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ホームステイでハプニング!! 第979号 [E5 ユニークな伝統]

◆リード:「ロシア・A市の子供たち ホストファミリー募集!!~7月12日(金)夕方から14日(日)夕方まで~」というA市交際交流協会のチラシを見たアキコは、「ホストファミリー募集に応募したい。」と言ってきた。ここからわが家のホームスティの物語が始まった。応募から終了までの顛末記その5。
 順調な国際交流と思いきや、ハプニングが起きた。就寝後に、ベロニカさんがお腹が痛くなったのだ。妻は、「熊の胆」と「正露丸」を用意したが……。

2013.7.13(土) ホームステイでハプニング!! 第979号

ロシア花火.jpg

着物を着て、いっしょに花火を楽しむベロニカさん(ロシア人、女子15歳)!

着物は、ベロニカさんが自分で選んだ買ったもの。


【ベロニカがいない!?】

 14日(日)まだ夜明け前の午前3時(日中は交流のため仕事はできない。そこで、朝飯前に仕事を終わらせるために早く起きた私であった。)。
 起床した私は、ふと1階のアキコ(中3)とベロニカ(15歳、ロシア人女子、ホームステイ中)さんの様子を見た。夏なので、ふすまの戸が開いていたのだ。

私「あれ、アキコはいるのに、隣で寝ているはずのベロニカがいない!」
 (トイレ? それとも……?)

 30分後、また様子を見てみると、やっぱりベロニカはいなかった!
 不思議には思ったが、真夜中のことであるし、かまわず仕事を続けた。

 そして、朝6時過ぎ。

私「アキコ、ベロニカさんがいないみたいだけど、どこに行ってるの?」

アキコ「ああ、昨日の夜、大変だったんだよ。急にお腹が痛いと言い出して……。」

妻「食べたものを戻してしまって、ロシアの引率者のいるところへ連絡をとったの。そしたら、迎えに来て、その引率者たちのいるところへ帰ったの。」

私「そりゃー大変だったんだな。(ボクは早起きをするために、10時には就寝していた。)」

妻「通訳がいろいろ訳してくれたんだけど、<とってもよくしてくれて……、だからよくなったらまた戻りたい>って、言っているそうよ。それで救われたわ。」

私「そうだな、そうじゃなかったら、落ち込むよな。」


【「熊の胆」か「正露丸」か】

妻「寝る前に食べたアイスクリームが悪かったみたい。あれでお腹を冷やしてしまって……。ロシアでは、あんまり冷たいものを食べたりしないみたいなのよ。」

アキコ「そういえば、あたたかいものがいいって、確かロシアの本に書いてあった。」

妻「それで、お腹が痛いって言うから、「熊の胆」か「正露丸」どちらがいいって、両方薬を出してみたの。そしてら、正露丸を選んで、それを飲んだら戻したの。アイスクリームみたいだったわ。」

私「何だって、正露丸! あれはもともの日露戦争の時に、お腹の具合が悪くなった兵士がたくさんいて、正露丸を飲んでロシアとの戦いに勝とうということで、征露丸なんだ。当時は、「正」という字の隣に、ぎょうにんべんがついて、征伐の「征」と書いた「征露丸」だったんだよ。それをロシア人のベロニカに飲ませるとは(*冷静になって考えてみると、名前の由来は別に効能と関係なかった。)……。」

妻「でも、はいてよかったみたいよ。おかげですっきりしたみたいよ。」

私「そうか。はくとかえってすっきりするものな。だったら、正露丸でよかったかもしれない。でも、<とってもよくしてくれて……、だからよくなったらまた戻りたい>って、言ってたとは、救いだな。無事よくなって、いっしょに県立近代美術館でルーベンス展をみたいな。」

妻「体調が悪ければ、遠出はできないかもしれないわ。」

私「そうなったら、家でゆっくりしたり、市内でショッピングを楽しんだりでもするか。元気になってくれるといいな。」


【ベロニカ戻る】

 9時30分頃、ベロニカさんは、引率のロシア人達(大人)と市役所の人たちに連れられて、わが家に戻ってきた。ベロニカさんは、元気そうであった。

家族5人「よかった!」

 体調は戻り、予定通り、県立近代美術館でルーベンス展を見た。(車で片道1時間30分)
 ベロニカは昼食は、近くのアピタ内にあったマクドナルドでハンバーガーを食べた。そして、アピタ内でショッピングを楽しんだ。

 ベロニカさんは、余り社交的ではなく、かといっておとなしいわけでもなく、能力は高く芯は強い感じで、アキコに似ているタイプな感じなのである。しかも、言葉は英語で少し通じる程度である。なかなか直接、言葉で思っていることを言い合うことはできないでいた。

 それでも、思いやりのあるもてなしは十分通じているようで、うれしかった。

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◆キーワード:1 ハプニング  2 ホームステイ  3 国際交流

◆留意点・その他

*ホームステイ先から、一時的にせよ戻ったのは、わが家だけであった。


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