SSブログ

夏休み科学研究テーマ決定 第902号ーアキコ「どれが一番長持ちする(カビない)か」ー [D4 家庭学習・自由研究・夏休み他]

◆リード:研究テーマは、研究する本人のやる気を引き出し・維持する、興味あるものでなければならない。また、研究に値するもの(既にわかっていることをなぞる研究はつまらない)、研究が可能なもの(材料や道具の準備を含めて)ものでなければならない。このような条件をクリアーして、アキコ(中2)、クニコ(小4)の科学研究のテーマが決まった。

2012.7.15 夏休み科学研究テーマ決定 第902号

ーアキコ「どれが一番長持ちする(カビない)か」ー

近況:7月15日(日)5時~第二期134回父と子塾を行った。いつものように、『こども論語塾その3』(毎回1,2,3のどれかを音読している)を音読した後、メインの学習として
「百人一首(小野小町)の短歌…花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
を扱った。

■表の意味「美しかった桜の花の色は、むなしく色あせてしまったなあ。長雨が降り続いている間に。」

■裏の意味「私の美ぼうも衰えてしまったなあ。むなしく世を過ごして物思いにふけっている間に。」

 このように表と裏の意味を教えた。合わせて掛詞「ふる→降る・経る」、「ながめ→長雨・眺め」も教えた。中学2年というアキコの発達段階に合っていたようで、アキコは集中した。逆に小4のクニコには、少々むずかしかったようであった。
 父と子塾で、毎回一首ずつ10回ほど扱っていければと思う。
 テキストとして、「まんが版 小倉百人一首」(原作 浅野拓、まんが 堀田あきお 小学館)を購入し、アキコ、クニコに持たせた。初版時は、帯で俵万智が推薦をしていた。

【アキコの科学研究テーマ決定!】

 メインの学習の後半は、「科学研究のテーマを何にするか」となった。アキコが「宿題の科学研究のテーマを早く決めたいので、一緒に考えてほしい」ということであった。

■数日前のアキコとの会話ーなぞりの実験はつまらないー

アキコ「夏休みの科学研究、酢に入れて置いた卵を、塩水やエタノールに浸けて違いを見るというのはどう?」

私「え、浸けてどうなるの?」

アキコ「大きさも色も変わるんだよ。」

 こう言って、アキコは、定期購読している『子供の科学』2011年12月号「お手軽実験Ⅱ ニワトリの卵が大変身!」の記事を見せてくれた。

私(なんだ本に載っていたのか。もう結果がわかっているじゃないか。それをなぞる実験か。)「つまんなそー。本当にこの実験やってみたいの。」

アキコ「いや、おもしろいと思う。」

私「去年取り組んだ<洗濯の実験*1>は、生活感があって興味がわく実験だったけどね。(この実験はちょっとねー)。」

*1=第1段階で「落ちやすい汚れ、落ちにくい汚れについて調べる研究」をし、第2段階で「落ちにくい汚れ落とすにはどうしたらよいかを調べる研究」をした研究

アキコ(……。)

私「科学研究は、どうしてもやんなきゃだめなの。(やらなくてもいいなら、無理してやんなくてもいいよ。)」

アキコ「それ、夏休みの宿題なんだよ。」


■父と子塾での「科学研究テーマの再検討!」ーセットがむずかしい研究はできないー
 
 さて、父と子塾での後半のメインの学習、科学研究のテーマの検討である。

アキコ「卵の研究がダメというなら、(『子供の科学』に載っている)この菌の培養の実験はどう?」(『子供の科学』2012年7月号「お手軽実験Ⅱ 無菌の状態をつくってみよう!」)

私「どれどれ。(読んでみる)まあ、前の卵の実験よりはいいと思うよ。うーん、でも圧力鍋で無菌状態をつくるのがむずかしそうだね。」

アキコ「うーん。(困ったなあ。)」

私「去年取り組んだ、汚れを落とす実験は生活感があって、興味のもてる実験でよかったけどねー。あの洗濯の汚れの落ち具合を調べるようなうまい実験ないのかな~。」


■妻の参戦ー三人寄れば文殊の知恵ー

妻「(「無菌の状態をつくってみよう!」を見ていた妻が突然参戦)食べ物なんかを(カビなどの菌がつかないで)長持ちさせる方法を考えてみたら。」

アキコ「缶詰はなぜ長持ちするのかとか。」

私「いい感じだね。おもしろそう。味噌漬けにすると、長く持つとかさ。」

妻「塩漬けとか、酒とかも持つかもね。」

アキコ「あと、砂糖漬けとか……。」

私「梅を真ん中に置いた日の丸弁当だと、ご飯が(腐らないで)長持ちするそうだよ。」

妻「どうすればわかるの。」

私「一方は普通のご飯だけで、一方はご飯の真ん中に梅干しを置けばいい。そして違いを比べればいい。」

アキコ「それいいと思うんだけど、何を使って持つかどうか調べればいいの。」

妻「何がいいかしらね。」

私「食パンがいいだろ。すぐに用意できるし、カビてくるから。塩水に浸けたり、色々やってみればいい。」

妻「食パンなら安いし、簡単に用意できるから、それがいいわね。」

アキコ「塩水や砂糖水の他に、何がいいかな。」

妻「酢なんか、いいんじゃない。よく使うから。」

私「なるほど、日常生活でよく使うやつがいいな。 醤油とかも、いいな。」


アキコ「牛乳なんかもいいかな。」

 みんなで言いあっているうちに、なんだかんだで、たくさん出てきた。三人寄れば文殊の知恵とは、よく言ったものだ。

 結局、次のものが選ばれた。

①ただの水 ②ただのパン ③酒 ④みりん ⑤酢 ⑥牛乳 ⑦塩水 ⑧味噌汁 ⑨砂糖水 ⑩醤油 ⑪ワイン ⑫お茶


【さっそく予備実験準備】

私「まあ、予備実験ということで、試しに早めにまずやってみるのはいいかもね。」
(ここで言う予備実験というのは、自分なりの仮説をもとにした実験方法でとりあえずやってみて、研究として成立しそうか確かめてみる実験。)

アキコ「今やってみたい。」

妻「もう?!」

アキコ「ロシアに行く前にやってしまいたいから。」

私「だったら、予備実験する前に、結果を大まかに予想しておいた方がいいぞ。ただの水に浸けた食パン か ただの食パン に比べて、長く持つか持たないかぐらいの大まかの予想でいいから。」

アキコ「うん。」

 結局、父と子塾後、すぐに8枚切りのパンを買ってきたアキコであった。

 そして、どうやって浸けたらいいか(皿の上に食パンを置いて塩水を流す?)、何ミリリットルの量に浸けたらよいか、食パンの大きさはどうしたらよいか……など、細かい実験の方法まで、親子で話しあった。 

 かくて、まだ夏休みは始まっていないのに、翌日(予備)実験開始となった。

(続く)

■予備実験の結果(7/16開始、7/25に一旦やめる)

IMG_2051.JPG

IMG_2299.JPG

IMG_2300.JPG

IMG_2301.JPG

IMG_2302.JPG

IMG_2303.JPG

IMG_2304.JPG

IMG_2305.JPG

IMG_2306.JPG

IMG_2307.JPG

IMG_2308.JPG

IMG_2309.JPG

IMG_2310.JPG

予備実験の結果、冷蔵庫で冷やした場合との比較をすることになった。また、パンなど乾燥してしまうので、ラップをした状態で実験することになった。やはり、予備実験は必要であった。

◆キーワード:1 夏休み科学研究テーマ  2 夏休み  3 父と子塾

◆留意点・その他

・クニコ(小4)も、同じようにして科学研究テーマが決まった。


 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0