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子宮頸がん予防ワクチンの接種の是非 第846号ーアキコ(中1)には接種させないという判断を下す!ー [H1 健康]

◆リード:日曜日の夕方、妻の「保護者の氏名欄はお父さんの名前かしらね。」の一言から、当市でも無料の「子宮頸がんワクチン」の接種が始まっていることを知った。接種は明日だという。私は、以前読んだ、池田整治氏『マインドコントロール2』他の本で、接種は避けた方がよいという記述を思い出した。そして、妻を説得することにした。

■追記2013.6.15の読売新聞に「子宮頸がん接種推奨中止 予防ワクチン 副作用報告で 厚労省」という記事が載った。「……子宮頸がんワクチンの接種後に体の痛みや歩行障害などの重い副反応が表れている問題で、厚生労働省は14日「一時的に積極的な推奨を差し控える」ことを決めた…」以下の記事である。「…このワクチンは世界100カ国以上で接種され、米国でも同様の問題が起きたため、10代女性の接種完了率は約35%にとどまる。…」(同日読売新聞記事)という。「ふざけるな!」といいたい。米国で接種完了率約35%に過ぎないような、危険かつリスクに見合った効果も期待できないワクチンを定期検診になどするな!といいたい。ここにも、厚労省の利権(マスコミも含めて)で曇った判断を、私は感じる。

2011.9.11 子宮頸がん予防ワクチンの接種をめぐって 第846号

ーアキコ(中1)には接種させないという判断を下す!ー

 

【当市でも無料実施の子宮頸がん予防ワクチン】

 11日(日)の夕方、妻がプリント(実は「子宮頸がん予防ワクチン接種予診票」)になにやら記入しながら言った。

妻「保護者の氏名欄はお父さんの名前かしらね。」

私「タカちゃん、何書いてるんだ?!」

妻「子宮頸がん予防ワクチン接種の予診票よ。市の補助で無料でできるのよ。」

私「何だって! 子宮頸がん予防ワクチン! それ(接種)はやめた方がいい!」

妻「何で!? 市の補助で無料でできるのよ。」

私「○市でも無料でやるのか。でも、それはやめた方がいい。」

 配られたパンフレット『自分で守ろう。自分のからだ。ー今日からはじめる「子宮頸がん」対策ー』を読む。

私「これは、製造元のグラクソ・スミスクライン株式会社が関与して作ったパンフじゃないか。(裏表紙に会社の名前が書いてある。)製造元にいいことしか書いてないわけだろ。」


【池田整治氏『マインドコントロール2』】

 こう言って、関連本を書斎で探すが、池田整治氏『マインドコントロール2』しか見あたらない。それでも、そこの関連箇所を読み直した。

私「やっぱり自分の娘(アキコ)には受けさせるべきではない。」

そう思った私は、妻を説得にかかろうとした。

 妻は妻で、私が反対しているので、知人の医師に電話をし、この件について至急電話で相談(安全性、必要性等)していた。

私「この池田整治という人は、元自衛隊陸将補(退官時、小平学校人事教育部長)で現役時代あのオウム真理教が上九一色村作ったサティアンへの強制捜査に自衛官という立場で唯一人同行支援した人なんだけど、『マインドコントロール2』にこう書いているんだよ。

※ その本の関連箇所を読み聞かせる。(文章が長いので、とりあえず割愛する。同書の62ページから85ページ。読み聞かせたのは、72ページから74ページ)

だから、お父さんはワクチン接種に反対だよ。」

妻「(知人の)医者は、そんなに心配いらないって。自分の子も受けさせるって言ってたわよ。」(私が、「タカちゃん=妻も、タカちゃんのお母さんも別に子宮頸がん予防ワクチン接種を受けなくてなんともなかっただろ。」と言ったら、医者が言うには、「今は時代が違っていてそれではいけない。」と、妻は言われたそうだ。)

私「日本では、厚生労働省(お上)が許可すればみんな安全だと思って右倣えなんだ。疑わしきは、受けさせないのがいいとお父さんは思う。受けてしまってからでは遅いよ。」

妻「何言ってるの!アキコが将来子宮頸がんになったらどうするの!たった一冊の本で決めるわけ!」

私「いや、他にも何冊かあったんだけど、今見当たらないんだ。○△の時も、お父さんの言うことが正しかった。お父さんの方を信じてくれ。」

妻「後で(子宮頸がんにかかって)大変なことになってもしらないわよ!」

 かくて我が家では、とりあえず明日はアキコに子宮頸がんワクチンを接種しないことに決めた。(明日しか機会がないらしいが。)※これ以外にも結構なバトルがあったが、省略する。)

 その夜、インターネットでいろいろ当たったが、賛否両論があってはっきりとしたことがわからない。要するに、どちらを選ぶにせよ自己責任である。(本ブログ愛読者もである。)


【しちだ・ライフ、山田豊文氏「杏林予防医学研究所」に問い合わせる】

 確かに妻の言うように、一冊の本では危険だ。それに、<医学>は<教育>と違って私のテリトリーではないのだ。

私「インターネットでは、賛否両論なんだ。七田さんのところと、山田豊文氏の杏林予防医学研究所にも問い合わせてみる。」

妻「今日行かないと、もうアキコは行く機会はないわよ。」

 妻はこう言っていたが、私は、12日(月)早朝、しちだ・ライフ(しちだグループの一つ)と、山田豊文氏が代表を務める杏林予防医学研究所宛てに、「子宮頸がん予防ワクチンを接種させるべきかどうか」について問い合わせのファックスを送っておいた。


■しちだ・ライフへの問い合わせファックス(実物の文章)
                                                      平成23年9月12日(月)
くらしの友の会 担当者様へ

 毛髪ミネラル分析や様々なサプリメント等の購入を、くらしの友の会を通してしてきました。

 今回、長女(中1)のことで至急相談があります。
 子宮頸がん予防ワクチンの接種させるべきかどうかの相談です。

 上九一色村に作ったオウム真理教のサティアンへの強制捜査に自衛官として唯一人同行支援した池田整治氏の『マインドコントロール2』を読むと、決して娘に受けさせるべきでないと思うのです。

 その辺りの情報がありましたら、恐れ入りますが、下記まで至急ファックスをくださいませ。
 取り急ぎ失礼しました。
 
 ファックス番号 ○△    
 くらしの友の会会員 ○△

※ 杏林予防医学研究所へもほぼ同様の文章をファックスしたが、割愛。


 そして、お昼休みに電話で問い合わせた。

■しちだ・ライフの担当者の回答(私による要約
○結論=おすすめしていない。

⊿理由
 ・受けたからといって、100%かからないわけではない。
 ・効果が一生続くワクチンでない。
 ・弊害が大きい…①免疫力が低下する。 ②アレルギー反応が出る可能性がある。 ③成分が心配(保存料他)

→ だから、ワクチンではなく、先天的免疫力を高める方が大切。


■杏林予防医学研究所担当者の回答(山田氏本人ではない。私による要約
○結論=積極的に行うべきものではない。
⊿理由
 ・薬に頼らない力、もともと備わっている免疫力をアップさせることが大事。
 ・栄養をとり、免疫力を高めておけば、ウイルス性ばかりでなくすべてのがんに対抗できる。

→ だから、ワクチンではなく、栄養面、免疫面からの予防の方が大切。。


 私は、分子矯正医学を米国で学んだ山田豊文氏の連続講演を3回聞いたことがあり、本も7,8冊読んできた。この人は、学問的にも人格的にも信頼できると判断している。
 二つの組織からの「おすすめしない」という回答から、私は自分の判断でよかったと安心した。
 クニコの通っている七田チャイルドアカデミーにも問い合わせてみようと考えていたが、同じ七田グループの「しちだ・ライフ」がこのような考え方なら、同じ結論だろうと考えて、問い合わせはやめた。


【しちだ・ライフの担当者からのファックス】

 帰宅して、妻に「しちだ・ライフの担当者の回答」と「杏林予防医学研究所担当者の回答」がともにお勧めできないと言ったこと及びその理由を伝えた。

 さらに、しちだ・ライフからは次のようなファックスが届いていた。


■しちだ・ライフ 食育相談室 からのファックス(原文のまま)

 ○△ 様

いつもご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度は、子宮頸がん予防ワクチンについてのお問い合わせでございますね。

まず、弊社では子宮頸がん予防ワクチンを始め、すべてのワクチンの接種をすすめておりません。

免疫力、病気に対する抗体がなくなってしまう、発ガン性物質の混入など、理由はさまざまですが、子宮頸がん予防ワクチンに関しては、まだ研究段階であるということ、ワクチンを打った方が今後どのような副作用を背負っていかなくてはならないかが不明です。
ある研究では、子宮頸がん予防ワクチンが不妊症の原因であるとも言われています。
子宮頸がん予防ワクチンには、「アジュバンド(免疫賦活剤または免疫増強剤)」というものが一緒に入っています。
 「アジュバンド」は、死んだウイルスの菌を接種する不活化ワクチンを、生きたウイルスが入った場合と同じようにする役目を果たします。死んだウイルスを体内に導く「運び屋」兼、細胞にくっつかせる「接着剤」みたいなものです。
すべての不活性ワクチンには、この「アジュバンド」が入っておりますが、生きてもいない大型の異物に対してさまざまな反応が起こります。それはこの大型の異物が体内に分散し広がっていくのを阻止し封じ込めようとする体の包囲化作用の働きによるもので、これがかえって肉腫を形成させてしまうというものです。異物でしかも大型の物を生体内に入れ、馴染ませようとすることにはかなりの無理を伴っているとも言え、これらアジュバンドによる発癌性を指摘する声もあるようです。

子宮頸がんの主な原因は性交渉によるウイルスの感染です。
ワクチンを打たれるより、性に対する教育をきちんとされれば防げる病気ではないでしょうか。
日本政府は、ワクチンの良いところばかり表に出し、山のようにある危険性を隠しているように感じます。
ワクチンを打っても、病気に罹る可能性は消えませんし、子宮頸がん予防ワクチンは打ったときのリスクがあまりにも大きいのではないかと思います。
接種に関しては、お子様の将来、そのワクチンを打たせる親の責任を十分に考慮し、検討していただきたいと思います。
                                                      しちだ・ライフ 食育相談室


 このファックスをそのまま妻に渡した。
 妻は、ていねいに読み、少し安心したようだった。

 かくてわが家は、子宮頸がん予防ワクチンは接種させないことが確定した。


【判断は自己責任】

 どちらを選んだとしても、自己責任。結果は、自分の判断の責任として引き受けるつもりである。
 念のため言っておくと、当ブログの愛読者も自己責任である。私は、接種しないことを勧めはしない。<医療>は、<教育>と違って、基本的には私のテリトリーではないのである。だから、わが家の場合は、このようなプロセスで、このように判断しましたという報告である。

 私は、「みんながしているから大丈夫」という判断はしない。アキコが小1だったとき、「みんながもっているから、お父さん買って!」と言われたDSにしても、「DSをもっていない最後の一人になれ。」と言って、絶対に買い与えなかった。肝心なのは、買い与えたらアキコの生活(成長)は、どうなるかという親の判断であって、みんながもっているかどうかは、根本的な判断基準とはならないからである。

 厚生労働省(政府・行政)が言っているからという類も、全面的には信頼できない。役人は、消費者よりも往々にして業者のために動くという要素がたぶんにあるからだ。(天下り先の確保のために)今回の原発事故での安全神話の崩壊で、役所や評論家の類の言うことは、案外いい加減であることがみなの知るところとなった。国民の生命・安全以上に天下り先の確保など、利権を優先していることが判断をくもらせている。(その意味でも、池田整治氏が『マインドコントロール2』63ぺージで書いていることは正しい気がする。)広告収入を頼るマスコミも同様な弱さをもっている。

 疑わしきは接種しない。わが家の最終的な判断である。

 なお、これとは別に、アキコが中学生のうちに、私はエイズ関連の性教育を行うつもりである。実は、こちらの方がずっと恐いと、私は判断している。

【追記】2013/05/09

 この接種しないという判断は、正しかった。妹のクニコにも同様の対応をとるつもりである。なぜか?!「ちょっとまって! 子宮頸がん予防ワクチンをうける前に」(新日本文芸協会 定価100円)を読むといい。効果が検証されておらず、リスクばかり高い予防ワクチンをうけることが、ばかばかしく思えてくる。

 著作権上、問題だとは思うが、ユーチューブに本の内容がアップされていた。無料で見られるとよいと思う。http://www.youtube.com/watch?v=20zlGFIaU58

【関連記事】あったかい家族日記  「家族の広場」 

DSなどのゲーム機を買い与えない理由 第615号

かったらnice! ブログを書く意欲はあなたのnice!に支えられています。


◆キーワード:1 子宮頸がん予防ワクチン  2 予防接種  3 親の責任

◆留意点・その他

・私は、インフルエンザの予防接種、仕事に支障が出るといけないと思い、以前は受けていた。しかし、接種したにもかかわらずインフルエンザになってからは、ばかばかしくて接種しなくなった。してもかかるなら、忙しいのにわざわざ受けに行く価値はないと判断したのだ。それより、栄養と休養を取り、基礎体力を高めようと判断し実行した。
 私がインフルエンザの予防接種を受けなかった年、娘達はインフルエンザにかかった。娘達は私の両脇で寝ていたが、予防接種を受けていない私には、決してうつらなかった。私の免疫力が高くて、インフルエンザウイルスを撃退したのだと判断している。

・一昨年だったか、インフルエンザの予防接種で世間を賑わしたことがあった。我先にと予防接種を受ける映像が毎日のように流れた。わが家は誰も受けなかった。アキコとクニコがインフルエンザになったが、どうということはなく、2,3日寝ておしまいである。おそらくアキコ、クニコにはこうして本当の免疫がついていくのではないか。

・池田整治氏の『マインドコントロール2』そして『マインドコントロール』には、ここまで書いていいのかという、にわかに信じがたい衝撃的なことが書かれてある。それを衝撃的と感じること自体が、既にマインドコントロールされているのかもしれない。世の中の見方の幅を広げるために、読む価値はあると思う。

マインドコントロール2 今そこにある情報汚染

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  • 作者: 池田整治
  • 出版社/メーカー: ビジネス社
  • 発売日: 2011/03/05
  • メディア: 単行本

マインドコントロール  日本人を騙し続ける支配者の真実

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親子でまなぶ頭のよくなる栄養事典 (てのり文庫―事典シリーズ)

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↑ ※ この本は子どもといっしょに読める、分かり易いお勧め本です。
細胞から元気になる食事 (新潮文庫)

細胞から元気になる食事 (新潮文庫)

  • 作者: 山田 豊文
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/02
  • メディア: 文庫
・10月9日と10日は、親しい友人一家とキャンプをした。友人の妻は、看護師をしているのだが、アキコと同じ中1の娘がいる。焚き火をしながら、子育てのことを話していたのだが、たまたま子宮ガン予防ワクチン接種のことが話題となった。驚いたことに、親しい友人一家も子宮ガン予防ワクチン接種を土壇場で思いとどまったそうだ。受ける日の前日の新聞に国内5例目の死亡例が載っていたことが、決め手になったという。友人の妻は、「まだ生理も始まっていないわが子にホルモン系の注射は心配。他の接種した人の話を聞いても、気分が悪くなったとか聞くし……。」と言っていた。わが妻は、身近な人の中で接種していない人がいることを知って、とても安心していた。
■追加記事:2013.6.15↓
■やっぱり危なかった! 接種しなくてよかった!
【森本未紀】子宮頸(けい)がんワクチンの接種後に長期的な痛みやしびれを訴える人が相次いでいるため、厚生労働省は14日、一時的に接種の推奨を控える方針を決めた。接種は中止しないものの、自治体に対し、対象者に個別の案内を出さないよう勧告した。法により自治体が実施している定期接種のワクチンで推奨を控えるのは異例のことだ。
 
 この日、開かれた厚労省検討会が「痛み、しびれの原因を調査し、きちんと情報提供できるようになるまで、推奨を控えるべきだ」と結論づけた。対象者は希望すれば、これまで通り無料で受けられるが、医療機関での接種前にも、推奨されていないことが説明される。接種者が大幅に減る可能性がある。
 
 子宮頸がんワクチンは2010年に国の助成が始まり、予防接種法改正で今年4月に定期接種になったばかり。小学6年~高校1年の女子が対象で、父母らから安全性をめぐり懸念の声が出ていた。これまで推計328万人に接種され、1968件の副作用が報告されている。
 
 検討会では、接種後に体に痛みが出るなどの健康被害43例の原因などを話し合った。しかし、因果関係がはっきりしないことから、委員からは「さらに調査が必要」との声が相次いだ。同省は、予防接種と痛みの関係について、16の大学病院などを中心に数カ月で、情報収集、分析を進め、再び、積極的に推奨すべきか結論を出す方針だ。
 
 検討会は、接種そのものの中止は「必要はない」と結論づけた。検討会の桃井真里子座長(国際医療福祉大副学長)は「ワクチン自体の安全性に大きな問題があるということではない。さらに調査し、より安心な情報を出せるようにしたい」と話した。
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朝日新聞社
最終更新:6月15日(土)3時6分

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an egg of Dr.

初めてコメントさせていただきます。
私は名前の通り、近い将来産婦人科医になるものです。
最近感染症や予防接種のあり方について興味を持っており、色々な方のご意見を参考にさせていただいております。
こちらの記事を拝見いたしまして、ご両親の娘さんへの愛情がひしひしと伝わって参りました。また子育てにおいて流行りものに流されず、一寸間をおいて、調査し、ご自身の結論を出されている点に感動すら覚えました。

さて、私なりの意見を少し。
まず前提として、子宮頸癌ワクチンやインフルエンザワクチンは他のワクチン(MR、DPT(三種混合)、BCG、ポリオ、肺炎球菌、Hib他)とは別物として扱います。
結論から言いますと、子宮頸癌ワクチンは現状で受けても受けなくても、どちらでも良いと考えています。ただし、受けないからには25歳を過ぎたら毎年子宮頸癌検診を受けるべきです。結局のところお父さんと同じ意見で、自己責任だと思います。

子宮頸癌は、ご存知かと思いますが、ヒトパピローマウイルス(HPV)のうち16型18型他に感染した女性の一部に発症します。感染は性行為により成立します。HPV感染による症状は特にないと言われます。本文中に免疫力を高めることが大切との表現がありましたが、残念ながらHPVは感染は健常者にも起こるものであり、免疫力を強化して予防することのできる疾患ではないと思われます(免疫力強化で予防可能との報告はありません)。
そしてもう1点、持続期間が一生ではないとのことですが、これは多くのワクチンに言えることではないかと思います。しかし、頚癌ワクチンの場合はそれでも良いのではないでしょうか?(現状では少なくとも8.4年の持続効果は実証されており、今後20-30年程度の持続が予測されています)
なぜなら、娘さんが始めて性行為をしてから(考えたくないと思いますが)結婚されるまで効果が持続していればそれで良いと言えるからです(前提として結婚後に不特定多数と...ですが)。
上記の通り、感染は性行為により成立します。もっと言えば、HPVを持っている男性と性行為を行った場合に一定の確率で感染します。つまり、HPV感染のリスクファクターは経験人数とも置き換えられるわけです。
以上から、頚癌ワクチンは結婚して相手が決まるまでの一時しのぎでも構わないとの考えを私は持ちます。

アレルギーや成分に関しては、実際の臨床で問題になることはほとんどないようです。これらの意見は否定派の屁理屈だと私なりに解釈しています。

頚癌ワクチンはまだ発売されたばかりでこれからデータが集まることでしょう。私としては、10年後には誰もが摂取するようになっているのではないかな?との勝手な観測を持っています。そして子宮頚癌がなくなっていけばいいとも思っております(産婦人科医の稼ぎが減るが...)。

長文になり、申し訳ございません。
これからも更新を楽しみにしております!

by an egg of Dr. (2011-09-19 04:32) 

ファーザー

>an egg of Dr.さんへ
コメントありがとうございます。近い将来産婦人科医になられるということですから、それなりに専門性をもった方からのアドバイスとして読ませていただきました。

 an egg of Dr.さんの本文を読んだ感想ですが、押しつけがましくなく、ていねいな印象を持ちました。
 しかし、本文を読んでも、私の「現状では、子宮頸がん予防ワクチン接種は疑わしい」という考えは変わらず、「疑わしきは接種しない」という方針は変わりませんでした。

・理由①「受けないからには25歳を過ぎたら毎年子宮頸癌検診を受けるべき」とありますが、「受けても定期検診は必要ではないですか。なぜなら、このワクチンは100%効くわけではなく、製造元がそういっているのですから。」

・理由②「HPVを持っている男性と性行為を行った場合に一定の確率で感染」とありますが、この可能性が一体「山のようにある危険性」に見合うだけのものなのかという点です。年間どれくらい子宮頸がんにかかり、亡くなっているのか。「一定の確立」とはどれくらいなのか。そもそもワクチン接種は何%効果があるのか(効果の期間でない。)たとえは不適切かもしれませんが、「娘を一人で沖縄に3日間旅させるのが不安だから、若い男性を警護につけて旅にやる」ようなイメージでしょうか。

・理由③「結婚されるまで効果が持続していればそれで良いと言える」とは、私もそう思います。ただ、その効果自体が受けても定期検診を受けなければならないレベルであることが問題だからです。

・理由④「アレルギーや成分に関しては、実際の臨床で問題になることはほとんどないようです」とありますが、こここそが最大の問題です。こここそが最大の争点ではないですか。原発の場合、安全性が最大の争点だったように。
 しちだ・ライフ 食育相談室「子宮頸がん予防ワクチンに関しては、まだ研究段階であるということ」、池田整治さんも「マインドコントロール2」の中で「~もっと問題なのは、そうして医学の専門家が問題視しているにもかかわらず、長期の観察実験を経ることもなく、唯一の子宮頸ガンを予防するワクチンとして厚生労働省主管の薬事食品衛生審議会・薬事分科会で「緊急認可」され」たことを問題視しています。私は、「否定派の屁理屈」ではないと判断しています。危険性・リスクは、根拠のあることだと判断しています。そこが、an egg of Dr.さんと一番判断の分かれるところですね。

理由⑤「これからデータが集まる」とか「10年後には誰もが摂取するようになっているのではないか」とかでは、困ります。今、大事な娘にワクチンを打つかどうかなんです!

私は、娘にワクチンを打たせなかった責任は引き受けるつもりです。それは、ワクチンを受けることと受けないことのどちらのリスクが高いかという私の判断の結果ですから。
by ファーザー (2011-09-19 07:05) 

ファーザー

*「娘を一人で沖縄に3日間旅させるのが不安だから、若い男性を警護につけて旅にやる」は、比喩なのですが、少しわかりにくかったかもしれません。警護につける若い男性が、子宮頸がん予防ワクチンです。

「娘を一人で沖縄に3日間旅させるのは危険でしょう。だから、若い男性を警護につけて旅にやりましょう。ただし、その若い男性と寝泊まりを含めいつも一緒です。」と言われているイメージです。警護にあたる若い男性の方がずっと危険ではないかと。
by ファーザー (2011-09-19 14:28) 

an egg of Dr.

レスありがとうございます!
理性的なご意見で、非常に参考になります。

子宮頚癌に関する情報ですが、少し調べてみました。
・ハイリスク型HPV(16型18型)に感染した女性の0.1~0.15%程度に子宮頸がんを発症します。しかしハイリスク型HPV感染後の子宮頸癌発症メカニズムは解明されていないため、ハイリスク型感染した全ての女性に子宮頸がんを発症するリスクがあるといわざるを得ません。
HPV感染者数やその内ハイリスク型の占有率などは信頼できるデータを得られませんでした。
・毎年約8500人の女性が子宮頸癌に罹患し(全国がん罹患モニタリング集計2005年報告 上皮内癌を除く)、約2500人の女性が亡くなられています(人口動態統計2008年)

「10年後には~」については、今受けるか受けないかの判断を迫られてるご家族に対しての発言として配慮を欠くものでした。失礼しました。

また、「その効果自体が受けても定期検診を受けなければならないレベルであることが問題だからです」について、私も同感です。頚癌検診を受けた際に異常と判断される頻度は減少するのでしょうが、検診を受けるという点はワクチン接種を受けても変わらないのですね。実はこれこそが、私が頚癌ワクチンを積極的におすすめできない理由の本質です。

子宮頚癌は、そもそも検診さえしっかりと受けて入れば死亡するような病気ではありません(と私は思っています)。おおよその5年後生存率は0期:100%、1期:90%強、2期:70%、3期:50%弱、4期:20%弱ですが、定期的に検診を受けさえすれば0期もしくは1期のうちごく早期の段階で発見可能です。更には癌になる前の状態(前癌病変)で発見されることも多く、癌になる前に治療が可能になるわけです。治療は円錐切除術という30分程度の簡単な手術が主に行われます。薬物療法は行われません。手術を受けたくなければワクチンを受けなさい!と言えるのが理想ですが、残念ながら予防効果が100%といえない以上それは許されないのです。

「クスリはリスクという」言葉があります。特に医療においては利益の裏には必ずといっていい程不利益があります。大切なことは、その利益と不利益を知った上で、線引きを行うことだろうと思われます。自動車の運転においても、運転すれば目的地に早く着くという利点はありますが、一方で常に交通事故を引き起こす危険性があります。危険を知った上で運転する人がいれば、危ないから車の運転はしない人もいます。両者共に意見は尊重されるべきと思います。

④の点で、ファーザーさんと意見は分かれましたが、ワクチンの副作用についてもっと調べ、深く考えてみたいと思いました。
唐突に議論を吹っかけるような形になってしまいましたことをお許しください。

by an egg of Dr. (2011-09-19 17:11) 

ファーザー

>an egg of Dr.さんへ

こちらこそ、詳しく情報を調べてくださり、ありがとうございます。

わが子がかかわることですから、理由⑤のところでは感情が入りましたが、基本的にはお互い理性的でよかったと思っています。

>子宮頚癌は、そもそも検診さえしっかりと受けて入れば死亡するような病気ではありません(と私は思っています)。おおよその5年後生存率は0期:100%、1期:90%強、2期:70%、3期:50%弱、4期:20%弱ですが、定期的に検診を受けさえすれば0期もしくは1期のうちごく早期の段階で発見可能です。更には癌になる前の状態(前癌病変)で発見されることも多く、癌になる前に治療が可能になるわけです……an egg of Dr.さんのレスからの引用

この情報は、専門家ならではのもので、大変貴重な情報です。私は、これを読んでとても安心しました。「なんだ、ワクチンを接種してもしなくても、身に覚えがあるなら、エイズと合わせて定期検診を受けていればいいのではないか。」と。貴重な情報、ありがとうございます。

※ お互いのたとえ話ー私の場合の沖縄旅行、an egg of Dr.さんの場合の自動車運転ーに、微妙にリスクに対する認識の違いが表現されているところが、おもしろいですね。厚生労働省への信頼度の違いが、無意識下で影響しているかもしれません(笑)。
by ファーザー (2011-09-19 20:53) 

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