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マラソン大会会場まで応援に行けなくてもできること [A3 学校行事]

◆リード:10月4日は、次女クニコ(小3)のマラソン大会であった。妻と祖母二人は会場で応援した。私は、仕事が忙しくて、とても応援に行けなかった。しかし、実際にその場に応援に行けなくても、やれることはたくさんある。それは何か?!

2011.10.4 次女のマラソン大会 第850号

ー大会会場まで応援に行けなくてもできることー

*近況中1のアキコは、中間テストに向けて猛(?)勉強していた。今日は、数学のテストが返ってきた。「平均点が50点のところ、95点だった。」と、アキコはとても喜んでいた。
 アキコは、9時か9時30分に寝て、朝4時ないし4時30分に起きて勉強を始めるという生活をずっと続けてきた。以前は10時過ぎに寝ても、4時に起きて勉強していた。私がそれでは睡眠時間が足りないと叱責(8月1日)してから、アキコは、7時間睡眠に変えて、がんばってきた。親が「勉強しなさい。」と言わなくても、アキコは勉強する。逆に、「息抜きも必要だよ。」とか、親が睡眠時間を削ってまで勉強しないように注意するぐらいである。

【マラソン大会前々日の会話】

 マラソン大会は、わが家にとってビッグイベントである。なぜなら、アキコ、クニコともに、マラソンは大の得意種目(昨年度は共に学年1位。中1になったアキコの学校では校内マラソン大会はない。)で、例年家族みんな(父母、祖母)が応援に行くからだ。
 
 さて、マラソン大会前々日のこと。夕ご飯をみんなで食べながら会話していた。

クニコ「今日、練習でコースを走ったんだけど、(去年2位だった)Mちゃんが1位だった。」

私「クニコは、何位だったの。」

クニコ「クニコは2位。Mちゃんは、最初から最後まですごいスピードで走っていて、1位のMちゃんとクニコの差はすごくあった。(明後日本番だけど)今回はMちゃんに負けそう。」

私「ふーん。休み時間は(マラソン大会に向けて)練習していたの。」

クニコ「してたよ。」

私「うーん。(負ける経験も、負けた人の気持ちがわかって人生勉強になるから大切だ。だけど、まずできるだけ負けないように応援してあげるのが親だな。)クニコ、またストレッチしたりして、がんばってみよう。ストレッチをすると、足幅(ストライド)が広くなってタイムが上がるんだよ。」

クニコ「うん。」


【当日の朝】

 6時半。いつもより20分ほど早く起床したクニコ。

私「クニコ、ストレッチ体操はしたかい。」

クニコ「もうしたよ。」

私「そうか。走るのは、半袖かい?」

クニコ「そうだよ。」

私「だったら、寒いから馬油をぬった方がいい。半袖になってもあたたかいよ。」

 こう言って、馬油をクニコの両腕にぬってあげた

私「昔、NHKの番組であったんだけど、<マラソン大会で1位でゴール近くまで走っていた人が、両腕までくる手袋を脱ぎ捨てたところ、寒くてしびれがきて抜かれてしまった>とインタビューに答えていたランナーがいたんだよ(結果銀メダル)。だから、馬油で保護してあたたかくしていた方が速く走れるよ。」

クニコ「うん。」

私「短パンで走るのかい?」

クニコ「そうだよ。」

私「だったら、脚にもぬった方がいい。」

 こう言って、馬油を今度はクニコの両脚にぬってあげた

 このやりとりを聞いていた(見ていた)アキコが、突然こう言った。

アキコ「クニコ、このお守りを貸してあげる。」

クニコ「ありがとう。」

 見ると、アキコのお守りはこの夏休みに家族旅行した「北口本宮 富士浅間神社」の「勝守」であった。

勝守.JPG

私「よかったな。 この間は、Mちゃんがすごいスピードで初めから飛ばしていたそうだけど、スタートであまり差が着くと、あとで抜くのが難しくなるから、あんまり差がつかないように、ついていくといいよ。」

クニコ「うん。」

 その後、朝食を食べ、私はいつものように、クニコより先に出勤した。


【マラソン大会の結果は?!】

 私は、帰宅後までがまんしきれずに、昼休みに応援に行ったはずの実母に結果を聞いた。

私「クニコのマラソン大会の結果はどうだった?」

実母「2位たっだよ。惜しかった。クニコはがんばったよ。」

 帰宅後、夕食を食べながら、クニコにマラソン大会の様子を聞いた。

私「2位だったそうだね。惜しかったな。」

クニコ(にこにことした顔で)「うん! お父さんが「スタートから遅れないでついていった方がいい。」って言ったから、ついていったら、1位のMちゃんと4秒差だったよ。前回の4分の3ぐらいも差が縮まったよ!」

 聞けば、前回は1位のMちゃんと、2位のアキコの差はすごくあって、遠くにMちゃんの姿がやっと見えたぐらいだったそうだ。今回は、差が10メートル弱ぐらいだったようだ。

妻「クニコは、お姉ちゃんからもらったお守りを握ってずっと走っていたんだよ。」

私「へえーそうなんだ!でも、2位で残念だったな。」

 去年1位で、今年は2位。順位を下げて落ちこんでいるかと思いきや、終始にこにことしていたクニコであった。アキコの場合、大泣きしていたそうなので心配していたのだが、その心配は不要であった。
 二人の祖母(私から見て実母と義母)と母が、応援していたのがうれしかったのであろうか。

クニコ「スタートの時は、4位で、ゴール近くでやっと2位になれたから、うれしかった。」

妻「本当にゴール近くで一人抜いたわね。」

クニコ「抜いて2位になれてよかった。」

私「ふーん、クニコはがんばったんだな。よかったな。」

 クニコは、1位との差がぐんと縮まったことと、ゴール近くで一人抜いて、2位になれたことがうれしいようであった。
 あと、スタート5分前に長袖・長ズボンをぬいで半袖・短パンになったそうだけど、他の子は「寒~い!」と言っていたそうだが、クニコは、馬油をぬっていたおかげで、そんなに寒くなかったそうだ。

私「馬油をぬっていてよかったね。これは秘密だよ。」

クニコ「わかってるよ。でも、馬油と言っても、みんなわかんないと思うよ。 Mちゃんは、ハイソックスで走っていたよ。」

私「なるほど、Mちゃんのお家でも、それなりに寒さ対策をとってたんだね。」


【応援に行けなくてもできること】

 マラソン大会に限らず、子どもの晴れ舞台には、原則としては、親が足を運ぶべきだろう。しかし、平日は実際上難しいことも事実だ。私は、今、5名の特別支援学級の子どもを担任しており、とても年休など取れる状況ではない。

 そこで、そうした場合、どうやって親の愛情を示すかということである。

 私がやったことは、

①練習時のことも含めて、マラソン大会のことに心から関心を示して、聴いたこと。

②子どもの勝ちたいという気持ちに寄り添って、勝つためのアドバイス(スタート時にあまり差をつけられない。ストレッチ体操をする。)やサポート(馬油)をしてあげたこと。
 
③マラソン大会の結果に心から関心を示して、がんばりや結果を喜んだこと。(落ちこんでいれば、励ましただろう。)

である。この後、妻が撮ってきたビデオを、DVDにするという作業が残っている。これも、私の仕事である。

 これ以外に、マラソン大会があることを祖母に教えて応援できるようにしたことも、そうだろう。

 つまり、大会当日応援に行けなくても、大会の以前にも、大会当日にも、大会後にも、親としてやれることは、たくさんあるということだ。また、これらは別に順位に関係なく、できることだ。

 親としてできることを、できる範囲でやってあげたいと思っている。

【関連記事】あったかい家族日記  「家族の広場」 

 成功経験の価値 第751号

ーわが子を鍛えたマラソン大会ー

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◆キーワード:1 親の役割  2 マラソン大会 3 子ほめ条例

◆留意点

・大会の応援に行って実母は、クニコに「がんばったね。」と声をかけ、500円くれたそうだ。同じく大会の応援に行った義母は、「がんばったクニコに好きな果物でも買ってあげてくれ。」と、妻に果物代を渡したそうだ。妻は、それでクニコの好きなマンゴーゼリーを買ってあげていた。

・クニコは、私に「「子ほめ条例」で、好きな本を買って。」と言った。どんな本がいいか聞いたら、マラソン大会で勝てるようになる本がいいと言った。「金哲彦のマラソン練習法がわかる本」を買おうかと思ったが、小学生向けではないだろうと思い、今どうしようか思案中である。いずれにしても、好きな本を買ってあげようと思っている。(わが家の子ほめ条例では、がんばりに対して賞状と副賞として本が贈られることになっている。)

・さて、翌5日は、勤務校のマラソン大会であった。私は、「走りたくない。」と言っている6年女子のA子に、「マラソンは、体ばかりでなく心も強くするためにしているんだよ。辛いことから逃げてはダメ。途中歩いてもいいから最後まで走ろう。」と話していた。そして、一緒に1,500mを走った。途中で投げ出そうとするその子の背中を押しながら走ったり、声がけしながら走った。6年女子の中ではラストで一緒にゴールした。去年のマラソン大会の日は、ずる休みしていたと本人は言っていたが、私が「最後まで走りきってよかったろ。」と聞いたら、「うん。」とうなずいていた。マラソン大会は、タイムが速かろうと、遅かろうと、教育的価値がある。また、その子によってサポートの仕方も違う。

・近況報告で、アキコの学習成績のことを少し書いた。ついでに書いておくと、アキコが6年時に受けた全国統一学力テストで、算数は満点だった。実はわが子の学習の成績のことは、書かないようにしてきた。「私は金持ちだ。」と書いているような感じで、成績がよいことを書くこと自体、自慢げでとても恥ずかしいことだと思ってきたからだ。
 でも、このブログは、「子育ての智恵、楽しさ、難しさをありのままに公開」するブログである。読者としては、学習のことも読みたいであろうし、子どもを賢くもしたいであろう。今後は、学習面で役立ちそうな知恵も公開していく決意である。

・ようやく850記事を達成しました。そして、いつの間にか150万アクセスを突破です。ご愛読、本当にありがとうございます。

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かよ湖

はじめまして。
8日は、娘(小4)の新体操の大会でした。前日にこちらの記事を読み、色々と参考にさせていただいた考え方がありました。
結果は4位。入賞はしたものの、メダルには届かず、本人はとても悔しがっていましたが、「悔しい」思いが、娘の未来を明るくすると考えています。お互いに、まだまだ「のびしろ」がありそうですからね。
ちなみに、中2の兄もいます。こちらも学習の事など参考にさせていただきますね。
よろしくお願いします。
by かよ湖 (2011-10-09 00:21) 

ファーザー

>かよ湖さんへ
コメントありがとうございます。

色々と参考になったところがあったようで、よかったです。大会の前日にタイムリーな記事とは、本当にタイムリーでしたね。なにせ850記事ですから。

悔しがっていた方が、伸びるそうですね。新体操のオリンピック選手を養成しているアメリカのコーチが、本の中で書いていました。「負けず嫌いの方が伸びる」と。悔しがっていた娘さんはきっと伸びると思いますよ。
by ファーザー (2011-10-09 07:27) 

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