセーフティーネット」であった。」

・前号では、「第二の理由として、真(親)友Tさんの存在(励まし、アドバイス)」をあげた。

 本号では、いじめに耐え抜くことができた第三の理由として、本をあげたい。つまり、書物に記された「先人たちの教え」である。

 聖書などの宗教的な本を除けば、次の4冊がとりわけ助けになった。

■一冊目は、D・カーネギーの『道は開ける』(『HOWTO STOP WORRYING AND START LIVING』)
 この本は、大学時代から悩みのある度にしばしばひもといてきた愛読書だが、この試練の時期もしばしばひもとくこととなった。実際、その度ごとに得られることが多かった。本で紹介されていた悩み解決の処方箋は、かなり効果があった。

■二冊目は、はせくらみゆき『カルマからの卒業』ーあなたを縛るカルマプログラムを作動させない方法ー
 この本もよかった。「何かが起きるからだめじゃない。カルマは揺り戻しのシステム」とあり、「~何かが起こるからダメじゃなくて、起こることで、再び愛の姿に戻ろうとする揺り戻しのシステムであり、大いなる神のしくみである~」とあった。ここだけ読むとさっぱりわからないだろうが、平たく言えば、いろんな一見よくないことが起きるのは、「愛」に気づかせたり広げたり深めたりさせるためということである。

 これ以外にも地球星の5つのルールとして ①三次元の法則 ②混在の原則 ③二極性の原則 ④因果の原則(カルマの原則) ⑤創造の法則 をあげて、説明している。
 たとえば、「二極性の法則」は、次のように説明されている。

○二極性の法則…これは本来、愛という一元性のものを、二極性に分けることによって、極性の可能性を探求し、体験を通して学ぶことができるようにするために設定されました。
 つまり、愛の属性である光や喜び、ワンネス……といったものを体感するために、その真逆なものを表してみるという方法です。
 光とは何かを知るために、光り輝く部分と、暗い部分をつくり、喜びとは何かを知るために、喜びとかけ離れたもの(怒り・悲しみ・寂しさ……)をつくり、ワンネスとは何かを知るために、分離をつくってみたのです。そうすることにより、愛とは何かということを、味わい体感し、表現することが可能となります。(同書90ページより引用)

 この法則から考えると、「思いやり」や「尊厳」とは何かということを深く知るために、その対極にある「いじめ」が存在しているともいえる。

■三冊目は42年間ソニーに勤務し、CDやAIBOなどの開発を主導した天外伺朗氏の書いた『問題解決のための瞑想法』(『運力』もよい)であった。
 内容の紹介は割愛するが、親との関係を含めて対人関係のどろどろしたものの解決には有効だと思う。


■最後にあげるのが、森信三氏の『父親のための人間学』
 ある意味で、これが一番参考になった。
 というのは、今回の「職場でのいじめ」という逆境を受け入れ乗り切る覚悟を、私に決めさせたからである。

 特に参考になったは、「逆境と天命」の項目である。次にように書いてあった。

○「~与えられた運命を背負って立つ覚悟、すなわち根本の肝のすわりが、何としても一番の土台であります。~本論の「逆境に処する態度」の第一として、自分に与えられたマイナス面を、絶対不可避な絶対必然として、ここに肝をすえるほかないということです。第二には、このマイナス面はマイナス面として踏まえながら、渾身の力を振り絞って、このマイナス面をプラスに逆転し反転して生きるということであります。これは裏返せば、そういう潜在的エネルギーが秘められていればこそ、神はこの人に逆境的試練を加えたもうたのだともいえましょう。」

○「ですから、逆境はすべて神の恩寵的試練であると申せましょう。ところが、これは最初からそうは思えないものでありまして、何年かたってみて、はじめて逆境の中に秘められていた神の恩寵に気づくというのが、われわれ凡人の道ゆきでありましょう。~逆境のどん底というものは、まず三か年ぐらいで、~その三か年のうちでも、真の極陰期は一年くらいともいえましょうか。この雌伏期に泰然として「肝をすえる」ことが、何よりも大事な心構えと態度ではなかろうかともいます。このように「肝をすえる」ことによって、そこから初めて絶対に通じる真の智慧の微光が射し初めてくるものであります。」

 この項目には、「大学卒業後貿易商社に勤め」「海外生活の経験もあって三か国語にも通じるほどの頭脳明晰にして美貌」で「三十歳にして失明という過酷な運命に遭遇」「自殺未遂四回」という女性の例が紹介されていた。

 <真の極陰期は一年くらい>、私は過酷のいじめの中にあっても3月31日まで逃げない投げ出さないでがんばり抜こうと覚悟を決めた。

 つまり、先人たちの教えに従い、<肝をすえる>逃げない・投げ出さないで最後まで頑張り抜こうと覚悟を決めたことが、いじめを耐え抜くことができた第三の理由であった。

 「起業を志している者が、ここで逃げたり投げ出したりするようでは絶対ダメだ!」
 「あきらめないでがんばり通せる者だけが起業に成功できるんだ!」
 「この逆境は、起業を志している私を鍛えるために生じているんだ!」
 
 このように、逆境を意味づけして自分を鼓舞していた。

 『父親のための人間学』の「逆境と天命」の項目には、次のような文章もあった。

○「~こうした面から考えてみますと、逆境というマイナス面の裏には、「秘匿の恩寵」ともいうべきプラス面が秘められているのであります。またその反対に、上昇気流に乗ったプラス面の展開期には、よほどの人でない限り、人間には必ずおごり、たかぶり、人の気持ちの察しがつかなくなり、これが人心離反の因となり、「蟻の一穴」ともいれる千載の悔いを残すことにもなりかねないのであります。~「ものごとはすべて一長一短」というわけであります。」

 さて、今回の逆境というマイナス面の裏にある「秘匿の恩寵」ともいうべきプラス面は一体何だったのだろうか。(続く)

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いじめは「神の恩寵的試練」!?

◆キーワード:1 いじめ  2 職場の人間関係   3 いじめに耐える

◆留意点・その他

【1年あまりにおよぶいじめ】(1006号より)

 ようやくこの4月からの転勤で、いじめ抜かれた対人関係から解放された。いじめは、一昨年の1月から表面化したから、1年と3か月近くも続いていたことになる。
 この日の来るのを指を折りながら待っていた。
 終わりがあるからこそ、このいじめに耐え抜くことができたとも言える。
 ようやく新しい職場にも慣れ始めた今、いじめぬかれた過去を清算するために、いじめのごくごく一部だけ書き記そうと思う。
 読者のみなさんは、憤ることがあっても、決していじめた人が誰かを追及したり、このブログを炎上させたりしないでほしい。そのため、架空の話という設定で書いていく。


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