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初めての自由研究『俳句の季語調べと俳句作り』完成 第843号 [D4 家庭学習・自由研究・夏休み他]

◆リード:この夏休みに、クニコ(小3)との初めての自由研究『俳句の季語調べと俳句作り』が完成した。高学年の自由研究としても十分に通用する出来映えとなった。長女のアキコが当時小3だったときの自由研究「いろいろな色の名前とその由来」と同じように、父親としてじっくりとかかわってあげたいと思っていた。それが叶ったことが出来映え以上にうれしい! 

2011.8.31 

初めての自由研究『俳句の季語調べと俳句作り』完成 第843号

ー自由研究はわが子とかかわり教える最上の機会!ー

 第831号から第833号に書いたように、クニコ(小3)の夏休みの自由研究は、『俳句の季語調べと俳句作り』であった。

 8月31日ようやく完成した。
 
 この後紹介するように、研究の内容は、大きく二つに分かれている。

第一部……季節ごとの季語(約200語)を俳句かるたなどから集めてカードに書いた。さらに、身近な季語を自分で探して付け足した。それらを ①天候 ②植物 ③動物 ④食べ物 ⑤行事・記念日・遊び ⑥季節の物 ⑦その他 の視点で分類した。この分類に視点は、私と相談しながら決めた。

■第二部……収集・分類した季語をもとにして、クニコが季節ごとに俳句を作った。

 今回は、その完成作品を写真で紹介する。


【自由研究実物写真1「タイトル・テーマ」編】

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自由研究実物写真2「やり方とまとめ」編】

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【自由研究実物写真2「春」編】

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【自由研究実物写真3「夏」編】

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【自由研究実物写真4「秋」編】

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【自由研究実物写真5「冬」編】

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【自由研究実物写真6「新年」編】

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【自由研究実物写真7「自作俳句」編】

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【自由研究実物写真8「感想」編】

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 クニコは、感想(学んだこと)として、次にように書いていた。


 わたしは、この研究をして「わたしの近くにも、こんなにたくさん季語があるんだ」とあらためて思いました。
 イチゴ、ひなあられ、さくらもちなど、み近にある季語なのに、気づかないでいた場合もけっこうありました。
 こいのぼりは、春の季語だと思っていたら夏の季語だったり、ぼんおどりは夏休みだかラン夏の季語だと思っていたら、秋の季語だったりしてびっくりしました。8月8日が立秋で俳句のせかいでは、それからは秋になるそうです。
 あと、サンマは食べ物グループにするか動物グループにするかなど、グループ分けにまよう季語もありました。
 これからも、み近にある季語や本にのっている季語などをつかって俳句を作っていきたいです。


【自由研究のねらいは達成できたか!?】

 私は、「夏休みの自由研究 その2 第832号」の中で次のように書いた。


「身近な自然や動植物、行事などにある季節感に親子共に気づくこと」

「四季折々の豊かさのある日本のすばらしさに親子共に気づくこと」

これができたら、きっとすばらしい自由研究になるだろう。(第832号からの引用)

 クニコの感想から、クニコについては十分に達成できたと判断できる。

 私について言えば、クニコといっしょに季語について調べる中で、こんなにも季節感が豊かなのかと改めて感心した。
 たとえば、春の①天候=水ぬるむ…、②植物=梅…、③動物=燕…、④食べ物=ぜんまい…、⑤行事・記念日・遊び=進級………。本当にたくさんあるのである。

 私が「季語ってうまくできているな。」と感心したのが、「猫」は季語にならないが、「猫の恋」「子猫」は春の季語になるということである。厳しい自然の中で生きる動物たちには、子育てに適した時期を選んで恋をするわけで、恋の季節は決まっているのだ。

 驚いたことは、「風鈴は夏の季語」というのは分かるが、「噴水」も季語があって、夏の季語なのであった。あと、わが家の庭に咲いている木槿(むくげ)の花は、その雰囲気から明治以降にでも外国から来た花だろうと勝手に想像していたのだが、違っていた。松尾芭蕉の俳句「道のべの木槿は馬にくはれけり」があり、江戸時代の前期には日本に存在していたのである。

 季語にみる表現の豊かさにも、驚き感心した。たとえば、「山笑う」(草木が萌え始めた、のどかで明るい山の春)、「山装う」(山が紅葉できれいになる秋)、「山眠る」(木々の葉も落ち、山が静まり返っている冬)とう表現である。

 わたしがそもそも父と子塾で俳句を取り上げた理由が、

「日本語の①季語(季節を表す言葉)のある俳句を通して、四季折々のすばらしさに気づく感性を育てたい。合わせて、四季折々の伝統文化・行事について知らせたい。

②日本語の言語感覚を磨きたい。」(「~親子で俳句に親しむ 第700号」より引用)

というものだったが、確かに言語感覚を磨くことにつながると思った。四季の細かな表情の違いをこれだけ豊かに表現しているのだから。

 私は、親子共にねらいは達成できたと判断している。

 そして、もう一つの裏のねらいである「親子の絆を深めること」についても、十分に達成できたと判断している。この点については、次号以下で、作成過程における親子のかかわりを詳しく紹介する予定である。

【関連記事】あったかい家族日記  「家族の広場」 

  • D4 家庭学習・自由研究・夏休み他

  • 長女アキコが小3の時の自由研究については

  • 我が子が自由研究を通して学んだこと

  • 「五色名句百選かるた」で、親子で俳句に親しむ 第700号

  • かったらnice! ブログを書く意欲はあなたのnice!に支えられています


  • ◆キーワード:1 夏休み自由研究  2 夏休み  3 俳句

    ◆留意点・その他

    ・小学校高学年でも十分に通用する出来映えである。これは、父と子塾で俳句を学んできたことが土台になっている。

    ・四季の豊かな日本にいながら、どうも季節感がしっくりとこない場合があるのは、一つには旧暦と新暦の問題があるからだ。松村賢治氏が『旧暦と暮らす』(ビジネス社)の中で次のように書いていた。

    「このように、季節を読み取る基準となる日本古来の年中行事がバラバラになってしまいました。私たち日本人は、四季の変化が素晴らしい国にいながら、日本全体が、巨大なビニールハウスに入ったっようなことになっています。その中で、「俳句を詠みましょう」と言われても、季節が無茶苦茶で、季語の選びようもなく、どうにもなりません。……日本の真の花鳥風月を詠むためにも、せめて五節供くらいは、天然物で祝いたいものです。」(前掲書56ページ)

     この記述と合わせて、過去記事「2007.6.2 ひな祭り・端午の節句・七夕……季節感のある旧暦!ー松村賢治『旧暦と暮らす』よりー」の一読を勧める。


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