わが子が一人で夕食を作った日 第859号 [B4 手伝い・作業・飼育・栽培]
◆リード:アキコ(中1)が一人でビーフシチュー、野菜サラダ作りに挑戦した。ご飯も、アキコが炊いていたので(ご飯たきはアキコの仕事)、家族の夕食をすべて一人で作ったことになる。これまでも、カレーや野菜サラダなど何度も作ったことがあった。しかし、妹のクニコが分担して一緒に作っていたり、ご飯はできていたりというパターンが多かった。今回は、すべてアキコが一人で作った。
2011.10.15 わが子が一人で夕食を作った日 第859号
*近況:今日12月10日(土)夕方から、ボーナスをもらったお祝いとして、実母と義母を夕食会に招待することになっている。ここまで育ててくれた母に感謝の気持ちを込めてのささやかな夕食会である。
外食よりもお弁当をとって家でゆっくりしたいというのが、両方の母の希望なので、そうすることにした。義兄も合わせて招待し、アキコ・クニコを撮したビデオなども上映したりトランプをしたりケーキも食べたりしながら、楽しく過ごしたいと思っている。
【ダッチオーブンでビーフシチュー作りを計画】
さて、アキコが小学校1年生の時からずっと続けている父と子塾は、アキコが中学生になっても、原則として週1回行うようにしている。
10月15日の第二期110回父と子塾では、メインの学習として、「ダッチオーブンでビーフシチュー作り」に挑戦した。
せっかく買ったダッチオーブン。キャンプ場だけで使うのはもったいない。
それに、キャンプ場で作ったビーフシチューがあまりにもおいしかった。
親子で料理作りに挑戦するのも、おもしろい。
そもそも料理ができるようになることは、自立につながる……。
このようないくつかの理由があって、父と子塾の後半に「ダッチオーブンでビーフシチュー作り」に挑戦した。
レシピは、太田潤『ダッチオーブン大事典』128-129ppの「ビーフシチュー」である。
【クニコダウンでアキコが一人で挑戦!】
父と子塾で、①あいさつ、②「幸せになる5つの約束」の唱和、③1週間のgood&new、④1週間のめあてのふり返り、⑤読んだ本の紹介、⑥メインの学習:その1「論語の音読」…の後、予定通り「ダッチオーブンでビーフシチュー作り」に挑戦することにした。
ここで、私の立ち位置であるが、シチュー用の肉をはじめ食材及び「ビーフシチューのレシピ」の用意を担当し、実際の調理は子どもたちに基本的にやらせるつもりでいた。実は、一度キャンプで一緒に作ってもいるので、今度こそ子どもたちだけで作らせたいと考えていたのだ。
ところが、前半の父と子塾の間中、クニコの元気がないな~と思っていたら、38度近くの熱。クニコは、タマネギの皮をむいただけでダウン。私がサポートにつくにしても、アキコ一人での挑戦となった。
ダウンしたクニコ
【レシピを見ながらアキコ一人で挑戦!】
■①肉を5cm各に切り分ける。バター20gを溶かして肉を焼きこげ色をつける。
レシピを見るアキコ
レシピ通りにこげ色をつけて肉をいったんあげる
■②タマネギとニンニクをみじん切りにし、ニンジンを乱切りに、トマトをざく切りにする。
■③みじん切りにしたニンニクとタマネギを加えて弱火で炒める。タマネギが飴色になるまで炒める。タマネギが十分に色を変えたら、乱切りにしたニンジンとざく切りにしたトマトも入れて炒め続ける。
■④ニンジンにバターがからんだら、赤ワインとコンソメを加える。①で焼いておいた肉もなべに入れて、フタをしてアクを時々取り込みながら60分ほど弱火で煮込む。
■⑤煮込み後は、シチューミックスを加えて混ぜながらとかし、味見をして塩とコショウで味をととのえる。味が決まったら、生クリームを上面に浮かせてフタをする。さらに、15分煮込んだら出来上がり。
この間、私は、レシピ通りにやれているか見守るぐらいで、切ったり炒めたりなど一切していない。
アキコは、切ったり炒めたりアクをとったり…すべて一人でこなした。
【野菜サラダを一人で作る】
次に、野菜サラダ作りである。今回の野菜サラダは、レタス・キュウリ・豆腐・海草を使ったサラダである。要するに、レタスをちぎり、キュウリを切り、豆腐を切る。海草は水に浸ける。あとは、おいしそうに盛りつけ、好みのドレッシングを振りかけるというものである。
アキコは、この野菜サラダを一人で作った。これは、何度もやっていることで手慣れたものだ。
ご飯炊きは、通常アキコの仕事である。ちなみに、わが家は基本的に発芽玄米ないし長岡式酵素玄米である。
つまり、ご飯、野菜サラダ、ビーフシチューのすべてを、アキコ一人で作ったことになる。
【楽しく会食】
私「できたな! おいしそう。」
アキコ「うん!」
実母と妻を呼んできた。
私「これ、全部アキコが作ったんだよ。」
実母「すごいの。おいしそうだの。」
妻「すごいね、アキコ。がんばったわね。」
全員「おいしい!」
レシピ通りに普段のシチューで使わないワインや生クリームを入れたり、ダッチオーブンを使ってじっくりと煮込んだりしたのがよかったのか。アキコの料理の腕がよかったのか、はたまた材料がよかったのか……きっとどれもよかったのだと思うが、とってもおいしかった。
全員が「おいしい!」を連発し、おかわりをした。
本当にうれしそうな、アキコであった。
料理すること、そしてその料理を味わう活動は楽しい。小学校の家庭科の調理実習は、子どもたちに人気の学習活動である。とりわけ、自分一人でなくみんなのために料理を作り、みんなで味わうことは、とっても楽しい活動である。みんなに「おいしい!」と言われたアキコは、作る苦労が報われ、みんなのために料理を作る楽しさを味わったに違いない。そして、自分一人で夕食を作ったという事実が、大きな自信につながっていくに違いない。これは、いつも作ってもらう側にいる子には、決して味わえないことである。
アキコの成長を感じる、とってもおいしいビーフシチューであった。
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おいしそう!!!
レシピ本を読みながらの調理作業は、
非常に頭をつかいますもんね〜。
何よりの、学習ですね。
アキ子ちゃんの腕のよさ、手際の良さが、
お写真から伝わってきます。
頼もしいですね〜。
by qooo (2011-12-11 06:44)
>qoooさんへ
レシピ本を見ながらできたということは、他の料理も同じようにしてできるというわけで、自立に向けて1つの山を越えたとも思っています。
ただ、材料の購入も大事な要素で、自分で購入できることが基本です。本来ならば、ここまでできて完全に自分でしたと言えるのだと思います。
今回は、テスト勉強や部活で忙しいアキコだったので、私がやりました。
あとできるなら、月1回ペースで、このような活動ができるといいと思っています。しかし、4月以降は部活が土かつ日に入ってくるので、部活が土または日しかない12月・1月・2月・3月は可能でも、あとは難しいかな~。
by ファーザー (2011-12-11 18:38)
「子どもの心のコーチング」で検索していたら、行き当たりました。
ステキなブログだなあと思って、つい読み進めてしまいました!
中1で家族のために全部自分で料理!あこがれですね!
でも、それ以上に、それを温かく見守って、喜びを共有される
ご両親がステキです。
小1の娘は、今、担任のやり方に傷つく毎日。
3歳の息子は自閉症の障害を持ち、
今後の家族のあり方に様々な課題を感じています。
そんなときに、こんなステキな教師のかたがいらっしゃると思うだけで
すごく明るい気持ちになります!
これからも覗かせていただきます!
by Yuka (2011-12-12 06:04)
>Yukaさんへ
コメントありがとうございます。
「つい読み進めてしま」ったそうで、ご愛読ありがとうございます。
また、気軽にご訪問ください。
「家族の広場」 http://kazoku-hiroba.blog.so-net.ne.jp/
から検索すると、過去記事で役立ちそうな記事を見つけやすいと思います。
by ファーザー (2011-12-12 21:11)