パーキンソンの法則で仕事の効率アップ 第897号ー7時から9時まではプライベート&ファミリータイムー [L 仕事]
◆リード:前号で、7時から9時までは、原則として仕事は入れず、プライベート&ファミリータイムとしていると書いた。仕事人からは、「仕事(家事)に忙しくてそんな暇はない。」と言われそうである。しかし、こう決めることで、仕事の効率はアップする。それはなぜか。
2012.6.23 パーキンソンの法則で仕事の効率アップ 第897号
ー7時から9時まではプライベート&ファミリータイム……ー
近況:昨日は、給料日後はじめての金曜日であったので、妻と外食デートをした。
7時20分頃、アキコを二人で少林寺拳法のある体育館に送り、そのまま外食した。
送りの車の中で、アキコに期末テストの結果を聞いた。国語・数学・理科・社会・英語の平均点は95点を上回るすばらしい結果であった。
私「アキコ、お父さんはテストの結果よりも、健康な体をつくることが大事だと思っているぞ。成績も大事だけど、それよりも7時間睡眠をしっかりと取ってくれよな。 でも、努力が実ってよかったな。」
妻「前よりも、睡眠時間を取るようになったわよ。」
アキコ「(送ってくれて)ありがとう。」
こう言ってアキコと別れ、妻とレストランへ向かった。
妻「アキコは、努力家よ。」
私「そうかもな。頭自体は、クニコの方がいい。」
妻「4年生の時に、マラソン大会で(1位をねらって毎日練習していたのに)2位になって大泣きしたことがあったじゃない。<アキコが休み時間一生懸命マラソンの練習している間、(1位になった)A子さんは全然練習していなかった。それなのに、何んでA子さんに負けたんだ>ということで泣いたのよ。実は、放課後、A子さんも一生懸命練習していたことがわかって、アキコは納得したんだけど。」
私「なるほど。でも、練習したからといって、必ず勝つわけじゃない。」
妻「運もあるしね。」
私「人生はそもそも不平等なものだろ。大金持ち家に生まれれば、大金持ちの子だし、スタートから不平等なんだよ。だからって、それが不幸とか幸福に直結しないし、与えられた条件の中で、どう生きるか、どう幸せをつかむかのゲームなんだよ。」
妻「そうね、幸せかどうかが大事ね。」……後略。
こんな会話をしていたら、レストランに着いた。
【パーキンソンの法則】
さて、読者のみなさんは、パーキンソンの法則を知っているだろうか。
英国の学者、シリル・ノースコート・パーキンソンが、その著書『パーキンソンの法則 進歩の追求』の中で提唱した、次の法則である。
「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する。」(第1法則)
この法則によれば、5つの仕事があったとして、2時間しかないなら2時間で終えることになるし、4時間あれば4時間で終えることになるわけである。
【プライベート&ファミリータイムを削ってもいいことはない】
ということは、7時から9時までのプライベート&ファミリータイムを仕事タイムに充てても、仕事の効率が落ちて膨張するだけである。よく言えば、ゆったりと仕事ができると言えるが、悪く言えば、2時間で終える人の倍の時間をかけるわけで、効率の悪い仕事をするとも言える。
それだったら、効率のよい仕事をして、プライベート&ファミリータイムを十分に取った方がよほどよい。
そう判断した私は、実際その方針で動いている。
私は、7時から9時はプライベート&ファミリータイムにすると決めてから、仕事の集中力が上がったことを実感している。(6時15分までに仕事を終えるようにがんばろう。昼休みも、子どもを見ながら、できる仕事をしよう。)
仕事の質は落ちていない。
それどころか、「集中してがんばれば、2時間はプライベート&ファミリータイムが取れるのだ」というわけで、仕事の大きなモチベーションアップにつながっている。
それに、この2時間のプライベート&ファミリータイムは、思い切り「体という弦楽器の弦を緩める」ようにしている。つまり、仕事で緊張した心身をゆったりペースで休ませるのだ。あるいは、家族とふれあう中で、積極的にリフレッシュしているのだ。
仕事という面からすれば、保守・点検(メンテナンス作業)をしているとも言え、決して休んでいるのではなく重要な仕事をしているとも言える。
もちろん、ファミリータイムでは、父親としての役割を果たすことが、一番の目的である。しかし、仕事を充実させるという意味でも、重要な役割を果たしているとも言えるのである。
結論として、プライベート&ファミリータイムを削って仕事に充ててもいいことはない。
だから、私は原則として7時(30分)から9時はプライベート&ファミリータイムに充てている。
◆キーワード:1 家族とのふれあいタイム 2 家族を優先する 3 仕事の効率アップ
◆留意点・その他:
・4時起きの私は、あと早朝が仕事タイムである。
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