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終わりよければすべてよし 第862号ー初詣から大掃除までー [D1 父と子塾]

◆リード:父と子塾では、今週読んだ本の紹介コーナーがある。父親である私も、紹介するようにしている。アドラー心理学に基づくカウンセラー岩井俊憲『勇気づけの心理学』の一節を紹介した。

2011.12.31 終わりよければすべてよし 第862号

ー初詣から大掃除までー

*近況昨日、今日とわが家は大掃除(すすはらい)。アキコ(中1)、クニコ(小3)は、それぞれ自分の部屋以外に、アキコは、私と玄関掃除(壁や戸を含む)及びトイレ掃除をした。クニコも、トイレ掃除をした。
 ※ 写真をアップ。
 家中のすみずみまできれいに掃除をして、ようやく気持ちよく新年を迎えられそうである。

【父と子塾「読んだ本紹介コーナー」】

 わが家の子育てにおいて、「よい本を読む習慣」を身につけさせることは、とても高い優先順位である。そこで、アキコにも、クニコにも、私が徹底して読み聞かせを行ってきた。また、父と子塾の中でも、「今週読んだ本・来週読む予定の本の紹介コーナー」を取り入れている。
 第二期117回父と子塾で、私は、岩井俊憲『勇気づけの心理学』の一節「オセロ・ゲームの生活」を紹介した。


【「オセロ・ゲームの生活」】

私「お父さんは、カウンセラーの岩井俊憲氏が書いた『勇気づけの心理学』を読んだよ。その中におもしろい話があったんだよ。」

私「黒いオセロを悪い出来事、白いオセロをよい出来事と考えると、日常生活の中で黒いオセロばっかりのことはないし、白いオセロばっかりのこともないだろ。大抵「どちらかと言えば黒が多いかな」とか、「ちょっと今日は白が多いかな。」という感じだろ。白がいつもよりかなり多いから、「運がいい日」と言っても、少しは黒いオセロがあるし、「今日は先生(上司)には叱られるし、さんざんな日だな」と言っても、少しは白いオセロがあるものだろ。」

アキコ・クニコ(ふむふむ、それで…という感じで聞いている。)

私「だから、運の悪い日でも、はじめと終わりと白いオセロにすれば、黒いオセロつまり途中のイヤなことも、全部白いオセロに変わってしまうんだよ。逆に、ふり返れば白いオセロつまりよいことも途中で結構起きているのに、終わりに黒いオセロを置くと、台無しになってしまうんだよ。」

 こう言って、本で紹介されている二人の例を紹介した。

■一人は村瀬さん…夜更かしで朝が弱いタイプ。朝ギリギリまで寝ていて、起きたときもボーとしていて、雨が降っていたりすると、「ヤダな、今日も雨かよ」と独り言を言って、朝食も摂らずに会社に行く(=黒いオセロ)。
 それでも会社に行くといいことが一つや二つはある。例えば、お得意さんから注文がたくさん入るとか、お客さんから感謝されるとか。一方、上司から叱られるとかイヤなこともある。
 残業が終わると、誘われるまま酒を飲む。夜遅く帰ると、妻が愛想をつかして既に眠っている。お風呂にも入らず、布団に横なると、後悔の念をもちながら眠りにつく(=黒いオセロ)。

→せっかく会社で白いオセロがあったのにもかかわらず、起きたときと眠るときの両端が黒いオセロになるため、生活全般が黒いオセロで満たされてしまう。(同書112pより要約引用)


■岸川さん…朝、目が覚めると、大きく伸びをして、寝不足であろうが、雨が降っていようが、「ああ、よく眠った。爽快だ」と言う。家族に向かっては元気よく「おはよう!」と、挨拶する。家族からも元気な挨拶が返ってくる(=白いオセロ)。
 会社でも元気な挨拶で仕事が始まるが、仕事上思わぬトラブルに巻き込まれることがある。例えば、お客さんからのクレームがあったり、返品があったりとか(=黒いオセロ)。
 誘われて飲むことがあっても、一次会で切り上げ、夜遅く帰宅することはない。家に帰ってからも、お茶を飲みながら家族と雑談し、風呂に入って1日の疲れを癒す。寝る前には、今日一日をふり返り、特に感謝したいことを思い出し、一日の決着をつけて眠りに入る。(=白いオセロ)。

→ 完全に白いオセロを配置できるので、一日のすべてを白いオセロで満たしきることができる。(同書112-113ppより要約引用)


私「だから、1日の始まりと1日の終わりは特に大切なんだよ。」

アキコ・クニコ(ふ~んという顔で聞いている。)


【オセロ・ゲームの1週間、1ヶ月、1年】

 私も、「1日の始まりと終わりは大切だ」とずっと考えてきた。だから、朝の挨拶は大切にしてきたし、夜のおやすみも大切にしてきた(アキコも、クニコも、親にちゃんと「おやすみ。」と言ってから寝ている。)ケンカしたり、叱ったりしても、寝る前は仲直りしてから寝るようにしてきた。
 
 ちなみに、私個人は、寝る前と朝起きてからの祈りを欠かさないできた。

 オセロ・ゲームのルールを知っている人の中には、「途中に白いオセロが一部混じれば、両端が白いオセロでも、全部白にはひっくり返らない」と主張される人もいるかもしれない。でも、大丈夫、1日をふり返る中で、黒いオセロから学びをすれば、白いオセロに変わるのである。(NLPの基本前提の一つ<失敗はない、そこには学びがある>)

 だから、ふり返りで学びに感謝するならば、すべて白いオセロになるのである。そうすれば、すべて白いオセロとなり、ぐっすり眠れるわけだ。

 ちなみに、岩井氏は、次のようにも書いている。

「白いオセロも黒いオセロも一日だけの単位ではありません。1週間も、1ヶ月も、そして1年間もオセロの影響を受けます。例えば、日本人が年の初めに初詣に行き、年末に大掃除をするのは、白いオセロの慣習を自然に身につけた、独特の知恵かもしれません。」(同書113pより引用)

 実は、わが家では、週1回の父と子塾では、1週間をふり返っている。月一回の定例家族会議では、1ヶ月をふり返っている。

 たった今は、大晦日の9時15分である。
 日中、家族みんなで力を合わせて大掃除を済ませた。
 午後2時からは、珍しく妻と実母が力を合わせて、夕食を作った。土曜日であったので、1時45分から、3時5分まで、アキコ、クニコを相手に「父と子塾(第二期119回)」をやった。メインの学習として、アキコには英語を私が教え、クニコはようやくベネッセのチャレンジ学習を取り戻し、12月号をやっていた。

 少し早めの時間から、家族みんなでごちそうを食べた。
 その後、神社へも私が代表してお参り行き、1年間の無事を神様に感謝してきた。
 9時には、家族みんなで神棚と仏壇に向かってお祈りをした。
 つまりは、1年の最後に白いオセロを置いた。(正確に言えば、半分置いてきた。後の半分は、これから1年をふり返り、感謝して寝ることで完全に白いオセロとなる。)

 そして、「1年の計は元旦にあり」のことわざ通り、私はお祈りと「今年10個の目標を決める」こと(=白いオセロ)から、いつものように1年をスタートするつもりである。

 さて、愛読者のみなさん、ご愛読ありがとうございます。
 よいお年をお迎えください。

【関連記事】あったかい家族日記  「家族の広場」 

今年10個の目標を決める! その2(2011年)

新年の家族の伝統行事「書き初め」

今年の10個の目標を決める!

◆キーワード:1読んだ本の紹介コーナー  2 父と子塾  3 大掃除と初詣

◆留意点・その他:

・岩井俊憲さんの、「愛と勇気づけの親子関係セミナーSMILE」を2001年に受講したことがある。講演も聴いたことがあるが、誠実な人柄である。著作と合わせて、子育てセミナーSMILEも勧めておく。

岩井俊憲氏のブログは、勇気の伝道師」 ヒューマン・ギルド 岩井俊憲の公式ブログ

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コメント 2

qooo

なるほど〜、と、うなづきながら読みました。
オセロに例えると、子供にも
わかりやすいですねえ〜。
ずっと、黒いオセロばかりの一日でも、
ささやかな喜びをみつけられたら、それで、
和める一日になりますね。

今年も、どうぞ、宜しくお願いいたします。
by qooo (2012-01-01 07:17) 

ファーザー

>qoooさんへ
いつもコメントありがとうございます。

わが子の読んだ本の感想や学びを聞きたいので、範を示す意図で、本を読んだ感想や学びを紹介しているんです。

家庭から1日がスタートしますし、家庭で1日が終わります。そう考えると、家庭が安定していることは、すごい強みですよね。
by ファーザー (2012-01-01 22:41) 

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