中高生となった娘と丸1日デートを楽しむ方法 その1第1001号 [A2 一対一のデート]
◆リード:中年の父親が中高生になった娘とデートするのは容易でない。映画やショッピングといっても、親よりも友達と行きたがるし、そもそも部活動だ、受験勉強だ……といって時間がないのである。デートするだけでも難しい。さらに、娘の方が(も)楽しいと思う、それも丸1日のデートとなれば、きわめて難しい。果たして中高生となった娘と丸1日デートを楽しむ方法はあるのか!?
2013年10月12日
中高生となった娘と丸1日デートを楽しむ方法
その1 第1001号
ーいくもあるハードルを越えるー
近況:
2月3日(月)節分は、恒例の豆まきをした。かけた時間5分あまり。それでもトイレも含めて家中の部屋という部屋に「鬼は外! 福は内!」と言いながら豆をまいた。
最後は、玄関に「鬼は外!」と言いながら豆をぶつけ、私が鬼のつもりで外に一旦出て、「福は内!」というかけ声と共に福の神のつもりでまた家の中に入った。
本当に短い時間ではあったが、厄払いをした気持ちがして心地よかった。
厄払いをしたところで、明日は「立春」である。やっぱり日本の伝統行事はよい。
【中年の父親と中高生との溝】
小さい頃、「お父さん、大好き!」であったとしても、子どもが大きくなり自立してくるにつれて、親への依存度は減ってくる。祭りに行くにも親よりも友達と行きたがるし、映画や文化祭などもそうである。
ショッピングだけは、親のお金が必要だから、親と行きたがるというか親と行かざるを得ない。これがほとんど唯一ではないかと思うぐらいである。しかし、このショッピングですら、母親はよいとしても、父親の私はあまり参加する暇がないし、ショッピングにはそもそもあまり興味がない。
かくて、父親と中高生の娘とは、ほとんど交流がないというのが一般的ではないだろうか。
わが家の場合も、例外ではなく、部活動がある間は部活動にわが子を取られ、その貴重な部活の休みの時間は友達とデパートや映画館へというパターンが多かった。
部活動から引退したと思ったら、今度は受験勉強に取られ、息抜きはやはり友達とデパートや映画館へというパターンが続いている。
なんだかんだ言って、中学生になると、親子ーとりわけ父親と娘ーが交流するのは、容易ではないのである。部活動、受験勉強、友達との交遊……が優先されてしまうからである。
【親離れは成長の証】
こうした親離れは残念ではあるが、子どもの成長の証でもある。自分でバスや電車に乗って映画館やデパートに行けるようになったこと。そのような企画力が育ったこと。友達との社交性……。
考えてみれば、映画もデパートでのショッピングもレストランでの食事もどれもはじめは親が連れて行き、共に楽しんだものばかりである。ふり返ってみれば、子どもは親から学んできていたのであった。
【中高生となった娘と丸1日デートを楽しむ秘訣は?】
父親とよりも友達と遊びたいという娘に対して、父親が娘とデートするのは、どうしたらよいか?
それも娘が「あーお父さんとのデートは楽しかった!」と思われるようなデートにするにはどうしたらよいか!?言い換えれば、お父さんにつきあってあげているというデートではなく、娘自身が楽しみ、「あー楽しかった!お父さんありがとう!」と言われるようなデートである。
簡単なことで、その秘訣は、娘が本当に行きたいと思うところへ行くことであり、娘の希望を叶えるということである。
しかし、言うは易く行うは難しで、娘が行きたいと思うところへは、映画にしてもデパートにしても父親とよりも友達と行きたいというわけなのだ。
【娘がとっても行きたいディズニーランド!】
さて、15歳中学3年生の長女アキコがどうしても行きたいところがディズニーランドである。アキコのディズニーランドへの憧れは強く、将来そこで働きたいとすら思っている。「9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方 」を私の書棚から借りて読んだことをスタートとして、「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」「ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと 」「ディズニー ありがとうの神様が教えてくれたこと」「ディズニー サービスの神様が教えてくれたこと 」「ディズニーランドであった心温まる物語」は、自分で買って読んだほどの入れ込みようである。
だから東京ディズニーリゾート30周年の昨年夏には、東京ディズニーランドに行った。千葉にいる親類の家を訪問する形で。
前号で紹介した原アカデミー主催の内観に参加するために東京に行くことになったとき、アキコは「ついでに東京ディズニーランドに行きたいな。」とぼそっとつぶやいた。私は、<お金がかかるから無理かもしれない(無理だろう)けど、本当に行きたい>とアキコが思っているのはすぐにわかった。
さあ、思いもかけず父と子のデートのチャンスが巡ってきた。
こればかりは友達とおいそれとは行けない。なぜなら万単位のお金がかかるし、県外それもかなり遠くであって、時間もかかる。つまり、友達という強力なライバルの存在はない。
しかも、アキコは映画よりもショッピングよりも何よりも行きたいところなのだ。
【父と娘のデートという夢実現のハードル】
がしかし、さすがに東京ディズニーランドとなると、親の方のハードルも決して低くない。
まず第一にお金の問題。原アカデミーで単に内観するだけなら日帰りで新幹線代とセミナー代一人7,000円をいれても約5万円である。ところが、1泊してディズニーランドとなれば、倍の10万円かかる。これが一つ。
第二に、時間の問題。日帰りですまなくなる。それも、ディズニーランドとなれば朝早く出て夜遅くまでそのまま宿泊ということになる。丸1日どころか丸々1日プラス宿泊なのだ。
第三に、第二の問題と関連して、山積している仕事がこの休みの日丸々2日間(原アカデミーでの内観を入れて)にできなくなることである。ということは、その分の仕事をあらかじめどこかでしておかなければならないわけである。これが可能かということである。
さらに言えば、忙しい職場にいて、プライベートの休みの日とはいえ、ディズニーランドに行くことははばかられた。
かくて、即答は避けて、アキコには
「検討してみる。」
とだけ答えておいた。
ところが、アキコはこの<検討してみる>という言葉をほぼOKというように受け取ったようで、にこにこっとしてとっても素敵な笑顔を見せた。
さあ、千載一遇の父親と娘とのデートのチャンス!
つかむべきか、それとも……(続く)
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