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妻の賛成が得られない時は……ーバッティングマシーンの購入記ー  第959号 [G 金銭教育]

◆リード:紅一点野球部で活動するアキコのために、バッティングマシーンを買ってやりたい私。一方、私が説得するも賛成しない妻。どうしたものか。

2013.4.5(金)バッティングマシーンの購入記  第959号

ー妻の賛成が得られない時は……ー

【レギュラーからはずれ代打でも打てないアキコ】
 紅一点、男子に混じって野球部の活動を続けているアキコ。4月6日(土)は、地元の地区中学校春季リーグ戦大会である。つまり、公式戦である。

アキコ野球.JPG

※ 正式のキャッチャーが準備をしている間に、ピッチャーの投球を受ける役をするアキコ

 2年生になって3年生が引退し、レギュラーの地位を獲得したアキコであったが、最近は、代打が多く、レギュラーの地位を1年生(この4月で言えば2年生)に奪われてしまっていた。
 代打での成績も、三振アウトが多く、このままでは代打での起用も危ないと思っていた。
 妻も心配して、3月の空いている時間に、アキコをバッティングセンターに連れて行った。それも、1ヶ月に1回程度では、焼け石に水だろう。

 そこで、私は家庭でできるバッティングマシーンがないか検索してみた。


【バッティングマシーンの発見】
 IT時代の現在は、バッティングマシーンの発見は簡単だ。さっそくカカクコムとアマゾンで検索。実際買った人のレビューを読んだり、商品の解説を読んだりして買う価値があるかどうか決める。要はコストに見合った効果が期待できるかというわけだ。
 バッティングマシーンの場合、実際に使っている動画も公開されていたので、わかりやすかった。

 アキコを呼んで、動画や解説(正面からのトスがバッティングの力を向上させる云々の商品価値の説明文)を見せて、こういった。

私「アキコ、家でも毎日100回以上も素振りの練習をしていても、最近なかなか打てないだろ。今のままの練習だけでは、あまり変わらないと思う。素振りの代わりにこのバッティングマシーンを買って練習すれば、打てる可能性が高まるんだよ。お父さんが、マシーンを買ってあげるから、アキコは予備のボールなどを買うということでどうかな。」

 動画と商品解説をじっと見ていたアキコは、

アキコ「お母さんに聞いてみる。」

こう言った。アキコは、なかなかいいアイデアだと判断したらしい。


【母親の言うことに従おうとするアキコ】

 翌日の帰宅後、すぐにアキコに聞いてみた。

私「アキコ、バッティングマシーンはどうする?」

アキコ「お母さん、ダメだって。(だから、やめておく)。」

 お母さんに反対されてまでは、買おうとしないアキコであった。


【妻を説得するが……】

 そこで、妻にも、動画と解説の文を見せて、説得した。

妻「いいとは思ったけど、やる場所がないでしょ。」

私「すぐ前の小学校のグランドでやればいい。」

妻「それには、許可がいるでしょう。」

私「朝早く、空いているうちにやればいい。それに、家の中だってできるんだよ。」

妻「バッティングセンターに連れて行けばいいでしょう。」

私「近いところはつぶれていたし、N市まで行くのなら、ほとんど何回も連れて行けないから、あんまり効果がないよ。」

 なんだ、かんだで妻は反対というか、賛成しなかった。

私「せっかく土・日も野球の練習に使っているのに、代打でも打てないでいる。このままだと、代打の役割もまわってこなくなるかもしれないよ。6月、7月で野球部の活動は終わってしまうんだから、今しかないんだよ。」

妻「好きにすれば。」

 まったくお金がかかることになると、とたんに慎重になる妻である。
 私一人が買い与えるよりも、「お父さんもお母さんもアキコにがんばってほしいんだよ。だから、二人で買ってあげるね。」とやれば、アキコももっとがんばろうと思うだろうに……。


【次の一手は?】
 さて、ここで購入をあきらめるかどうかである。金額は約5000円。買ってやれない金額のものではない。買ってやれば、ヒットを打つ可能性(あくまで可能性だが)が高まりそうだ。つまり、効果が期待できそうだ。しかも、アキコが土・日も使って野球練習をしてきたことを考えれば、これまでの練習に費やしてきた時間をより実りあるものにできるように、買ってあげるべきだ。このまま私が引けば、アキコはこれまで通り家では百本の素振りで終わるが、私が引かなければアキコはバッティングマシーンを使った練習を家ですることになる。その結果、ヒットを打つ可能性が高まる……。

 かくて、土・日もかけてきた今までの練習をムダにしないためにも、私の判断でバッティングマシーンを買ってあげることにした。
 

【届いたマシーン】

 注文したことが分かると、妻は
「えっ、買ったの!? どこでやるの。」
と驚いた。私があきらめたと思っていたようだった。
 そんな母を見ながら、アキコは、大喜びすることもなく、普通にしていた。単二の電池が3本ないと動かないので、さっそく電池購入となった。
 

【価値観が違っているからいい】
 夫婦は価値観が違っている場合が多い。(夫婦でなくても、2人以上いれば価値観は全く一致することはないのだから、違う場面が生じるのは当たり前である。)いっしょに行動することが多いわけだから、それが表面化する場合も多いのである。

 妻は、「小学校のグランドは勝手に使ってはいけない。」「家の中で使うのはむずかしい。」「あと3,4ヶ月で引退だから、使う期間が短くてもったいない(こう思っているかどうかは定かではないが)。」……などと考えて購入に賛成しなかった。(そもそも効果も疑っているのかもしれない。)

 私は、「小学校のグランドだって、朝早くちょっぴり使ったって迷惑にならない。」「それにマシーンの使い勝手が分かったら、家の中でやればいい。」「あと3,4ヶ月で引退だから、購入を躊躇している時間はない。」「少しでも、バッティングの力をあげて、アキコが代打で打てるようにしたい(これは妻も同じだろう)。そのための、5千円など安いものだ。」……と考えて購入を急いだ。(効果は確かに未知数だが。)

 私がこのまま何もしないことは、結局、妻の価値観・判断で物事が進むということだ。
 私は、どうしてもアキコにチャレンジしてほしかったので、私のお金で買い与えることにした。このようなお金の使い方が価値があると思っているし、そのことも含めてアキコに学んでほしかったので。つまり、金銭教育はお金の使い方であり、何に価値を見いだすのかという生き方・価値観の教育でもある。私は、「自分を伸ばすこと、チャレンジすることにお金を使うことに躊躇するな」ということを教えたのである。あわせて、お金に見合った効果があるかどうかよく調べること、だからといって効果は見込みであって絶対ではないこと。それでも購入は躊躇するなということ……なども。

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◆キーワード:1 価値観  2 金銭指導  3 夫婦の意見の対立

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qooo

紅一点、頑張るアキコちゃん格好いいですね〜。
この先の将来で、きっと、今の頑張りが実を結ぶ時が
きっとくるはず。心から、応援しています!!!
by qooo (2013-04-23 21:04) 

ファーザー

>qoooさんへ
いつもコメントありがとうございます。

この男子に混じって部活動をした経験は、アキコの将来の仕事に絶対活きると思っています。
応援ありがとうございます!
by ファーザー (2013-04-27 07:19) 

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