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被災地を巡る家族旅行 その2  第912号南三陸ホテル海洋「震災を風化させないための語り部バス」その1 [E3 四季の旅行]

◆リード:恒例の夏休み家族旅行。今年は、211.3.11東日本大震災を受けての、東北(岩手・宮城等)の被災地巡りに決めた。百聞は一見にしかずで、我が子に被災地を目で見て体験してほしっかったからだ。その2は、南三陸町「震災を風化させないための語り部バス」編である。

2012.8.15 被災地を巡る家族旅行 その2  第912号

ー南三陸ホテル海洋「震災を風化させないための語り部バス」その1ー

近況:8月14日の早朝、東北被災地を巡る家族旅行に出発。

私「明日は、朝5時出発だぞ!起床ではなく出発が5時なんだ。」

妻「間に合うかしらね。」

私「そうしないと、10時に一関インターに着けないから、陸前高田市の見学は無しになるぞ。」

 かくて前日に準備をすべて終わらせ、予定通り5時かっきりに自家用車は出発した。

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※ 前日のうちに用意していた当日朝に着る上着と靴下、ハンカチ

私「ほら、あーちゃん(実母)はまだ寝ているから、一人10秒で伝言メモだ!」

 こう言って、まず私が書いて伝言メモを回した。

私:<じゃー元気で行ってくる。あとをよろしくね。>

クニコ:<おみあげかってくるね!まっててね~。>と書く。

アキコ:<旅行楽しんでくるね!ああちゃんもゆっくり過ごしてね。>と書く。

妻:<元気でかえってきます。いってきます。>と書く。

DSCF4002.JPG

 こっそりそれを1階の部屋に置きに行ったら、あーちゃんは起きてきて見送ってくれた。
 いざ、出発である。

【避難所として名乗りを上げた南三陸ホテル観洋】

 南三陸ホテル観洋のことは、私が長年愛読している

月刊『致知』2012年3月号のインタビュー記事②
南三陸ホテル観洋女将 阿部憲子「百歩でも二百歩でも前へ! 南三陸町を守り続けた女将の奮闘記」(40ページから44ページ)

で知った。

 同誌記事のリードには次のように書いてある。

「いまなお東日本大震災の爪痕が残る宮城県・南三陸町。この町で被害に遭いながらも営業を続け、一方では被災者に避難所として施設を提供したホテルがある。それは南三陸ホテル観洋。最大六百名もの被災者を受け入れ、南三陸町を守り続けた同ホテル女将の阿部憲子さんに、震災当日から現在に至るまで前に進み続けた日々をお話しいただいた。」
(同誌40ページより引用)

 記事によれば、女将の阿部さんの父親(創業者)は、南三陸町の出身で、昭和35年のチリ地震津波で家財道具一式を流されるという経験から津波を怖さを知っており、経営している三つのホテルはすべて岩盤の高台を上に建てたそうだ。(それで、2008年の東北一周旅行で泊まった気仙沼ホテル観洋も高台の上にあったのだと、私は合点がいった。)

 おかげで、今回の大津波でも、海に面しているにもかかわらず、1階、2階が浸水しただけで、被害が止まったそうだ。

 記事を読むと、「橋は流され、その反対側の道路は瓦礫の山。道が寸断され、ホテルは完全に孤立状態」で、女将として「お客様と従業員、そして避難してこられた住民の皆様の命を守るべく、すべて自分の判断で陣頭指揮を執った」様子が伝わってきた。

 「病院もないし、商店もない。しかも断水」「町民の流出が始まり」、「町から住民がいなくなるということは、町を再建する人がいなくなるということ」という危機感をもった阿部さんは、ホテルを避難所として使ってほしいと名乗りを上げた。

 仮設住宅ができ、ホテルに避難していた住民が仮設住宅に移った後の去年8月になって、はじめてホテルとして営業を再開した。それまでは、一番多いときで六百名を受け入れていたという。

 同ホテルのホームページを読むと、「震災を風化させないための語り部バス」(朝8:45~9:45)を運行していることがわかった。

 かくて、この南三陸ホテル観洋に宿泊(一人14,700円×4名)し、「震災を風化させないための語り部バス」ツアー(一人500円×4名)に参加することに決めた。
(続く)

◆キーワード:1 東日本大震災  2 家族旅行  3 南三陸町

◆留意点・その他:

・インタビュー記事によれば、阿部氏は、「~水産会社も営んで」いて、「九つあった工場のうち八つが流され」「魚の被害総額だけで22億円」。「建物も含めたら百数十億円の損失」だそうである。この金額をみても、被害の大きさがわかる。


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