アキコ、生徒会副会長に立候補! その1 第936号 [D6 親が教える・その他]
◆リード:アキコが生徒会副会長に立候補した。立ち会い演説会の原稿をはじめ、放送原稿、ビラ原稿など、どうしたらよいか、アキコの方から相談を受けた。信頼されている証拠である。私が行ったアドバイスは何か?!
2012.11.28 ★アキコ、生徒会副会長に立候補! その1 第936号
ー立ち会い演説会のスピーチ原稿へのアドバイスー
近況:
寒くなってきた。わが家は週1回ペースで鍋物となってきた。キムチ、塩、トマト……と、鍋物のスープは既製品のいろいろな味に挑戦中である。
さて、11/7(水)夕食は、鍋物(塩)であった。
アキコが盛り付けてくれたのだが、最初に盛り付けたのが、私のものであった。
私は、言葉には出さなかったが、感激していた。
11/18(日)夕食も、鍋物(キムチ)であった。
クニコが盛り付けようとしていたのだが、
私「お父さんが先だぞ。」
と思わず(心配になって)言ったら、
クニコ「わかってるよ。」(そうしようとしていたところだよ。)
と言った。
昔と違い、そもそも妻自体が夫よりも子どもの物を盛り付けるのが全くめずらしくないというか、ごく普通の時代である。わが家では、ショートケーキを選ぶのも、お父さん、お母さん、姉のアキコ、妹のクニコの順であった。ずっとそう躾けてきたのだが、とうとうアキコ、クニコの二人とも、その躾は完成した。
アキコが生徒会副会長に立候補した。アキコ自身によれば、小学校の時からやることを決めていたのだそうだ。
アキコ「お父さん、立ち会い演説会のスピーチ原稿とか、あとで見てほしいの。」
私「うん、わかった。」
こう答えたのが、11月27日(火)のこと。翌28日(水)夜、アキコの書いた400字詰め原稿用紙2枚あまりの下書き原稿をざっと読んだ。
私「アキコ、アキコは本当に副会長に当選したいのか。」
アキコ「うん、したい!」
アキコの決意(願い)を確認したところで、ざっと読み終えた立ち会い演説会のスピーチ原稿をもとにさっそくアドバイスした。
【当選のための基本戦略】
私「アキコ、当選したいんだったら、こんなふうに書いたらいい。」
こう言って、次のような基本戦略を話した。
■当選するための「立ち会い演説会のスピーチ原稿」の基本戦略
まず、アキコが当選したらやりたいと思っている5つほどのうち、
◎アキコが強くやりたいと思っていて、なおかつみんなも強く願っている(支持する)こと……これが一つくらいある(とする)。
○アキコがやりたいと思っていて、みんなもよいと願っていること……これが二つくらいある(とする)。
△アキコはやりたいと思っているけれど、みんなはさほど願っていないこと……これが一つぐらい(とする)。
×ないし△アキコはやりたいとけれど、みんなは願っていない、あるいは反対していること……これが一つぐらい(とする)。
こうだとすると、限られた演説時間なのだから、◎のことを中心に、○のことについても織りまぜて話すこと。×や△のことは言わないこと。これを基本にするとよいことを話した。
私「アキコは、みんなが主役になる学校をつくるために、<みんなの活躍の場を増やす学芸会のようなものを開催すること>を提案しているけど、おそらくこれは◎の内容だろう。共感する人は多い気がする。<ちょっとした楽しみをみんなで企画し、それをもとに今月のお楽しみカレンダーをつくること>なども、○の内容だと思う。」
アキコ(ふむ、ふむとメモを取りながら真剣に聞いている。)
私「ただ、あいさつ運動は反対はないだろうけれど、みんなはさほど願っていないような気がするね。<学芸会のようなものをやる中で仲良くなって、自然にあいさつし合う関係がつくれたらすばらしいと思いませんか>ぐらいでいいと思うよ。あと、ありがとうの輪を広げるうんぬんは、あまり受けないかもしれないね。これは、演説では言わないにしても、大事なことなら当選してからやればいいんだよ。」
アキコ(ふむ、ふむとメモを取りながら真剣に聞いている。)
私「「絶対~」、「必ず~」など使わない方がいいよ。アキコは真面目だから、<約束したのにできない>となると、アキコは苦しむことになる気がする。」
【アキコのビジョンを聞く】
この後、アキコが副会長としてどんな学校にしたいのか、下書き原稿をもとに、いろいろ質問した。アキコの真剣さが伝わってきて、うれしくなった。
明日までに、広報の原稿を書き上げる必要があるとのことなので、質問した内容をもとに、制限枠いっぱいで文章を作ってあげた。次の文章である。(400字詰め原稿用紙3枚の立ち会い演説会のスピーチ原稿は、アキコが書く。)
■私は、「みんなが主役になって、いきいきと活躍できる学校」をつくっていきたいです。学校のスケジュール表には、一人一人が活躍でき、楽しみにするようなイベントや、ちょっとした催しなどでいっぱいになっている、そんな学校です。そのために、会長と力を合わせてがんばります。みなさん、応援をお願いします!
妻「自分で書かなくていいの。」
私「いや、これはみんなアキコが言っていたことなんだよ。」(それを短くまとめただけ)
アキコ「これは、アキコの思っていることそのものだ。」
というわけで、私の要約力は正しかったようだ。
アキコは、小学校から立候補することに決めていた「副会長」。ライバルのIさんとの接戦が予想されるそうだ。接戦の中では、立ち会い演説会のスピーチの内容(及び態度)が、当落を左右するだろう。
アキコは、この場面で、父親の私を頼りにしてきた。信頼されている証拠であるし、この信頼に応えねばならない。
かくて12月2日(日)に、アキコの改訂した立ち会い演説会のスピーチ原稿をもとに、さらに親子で練り上げる予定である。(※ 実際に練り上げ2日夜遅く完成した。)
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*アキコがこうした場面で頼ってくるほど、信頼している理由がわかります。
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