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将来に備えて貯金か、今を豊かにする消費か 第885号ー一眼レフのデジタルカメラ購入記ー [K1 夫婦関係]

◆リード:ビデオカメラやパソコンなど、家族全体のためないし仕事で使う物などについては、原則として半額は家計から出していた。今回もそれを期待していたが、妻は「一眼レフのカメラなんて本当にいるの。コンパクトデジカメで十分じゃないの!」の一点張り。取り付く島もない感じである。将来に備えた貯金が大事と考える妻と、今を豊かにしたいと考える夫(ファーザー)。よくある対立であるが……。

2012.4.25 将来に備えて貯金か、今を豊かにする消費か 第885号

ー一眼レフのデジタルカメラ購入記ー

近況:今日4月29日(日)は、衣替えおよび網戸入れの日であった。
 午前中、冬物のセーターや背広、ズボンなど、クリーニング屋さんに出す物は一つにまとめ、そのまま片づけられる物は片づけた。入れ替える形で、夏物の上着や背広、ズボンなどを出した。
 午後は、納戸に片づけていた網戸を出して、窓にはめた。3週間ほど前には、4月にもかかわらず雪が少し降ったりしたのだが、5月を目前にして急に暖かくなった感じだ。平野部では、桜もほとんど終わり、いよいよ新緑の季節の始まりである。


【一眼レフのデジタルカメラが欲しい】

 2年ほど前から、一眼レフのデジタルカメラが欲しくなった。
 しかし、冷静に考えて、新しく買うならビデオカメラが先と判断して、昨年はビデオカメラを買った。これが大正解で、40型のシャープアクオスでも、クリアーなビデオ映像を見ることができた。

 今年6月のボーナスでこそ、一眼レフのデジタルカメラを購入しようと考えていた私である。
 価格com.等でのクチコミやレビュー、ランキング、値段等をチェックしていた。

 クチコミを読むと、やっぱりコンパクトデジカメよりもずっと映像がきれいらしい。「もっと早く、一眼レフのデジタルカメラを購入していればよかった」というクチコミや、「息子の野球部での活動写真を撮るために買ったのだが、買ってよかった」というクチコミ等を読んだりすると、やっぱりこの6月こそは買うべきだと思えた。実際、コンパクトデジカメでは、アキコの野球部での活動写真などうまく撮れないのだ。
 それに、義母が去年の春に話していた「駅前のしだれ桜をバックに、写真を撮って欲しい。」という言葉を思い出し、買うならしだれ桜が満開の今だ!と考えていた。(去年はタイミングを逸して、撮れなかった。)
 そこで、カメラに詳しい友人にも相談し、キャノンかニコンの一眼レフのデジタルカメラを購入しようと決めた。

 
【カメラのキタムラへ】

 24日(火)夜、ほしいカメラの目星を付けた上で、現物を見るべく、カメラのキタムラへ一人で出かけた。

 満足度ランキング1位のニコンD90 AF-S DX 18-105G VR レンズキットなどがよいのかなと思っていたのだが、その商品は既になく、後継機種のニコンD7000 しかなかった。
 しかも、ニコンはタイの洪水の影響で、納期が2週間ほどもかかるという。
 私は、今年こそしだれ桜をバックにした義母の写真を撮ってあげたかったので、ニコン製の一眼レフを購入候補からはずした。
 そこで、キャノンの一眼レフのデジタルカメラであるが、キヤノン製の一眼レフのデジタルカメラでニコンD90に相当する機種と、売れ筋ランキング1位でコストパフォーマンスの高いEOS Kiss X5 ダブルズームキットかで悩んだ。この日は決めずに、そのまま帰宅した。

 帰宅後、価格com.やアマゾンのレビューを読みあさり、EOS Kiss X5に最初からEF-S18-200mmのレンズを付けるとよいではないかと判断した。

 ところが、翌25日に再びキタムラに行くと、その組み合わせでは、セット売りはなく、著しく割高。結局、EOS Kiss X5 ダブルズームキットを61,800円(下取りに20年以上前のカメラを出したので、さらに3,000円引き)で買った。レンズ2本に加えて、16GBの記憶媒体が付き、さらにはケースまで販促用のものが二つだけ残っているのでサービスするという。結局、アマゾン64,548円よりはもちろん、価格com.最安値58,599円よりも安かったことになる。


【妻は「要らない!」の一点張り】

 話は前後するが、24日(火)夜は、妻に一眼レフのデジタルカメラを買いたいと話した。半額または三分の一ほど、補助してもらうためである。

妻「一眼レフのカメラなんて本当にいるの。コンパクトデジカメで十分じゃないの!」

この一点張りであった。私としては、アキコの野球の写真を撮るには、望遠レンズのある一眼レフカメラがいいんだけど…と言うのが精一杯であった。義母の写真のことすら(妻にとっては実母)話に出せなかった。親孝行という意味が、なにかカメラを買うための口実に使うような感じで、薄れてしまうような気もしたから。

 かくて、夏のボーナス時のお小遣いで全額買うことにした(なった)わけである。


【妻は「贅沢だ」と言うが……】

 家族の幸せのために買ったのに、

 しかも、私のお小遣いから買ったのに、

なかなか「一眼レフ買ったぞ!」と言いにくいのは、なぜだろうか。

 意を決して、「自分のお小遣いで一眼レフカメラを買ったぞ!」と言った。

妻「一眼レフ結局買ったの!? お父さんはやっぱり贅沢ね!」

私「どうして? 一眼レフ持っている人は(たくさんいるはずだけど)、全部贅沢なのか!」

 久しぶりに売り言葉に買い言葉となってしまった。

 「全く!義母の写真と撮ってあげようと、桜が散らない今のうちに買ったのに。」

と一瞬思ったが、妻はこのことを知らないのだから、しょうがないか。


【The Money Clinic でのビリーフチェンジ】

 今から10年近く前、本田健さんの言う「幸せな小金持ち」になりたいと思い、NLP「The Money Clinic」を受講したことがある。
 その中で、お金を得ることをじゃまする古い信念(ビリーフ)を、新しいビリーフに書き換える「ビリーフチェンジ」というエクササイズがあった。

 私の父母は、よくお金のことで言い合いをしていた。そのセミナーで思い出したのは、父が母に内緒で、高い植木を買ってきた場面だった。父は、「お母さんには、○円で安かったことにして言っておくから。」(お前も口裏を合わせておいてくれ。)と、当時小学生くらいだった私に言った。あるときは、僕から考えても、そんなに高いものじゃないと思うけど、「お母さんに知られると、叱られるから買ったことを黙っていてくれ。」ということもあった。実際、買ったことがばれる(知られる)と、妻(私からは母)が怒り、口げんかが始まるのだからしょうがない。
 そんなやりとりを見ていた私は、

「お金を使うことは、相手を困らせたり、相手に叱られたりすることだ。」

というビリーフを、お金について持っていたことに気づいた。

 そのセミナーでは、そのビリーフの肯定的意図(思いやり、信頼を得たい、トラブルを避けたい、心の平安を得たい…)を承認・感謝したうえで、同様の肯定的意図を満たし、より望ましいビリーフに書き換えた。
 書き換えたビリーフは

「価値あるものにお金を使うことは、豊かな実りと喜びをもたらす。」

というものだった。
 今回そのことを思い起こし、価値あるもの=みんなの幸せに貢献するもの(義母やアキコの素敵な写真を撮る)と考えて、一眼レフのデジタルカメラを購入したし、妻にも意を決して打ち明けた(どうせ知られるだろうし)。

 今後も、本当に価値あるものだと判断したら、自信をもってお金を使おうと思う。できるだけ、妻の理解を得られるような努力を平行して行いながら。
 今回は、買う前には理解を得られなかったが、義母の写真やアキコの野球試合での写真を見る過程でコンパクトデジカメとのはっきりとした違いに気づき、いずれは理解されるように努力しようと思う。

 妻は、はっきりとした違いに気づいても、将来に備えた貯金の方が大切だと考える可能性はある。しかし、全く不要な贅沢品だという評価は変えられると思うし、あった方がよりベターだという評価は得られるだろう。ビデオカメラがそうだったように。

 今この時期の家族のよりよい写真を、私は残しておきたい。
 それに、5年保証を入れても、7万足らずの買い物は、私の収入からして決して贅沢ではないし、むしろ家族の幸せに貢献するもの、豊かな実りとよりこびをもたらすものだと、私は考えている。


【義母の写真を撮る】

 28日(土)朝8時、この時間にアポを取った義母を車で迎えに行った。そして、そのまま駅前のしだれ桜をバックに写真を撮った。買ったばかりの一眼レフのデジタルカメラを使って。使い初めである。

義母しだれ桜.JPG

 その後、満開になったばかりのA地区(山間のため平地よりも10日ほど桜の開花の状況が遅れる)でも、義母の写真を撮った。義母は、いずれ葬式の場合に使う写真を想定しているようで、おめかししていた。写真は上出来。妻に見せたら、びっくりすると同時に喜んでいた。

妻「お父さんのお小遣いから買ったんだし、まあいいわ。」

少しばかり親孝行(むしろ妻へか)ができてよかった。

 明日は、アキコの公式野球試合。この一眼レフのデジタルカメラで写真を撮る予定である。

 義母の写真の場合と同様、豊かな実りと喜びをもたらすことを期待している。


◆キーワード:1 親孝行  2 妻との口論  3 NLP「The Money Clinic」

◆留意点・その他:

・自分は「価値あるもの」だと考えても、相手はそれほどでもないと思う場合もあるし、価値は認めても、それよりも将来に備えた貯金が大事と判断する場合もある。結局のところ、将来も現在も大切なのだから、バランスとコストパフォーマンスは重要である。同時に、相手にわかってもらおうとする努力も大切だと思う。夫婦は(夫婦に限らず)、相手は別人格、価値観も全く同じというわけではなく、NLPだろうが、何だろうが、理解してもらう努力はやっぱり必要だ。魔法の解決策などないと思う。


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コメント 4

ユキヒロ

なんか暖かい話を聞いた気分になりましたd(^_^o)
お義母さんの為にもと言わなかったのがすごいですねw私なら我慢出来ませんwww
私は一年前位にD90を買って、かなり満足していますが、Kissもいいカメラですよね~♪( ´▽`)X5って新しいやつでしたっけ?私も周りはキャノン派がいないので、詳しくは無いですが
by ユキヒロ (2012-05-21 20:05) 

ファーザー

>ユキヒロさんへ
コメントありがとうございます。

X5は一応最新のものですが、発売当初よりも、ぐっと安くなりました。今日は、次女の運動会。一眼レフのデジタルカメラが活躍してくれるでしょう。今から楽しみです。

カメラ撮影について、専門的な力は、ほとんどないので、その意味でも、EOS Kiss X5でよかったと思います。
by ファーザー (2012-05-26 06:33) 

kichi

面白い記事ですね(^_^)
ご苦労が共感できます。
by kichi (2013-11-17 17:39) 

ファーザー

>kichiさんへ
共感していただけてうれしいです。

ある程度以上のお金を使うということは、妻との調整が必要で、なかなか難しいんです。もっとも、簡単にクリアーできるようだと、あとで必要なお金がないとしわ寄せがくると思うので、そういう妻がいることで、ちょうどよいリスクヘッジになっているのでしょう。
by ファーザー (2013-11-17 20:17) 

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