母のための「ぼけ予防五カ条」その1 第950号 [K2 親孝行]
◆リード:1月3,4日と母と二人でよく話した。妻とアキコ、クニコが妻の実家(わが家から車で5分の同じ市内)に帰っていたから。たまたま親類の通夜・葬式の準備もあり、その辺りの確認も必要だった。母と話していて、5分前に話したことを忘れていたりしたことや、数日前に話したことを覚えていなかったりすることが、わずか1時間ほどの会話の中で15,6回ほどもあった。母は自分がぼけてしまうことを何よりもずっと恐れていたが、少し私も心配になった。さっそく対策を取り始めた。
2013.1.4 母のための「ぼけ予防五カ条」その1 第950号
近況(今となってはそうではないが):
昨日まで、妻とアキコ、クニコは、自宅から車で5分の実家に帰省していた。はじめの年こそ、私もいっしょに妻の実家に泊まっていたが、家が近いことや、義母と義兄(未婚)の水入らずにした方がよいと考えたことで、近年ずっと妻とアキコ、クニコだけを置いて、自分は帰ってきている。
3日の日、妻とアキコ、クニコは、義兄とボーリングを楽しんだそうだ。
4日の夜には、妻とアキコ、クニコは帰ってきた。2日から2泊3日の帰省である。
もっとも、ひな祭り、誕生日祝い、クリスマス会などの家族イベントの度に義母・義兄をわが家に招待しているし、毎週末、妻は実の母のためにいっしょに買い物をしてあげている。お互いの親をサポートする年齢となったのだ。
一方私は、4日のお昼は、実母といっしょに近所のラーメン屋で外食した。もちろん、私が支払ったが、実母が「おいしいラーメンだの!」と言って、とても喜んでくれたので、うれしかった。
さて、1月3,4日と母と二人きりでよく話した。妻とアキコ、クニコが妻の実家(わが家から車で5分の同じ市内)に帰っていたから。たまたま親類の通夜・葬式の準備もあり、その辺りの確認も必要だったから。
母と話していて、5分前に話したことを忘れていたりしたことや、数日前に話したことを覚えていなかったりすることが、わずか1時間ほどの会話の中で15,6回ほどもあった。
私「~だから、それは~こうするってさっき言ったでしょ。」
母「ああ、そうだったの。」
母は自分がぼけてしまうことを何よりもずっと恐れていたが、さすがに私も少し心配になった。
【早めの対応・予防こそが一番!】
はっきりとした認知症になり、大変になってから対策をするよりも、早めに対応し、予防ないし症状を遅らせることが、お互いのために一番よい。
こう考えた私は、3日の夜、書斎にこもり、ぼけ対策に関係する本を2冊ほど目を通した。ぼけ対策をしようと、昨年のうちに購入しておいた本である。
一冊は、『ぼけになりやすい人 なりにくい人』で、社会福祉法人 浴風会病院院長の大友英一医師が書いた本である。
もう一冊は、『なぜ、「回想療法」が認知症に効くのか』で、社会福祉法人照敬会理事長の小山敬子医師が書いた本である。小山氏はjustCDで講演を聞いたことがあり、回想療法による介護施設「大人の学校」を展開し、認知症の改善に成果を上げている方である。こちらの本は、すでに去年10月20日に読み終えていたが、またぱらぱらを読み返した。
【「ぼけ予防10カ条」を読む】
4日、いっしょに朝食をとりながら、『ぼけになりやすい人 なりにくい人』で紹介されていた「ぼけ予防10カ条」をかいつまんで読み聞かせた。
実母は、うなずきながら興味をもって聞いていた。
そのまま紹介すると、次の10カ条である。
■「ぼけ予防10カ条」
○ぼけ予防10カ条の1
「塩分と動物性脂肪を控えたバランスのよい食事を」
○ぼけ予防10カ条の2
「適度に運動を行い足腰を丈夫に」
○ぼけ予防10カ条の3
「深酒とタバコはやめて規則正しい生活を」
○ぼけ予防10カ条の4
「生活習慣病(高血圧、肥満など)の予防・早期発見・治療を」
○ぼけ予防10カ条の5
「転倒に気をつけよう・頭の打撲はぼけを招く」
○ぼけ予防10カ条の6
「興味と好奇心をもつように」
○ぼけ予防10カ条の7
「考えをまとめて表現する習慣を」
○ぼけ予防10カ条の8
「細やかな気配りをしたよい付き合いを」
○ぼけ予防10カ条の9
「いつも若々しくおしゃれ心を忘れずに」
○ぼけ予防10カ条の10
「くよくよしないで明るい気分で生活を」
私「~ぼけ予防10カ条の2<適度に運動を行い足腰を丈夫に>とあって、…歩行で足腰を丈夫にするとともに、手をよく使うことも大切です。手をよく使うことは、脳の機能を活発にするためにも重要です。料理を作る、日記をつける、楽器を奏でる、絵を描くなどは、手を使うことになりますので、ぼけ予防のためにいっそう効果的です…と書いてあるよ。」
実母「お母さん、日記と家計簿をつけているよ。」
私「そうなんだ。それぼけ予防に効果があるんだよね。あと、料理も作ることや、書道も手をよく使うから、その意味でもぼけ予防に効果があるんだよね。書道をやっていてよかったね。」
私「~ぼけ予防10カ条の6<興味と好奇心をもつように>とあって、趣味やボランティア活動なんてぼけの予防にとってもいいんだって。お母さんは、書道を教えているから、それはすごくぼけの予防になっているんだよ。」
実母「そうだの。」
こんな感じで読み聞かせた。(続く)
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◆キーワード:1 ぼけ防止 2 親孝行 3 認知症
◆留意点・その他:
・ぼけ予防10カ条の1「塩分と動物性脂肪を控えたバランスのよい食事を」の中で、「バターの代わりに植物性マーガリンにする」などという誤った記述もあり、そこは実母には読まなかった。杏林予防医学研究所所長の山田豊文さんは「マーガリンをやめよう」と提唱している。こちらの方が正しいと、私は判断している。
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