家族で楽しい句会 第861号ー「第二十三回 お~いお茶新俳句大賞」に応募ー [D1 父と子塾]
◆リード:父と子塾では、俳句をずっと扱ってきた。「五色名句百選かるた」『百句おぼえて俳句名人』などを活用して名句百句を暗唱させたり、今年度は『こども俳句塾』をテキストにして俳句を作ったりした。その延長として、第二期106回父と子塾で(9/18)に初めて家族で句会を開いた。句会とは、お互いに俳句を作って、それを批評し合う会である。結構楽しく、書き初めと並んでわが家の新しい伝統になりそうである。
2011.9.18 家族で楽しい句会 第861号
ー「第二十三回 お~いお茶新俳句大賞」に応募ー
*近況: 昨日は、夕方5時から9時近くまで恒例のクリスマスを祝う会。近隣に住む義母と義兄を招待して、家族7人でクリスマスのお祝いをした。ごちそうを食べたり、トランプの七並べをしたり、クリスマスケーキを食べたり、子ども達にクリスマスプレゼントを贈ったりして、楽しく過ごした。
■アキコ(中1)のプレゼントは…後ほどアップ
■クニコ(小3)のプレゼントは
【句会 その1「句会」とは】
第二期106回父と子塾で(9/18)のメインの学習活動は、秋の季語を使っての俳句作りと句会である。家族全員でやりたかったので、妻も呼んだ。
妻「いいわ(ノーサンキュー)、遠慮しとくわ。」
と固辞する妻を強く説得。参加させることに成功した。
■句会とは……「句会」というのは、大高翔『こども俳句塾』によれば次のことである。
「俳句を詠むのは、ひとりでも味わえる楽しみだけれど、句会は仲間や家族と一緒に味わえる楽しみがあります。
句会では、誰の俳句かわからないようにして、好きな俳句を選び合います。 自分の俳句も、友達の俳句のも、先生やお母さんのも、どこかに混じっている。 自分の詠んだ俳句が誰かに好きになってももらえるかな、と思うのも、どきどきしますね。 誰がつくったのかなあ、と作者を想像しながら俳句を詠むのってわくわくしますよ。
自分の気が付かなかったことを詠んでいる俳句があったり、自分と同じようなことを感じている俳句があったり。
五・七・五のなかで、作り手がどんなことを伝えようとしているのか、「読み手」になって感じてみよう。(同書62・63ページより引用)
【句会 その2「投句」ー<かんたん句会のやりかた>よりー】
■①投句(出句)…自分の俳句を、一句ずつ短冊に書いて、提出。空き箱などに入れて集めます。
*短冊に書くのは俳句だけ。名前は書かないように注意しましょう。
*読みやすいように、丁寧な字で。
*ここでの「短冊」は、コピー用紙などの身近にある紙を、細長く切ったもの。目安として、A4サイズの短い方を縦にして、八等分。
*一人一~二句提出が目安。
*全員の句を混ぜ合わせて、どこにだれの句があるか、わからないようにしましょう。
*提出した句を並べてコピーし、全員の句の投句一覧表を作ります。一覧表の俳句に番号をつけておくと、後の選句や合評の時に便利です。(同書64ページから引用)
わが家の場合、4人しかいないので、二句ずつ作った。筆跡で誰が書いた句かわかってしまうので、コピーではなく、私が回収しパソコンで打って「投句一覧表」を作った。
次の通りである。
■投句一覧表
① 七夕や 子の声はずみ 星をみる
② もみじの手 いついつまでも かわいい子
③ 扇風機 九月になっても 首を振り
④ 食事中 はし置き気づく 新米だ
⑤ 秋はよし きのこに秋刀魚 栗ごはん
⑥ 流れ星 私の願い 空高く
⑦ ながれ星 ねがいは一つ おかねもち
⑧ コスモスや 秋風ふいて ダンスする
【句会 その3「選句」・「披講」ー<かんたん句会のやりかた>よりー】
■②選句(互選とも)…投句一覧表から、自分がよいと思うものを選びましょう。
*自分の句以外を選びましょう。
*選句する数の目安は、投句した数、またはそれより一~二句多いくらい。(同書65ページより引用)
わが家の場合、自分の句以外で2句選ばせた。
■③披講…どの句を選んだかを発表します。
披講の例「やまだたろう選、3番・はつゆめで……、5番・風りんは……。」
*みんなに聞こえるように、自分が選んだ句を発表しましょう。
*小さい番号の俳句から読みあげます。
*指導者が代表して「点盛り」を行ってもよいでしょう。点盛りは、一覧表に点数を書き込むこと。披講をよく聞いて、選ばれた句に○や正の字でしるしをつけ、点数を足していきます。披講がすべた終わったら、合計点を集計し、たくさん点の入った「高点句」を発表しましょう。(同書65ページから引用)
※ 余裕のある読者は、上の投句一覧表から2句よいと思う句を選んでください。
わが家の場合、次のような結果になりました。
① 七夕や 子の声はずみ 星をみる
② もみじの手 いついつまでも かわいい子=1点(父から)
③ 扇風機 九月になっても 首を振り=1点(母から)
④ 食事中 はし置き気づく 新米だ
⑤ 秋はよし きのこに秋刀魚 栗ごはん
⑥ 流れ星 私の願い 空高く=3点(父母クニコから)
⑦ ながれ星 ねがいは一つ おかねもち=2点(アキコ、クニコから)
⑧ コスモスや 秋風ふいて ダンスする =1点(アキコより)
【句会 その4「合評と名告り」「まとめ」】ー<かんたん句会のやりかた>よりー
■④合評と名告り…高点句から、選んだ理由を話しあいましょう。 選んだ句の好きなところや、感心したところなどを簡潔に話します。 評が終わったら、その句の作者をたずね、作者は名告ります。 これを一句ずつくり返します。
*選んだ句は同じでも、選んだ理由は、さまざまあっていいのです。感じたことを自由に話しましょう。
*「合評」は、どのように俳句が伝わったかを知る大切なチャンスです。自分以外の選句の基準を知る機会として、活用しましょう。
*指導者は、高点句だけの合評にならないように注意し、ひとりにつき一句は取り上げて、読み手の感想を聞けるとのぞましいでしょう。また、このとき指導者より「講評」(句についての解釈やアドバイス)を述べるとよいですね。
*「名告り」は、名誉なことなので、みんなに聞こえるように、堂々と名前を言いましょう。(同書66ページから引用)
■⑤まとめ…句会の最後、時間があれば、俳句を詠んだ感想、みんなの俳句について思ったことなどを聞きましょう。
*高得点のよさだけでなく、いい俳句でも見落とされたものがないかどうか、わからなかった言葉や気になった俳句について、質問したりしましょう。(同書67ページから引用)
わが家の場合、この(③披露と)④「合評と名告り」と⑤「まとめ」は同時進行であった。それでも、とても楽しく句会ができた。
文字にすると、それだけで2時間ぐらいかかりそうなので、音声でそのままアップする。
※
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ちなみに、①から⑧の作者は次の通りである。
・ファーザー ③と⑤
・妻 ②と⑦
・アキコ ④と⑥
・クニコ ①と⑧
【第二回 句会】
平成23年12月25日(日)の今日、第二期118回父と子塾で、第二回句会「季語は冬」を行った。父と子塾の後半メインの学習活動であった。
妻は相変わらず乗り気でなく、アキコのベットで休んでいたのだが、ふとんをはがされての、参加となった。
第一回句会と同様の流れで進めた。
■投句一覧表
① まだねむい ふとんはがされ すごすごと
② うれしいな いくつになっても クリスマス
③ こたつわね 会話と心を ポカポカに
④ たいやきを こたつで食うと 気持ちいい
⑤ 寄せ鍋に かすんで見合う 笑顔かな
⑥ 蒲団でて これからやること あったっけ
⑦ おおみそか 家族そろって うれしいな
⑧ セーターで 着飾る冬は 素敵だな
第1回句会作品よりも全体的にレベルが落ちているように感じるのですが、みなさんならどれを選句しますか。
ちなみにわが家では、⑧が3点でトップ、次点は②の2点でした。
【「第二十三回 お~いお茶新俳句大賞」に応募】
さて、出来上がった作品。このまま句会だけで終わってしまうのはもったいないので、「第二十三回 お~いお茶新俳句大賞」に応募することにした。この応募というのが、真剣にやろうとう意欲を引き出すからだ。
実は、第1回句会が終わった時点ですぐに応募する予定だったのだが、募集期間になっていなかったので、保留していたのだ。
今日の夕食後に、家族全員分応募した。
私としては、
■流れ星 私の願い 空高く(13歳 アキコ)
■扇風機 九月になっても 首を振り( 40歳以上 ファーザー)
この2句は、佳作特別賞(日本語俳句より1,689名様)…受賞作品掲載「お~いお茶」
をねらえると思うのだが……。
結果はどうあれ、季節ごとの「句会」。わが家の新しい伝統にしようと思っている。
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